20090709

未来を担う子どもたちに伝える授業を考える

 

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  スローレポート 『S-Report』 (7/9号)

 

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 7月4日、「ESD授業デザインプロジェクト公開研究会2009 Vol2岩手」が岩手大学で行われた。

 

◆◆◆    未来を担う子どもたちに伝える授業を考える   ◆◆◆ 
 
 「ESDとは、国連 持続可能な開発のための教育の10年という、日本が提唱して2005年から世界中で取り組みが始まっている教育活動です。
 人間は地球の環境を脅かすほどの存在になりましたが、それは同時に人間自身をも傷つけています。それに気づかないのは日本を含む先進国の人たちだけかもしれません。大人である私たちは、未来を担う子どもたちに何を伝えたら良いのでしょうか。教育について、学校の教師と地域の人が一緒に考えます。あなたもその一人です。
 どなたでも参加自由ですので、どうぞおいでください。」(同呼びかけより)

 まず、岩手大学副学長の玉真之介氏(ESD「学びの銀河」推進委員会委員長)、ESD学校教育研究会代表の淺川和也氏(東海学園大学人文学部教授)の挨拶があった。
 
  次に、話題提供として各地の授業実践報告等が行われた。

 岩手大学教育学部准教授の梶原昌五氏は「持続可能な未来を作る教育の10年の授業とは」として、「今までの教育は子どもや若者の未来をつくることをしてきたか」と問題を提起して、教育による社会の持続可能化とともに、こどもや若者の未来をつくる教育について語り、その授業について述べた。

 宮城県気仙沼市立鹿折小学校教諭の阿部正人氏は「授業作りは、つながりづくり」として、市内の小学校で取り組んでいる「川」「ミミズ」などをテーマとして児童が「いろいろなつながり」を学ぶ「授業作り」と地域や自治体・漁業者・企業などとの「つながりづくり」について語り、子どもたちが地域を自分たちで総合的な学び捉える「おむすび」などのプロジェクトについて述べた。
 気仙沼市の小学校の取り組みは国連大学のESDの取り組み指定「仙台広域圏ESD・RCE」の中心的なものであり、文部科学省が学校でESDを進める仕組みである「ユネスコスクール」としても高く評価されている。

 北海道教育大学附属旭川中学校教諭の松田剛史氏は「持続可能な未来をつくる創る授業展開の工夫・持続可能な社会の構築に向けての学習全体計画の策定」として、現在行っている授業で工夫をしている。それは1993年生まれの生徒たちが仮に1930年生まれとなって自分の歴史と日本や世界の歴史をクロスさせて自ら記述するなどの形で歴史学習を進め、現代の部分では政治経済や社会の仕組みを学び、最後に93年に現在のこどもたちに向けて想いを書くという歴史と社会・公民をクロスさせた授業形態である。
 また、新学習指導要領において明記された「持続可能な社会」をもとに考えた「持続可能な社会の構築に向けての学習全体計画の策定」案について述べた。
 
 前出の淺川和也氏が「ESDと平和教育」では、平和の文化の教育と自ら取り組んでいる国連「世界の子どもたちのための平和と非暴力の文化国際10年」(2001~2010年)とESDについて述べた。

 同研究会の長岡素彦は「持続可能な未来をつくる多様な教育と授業デザイン」としてESD持続可能な開発のための教育の授業の全国事例、市民教育、福祉教育、国際理解教育などの授業事例を紹介し、ESD授業デザインについて述べた。
 

 また、当日午後1時から「第2回岩手県幼小中高大専ESD円卓会議」(岩手大学)が同大で開かれ、兵庫教育大学学長の梶田叡一の基調講演「『言葉の力』と『生きる力』」や前出の玉真之介氏による幼小中高大専ESD円卓会議が県内で呼びかけた幼小中高大専の「テレビ・ケーム・パソコンを消して読書する共同行動2009」の報告、及び諸実践の報告などが行われた。
 最後に岩手県幼小中高大専ESD円卓会議宣言「『教育立国』の実現を岩手の地から」が宣言された。

 ESD・持続可能な開発のための教育は環境教育、開発教育、国際理解教育、平和教育、市民教育、福祉教育など諸教育と学校の諸教科を相互に関連付けで、幼小中高大専などのすべての学校と地域・企業などのあらゆる場所で地域・社会・世界を持続可能にするために行うものである。

 しかし、「人間は地球の環境を脅かすほどの存在になりましたが、それは同時に人間自身をも傷つけています。(中略) 未来を担う子どもたちに何を伝えたら良いのでしょうか。」という問いからも分かるように、ESDは単なる教育プログラムではなく、こどもたちと大人が地域・社会・世界の未来をつくる教育であり、それは特別なことではなく、いろいろな形で各地の学校でも行われている。
 

 この公開研究会2009は、今後も下記の通り行われる。

 ・7月20日 ESD授業デザインプロジェクト公開研究会2009 Vol3 名古屋
 ・8月16日 ESD授業デザインフェスタ2009 「ESDとユネスコスクール」東京
 ・8月22日 ESD授業デザインフェスタ2009 「ESDカリキュラム検討会」東京

 詳細はESD学校教育研究会へ。http://www.e-tiiki.net/ESD/


(参考)


岩手大学 ESD「学びの銀河」プロジェクト
http://esd.iwate-u.ac.jp/index.html

岩手県幼小中高大専ESD円卓会議
http://esd.iwate-u.ac.jp/entaku/index.html


◆◆◆             ご案内              ◆◆◆

・ESD授業デザインプロジェクト公開研究会2009 Vol3 名古屋

 第21回愛知サマーセミナー「ESD持続可能な開発と多文化共生」

 持続可能な開発のための教育(ESD)は、こどもと地球の平和な未来を目指します。いろいろなひとびとが対立や争い、問題をちからをあわせて解決していくためのビジョンとやり方を提案します。
 ESD学校教育研究会では地域と世界を持続可能にして未来をつくる「国連 持続可能な開発のための教育」を学校ですすめるために授業デザイン・方法の実例紹介などを行います。 

 【日時】7月20日(祝・月)  

 【場所】同朋学園、他
     アクセス 地下鉄東山線「中村公園」駅 他
        http://www.ask-net.jp/summer/2009/access/

  講座番号 開講日時     

  G104   20日(祝) 1限  10:00~11:40  定員 20名  同朋学園(高校)
 
  「世界と地域でESD持続可能な開発のための教育」

   淺川和也(東海学園大学/ESD学校教育研究会)/長岡素彦(ESD学校教育研究会)
      山方元(愛知県立蒲郡高等学校教諭/日本ボランティア・コーディネーター協会運営委員)
 

  H109   20日(祝) 2限  12:30~14:10  定員 20名 同朋学園(高校)

  「ESD持続可能な開発のための教育の授業実践」

   淺川和也(東海学園大学/ESD学校教育研究会)/長岡素彦(ESD学校教育研究会)
      加納健介 (不二聖心女子学院中学・高等学校教諭) 
      古澤礼太(中部大学中部高等学術研究所)
     
 
【来場】会場においで下さい。

     費用 なし  持ち物 なし  

     関連ページ http://www.e-tiiki.net/ESD/

 詳細 第21回愛知サマーセミナー  
 http://www.ask-net.jp/summer/

  登録ID 131 カテゴリー 総合学習・クロスオーバー


  ESD学校教育研究会

  〒350-1174 川越市かすみ野2―8―4 
   持続可能な開発のための教育の10年さいたま内 事務局
    fax:049-233-0402 e-mail:info-lab@cyber.email.ne.jp
    URL: http://esd.weblogs.jp/


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