調査報告書
『 私のだいじな場所 公共施設の市民運営を考える 』
[公共施設の市民運営調査プロジェクト2005報告書]
編集: 協働→参加のまちづくり市民研究会
発行: 特定非営利活動法人 市民活動情報センター・ハンズオン埼玉
頒価: 1,000円(送料別)
発行: 2005年11月 AB判変形128頁 初版(完売)
2006年 3月 AB判変形136頁 増補第二版(完売)
2007年10月 AB判変形136頁 第三版
※『私のだいじな場所』blogはこちら… http://www.hands-on-s.org/daiji/
子どもも大人も全員で走る運動会をひらく保育所、
市民によって耕される里山の田んぼ、
伝統行事を生かしたコミュニティづくりをすすめる公園、
子どもの遊びと自由について考えつづける公園、
茶店のある公民館のような市民立の介護施設、
携帯メールで運営される障害児学童、
「住民立」を選択した学童保育、
会費と寄附で支えられる子ども図書館、
空き地を耕すことで、まちの空気を変えた畑……
そこには、
確かにもうひとつの公共の姿がありました。
それは、人と人の間で生まれていました。
……「官から民へ」、
保育所や図書館の民間委託、民営化、
公民館・文化ホールの廃止再編、
そして指定管理者制度……
大きな波が全国の公共施設をおおっています。
その一方で、
市民自身が運営の担い手となって、
ユニークな場づくりがすすんでいます。
「お役所運営」はもういらない。
でも、「お金」じゃないんだよ。
「……では、なにがよくて、
どうだったらダメなの?
公共施設のあり方について、
あらためて考えてみよう──」
市民による場づくりの現場に出かけ、
語りあった記録です。
……もくじ……
第一部 「私」からはじまるみんなの場所
・まちを子どもの宝物にする仕組み―「がくどう」運営の現場からの“保護者論”
・託児と保育を考える
・「ボラマネ」は、個人営業最前線!―障害児・学童クラブ「さとっこクラブ」訪問記
・新たなまちをつくる、その風景―ケアセンター成瀬見聞記
第二部 円卓のある風景
・そこには大人も変わる「何か」がある?!―草加プレーパーク(冒険松原あそび場)見聞記
・「子どものまち」が描くまちの未来図―『子どもがつくるまち ミニさくら』見聞記
・エコプチ流公共空間のつくり方
・年中行事の底力―長屋門公園(横浜市)訪問記
・「ひと」がつくる田んぼの公園―横浜市・舞岡公園訪問記
・里山と広場をめぐって―舞岡公園と横浜の緑地管理の特徴
第三部 人が育む場所、場所が育む人
・公民館という場をつくる人びと―私の出会いから
・公民館、協働=異質なものとの出会いはあるか
・市民参加+アウトリーチ=公共文化施設の活性化
・人をつなぐ図書館―高知子どもの図書館訪問記
第四部 まちの未来の描き方
・指定管理者制度―管理運営の民間開放は「新しい公共」を生みだすのか?
・「こちら」と「あちら」―市民と行政組織の壁
※このほかにも、論文やコラムを多数掲載
執筆者;伊関友伸/岡幸江/斎藤美冬/橘貴子/土屋真美子/中村博行/長岡素彦/西川正(編集長)/平田裕之/深作拓郎/福田良/松谷正晴/安田直弘/吉田勉/四元恒慈