20100128

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   スローレポート 『S-Report』 (1/28号)

 

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 2009年12月19日、東京の立教大学でフォーラム環境と生命『種を蒔く人~「種蒔き」の現場から見えるもの~』が開かれた。


◆◆◆       種を蒔く人     ◆◆◆ 

 

  「晴れの日も雨の日も曇りの日も雪の日も、日々大地と向き合い土と遊び詩を紡ぐ星寛治と常に舫い直しを求め、その結び目を大切に歩み続けてきた政治社会学者の栗原彬。

 星寛治の第二詩集『はてしない気圏の夢をはらみ』の刊行からはじまり17年間にわたって続いてきたフォーラム「環境と生命」とはいったいなんだったのか。

 星寛治の第三詩集『種を播く人』の刊行を機に、改めて「環境と生命」の意味を見つめていきます。

 いのちの根源である“種”を播くこと、そしてそこに通底する“やさしさの行方”の芽吹き……二人の共鳴する言葉のゆくえは??? 同朋同行」

 

 星寛治氏(高畠町在住、農民詩人)は自らの個人史を振り返り、若き日に病を得て八木重吉の詩に出会うことから語った。その後、青年・芸術運動で宮沢賢治に想いを寄せ、真壁仁の山形の農民文学誌「地下水」の同人として農の中で詩を紡いできた。
 また、有機農業を始めたころのことや有機農業運動について語った。
 星氏はある時、フランスを訪問し、ミレーの絵と同じ風景が残っていることに驚ろいたという。「種蒔き」の現場は、基本的には絵の中の農夫の姿と同じあり、このことは「ミレーが描いたのは知と創造の種子に違いない」と言う。

 

 栗原彬氏(社会学者・政治社会学)は、まず、足尾鉱毒事件について語った。明治23年、東京専門学校の学生の長が渡良瀬川の明治15年との23年の鮎漁の比較により足尾鉱毒の状況を明らかにしたという。これは、古河鉱業が環境、渡瀬川の生き物、住民の「直接的公共性」の侵犯を具体的に示したものだ。古河鉱業の銅の生産が国家のためであるとする国家の「間接的・抽象的な公共性」に対して具体的な「直接的公共性」を対比すると、足尾鉱毒事件は私益を持って公益を害する「公害」として明らかになる。
 また、栗原氏は大阪のあいりん地区での体験を語る。夜回りのシスターが寝ている路上生活者におにぎりをおいてきたが、次の日、おにぎりが取られていた。その時、「今度は盗られないようにおにぎりを隠しておくから」と言ったシスターに対して、その本人は「必要なひとが持っていったのだからいい」と言った、という。
 このおにぎりの「窃盗」は「間接的・抽象的な公共性」では法律違反だが、路上生活者の中では「分かち合い」という「生存」を優先するというもうひとつの「小さな公共性」であると言える。
 栗原氏は中世には施す側が感謝する習慣、「ハビトス」があり、こうした習慣・「ハビトス」は具体的に目の前の人々と共生する仕組で、このような「小さな公共性」を社会は受け継いできたはずだった、語る。

 耕して食べ物をつくることや必要なものをつくり供給することなど具体的な行為で私たちは現実の生活や社会を維持している。

 星氏のいう、農の営みや知と創造の種子、栗原氏のいう感謝する習慣・「ハビトス」は目の前の人々と共生する「小さな公共性」を持った仕組みとして社会は受け継がれてきた。

 そして、民主制であれば、国家の間接的・抽象的な公共性は、目の前の人々と共生する小さな直接的公共性から生まれるということになっている。
 間接的・抽象的な公共性の制度の論議や改革は重要であるが、小さな直接的公共性である目の前の人々と共生するために仕組みに水をやり育てていくことも重要な仕事である。

 さて、栗原氏は蔵書を星氏の地元である山形県高畠町に寄贈し、「たかはた文庫」を作ることになっている。「たかはた文庫」にはこの「栗原文庫」を主体に「有機農業運動資料センター」を併設する。
 また、明治大学では水俣に関わってきた栗原氏などの力で「水俣明治大学展ー環境人間社会を考えるー」が企画されている。

 ふたりが多くの人と撒いた種は多様な形で実を結んでいる。


「たかはた文庫」ご協賛のお願い たかはた文庫建設協賛会
 http://www.takahata.or.jp/user/sansan/news/090914.html

 
◆◆◆             ご案内              ◆◆◆


★★★★★埼玉地域ファンド研究会 第31回ご案内★★★★★ 

   グループ内・支店単位でのCSR推進
    ──地域とつくる防災ネットワーク

   お話:東京ガス(株)埼玉支店地域広報グループ 土屋ひろみさん
      http://www.tokyo-gas.co.jp/area/saitama/index.html


  土屋ひろみさんは、企業人として社会貢献活動を担当されている他、
 市民としても多様なボランティアに参加されている方です。今回は、
 東京ガス埼玉支店のCSR推進について、お話いただきます。
  大企業においては、本社がCSR経営に積極的でも、埼玉支店単位に
 なるとCSR推進がむずかしいといった声もよく聴きますが、同支店では、
 市民との協働で「さいたま防災ひろば」「さいたまエコシアター」や、
 「地域清掃活動」「サンタプロジェクト埼玉版」など、支店発の活動を
 展開しています。支店ならではの工夫と苦悩をお聞きします。


■日 時 2月17日(水) 19時~21時

■場 所 浦和コミュニティセンター 第14集会室
     (浦和駅東口 目の前 パルコ10階)

■参加費 500円 

■主 催:埼玉地域ファンド研究会

■定 員 :30人(先着順)

■参加申込「2月ファンド研・参加希望」とお名前を明記の上、ご連絡ください。
      office@hands-on-s.org(若尾)


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 研究会では、助成金、寄付、地域通貨、CSRなど、多様な切り口で
 勉強会を毎月第三水曜日に開催中!

 

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