31日の新刊「キーワードで知るサステナビリティ」(武蔵野大学出版会)に
「コンヴィヴィアリティ」、「クリティカルシンキング」、「チェンジエージェント」の項目を執筆しました。
単なる用語解説ではなくサステナビリティに具体的に「クリティカルシンキング」がどう役立つのかや、また、図表で示しました。
サステナビリティに重要なのは、環境などの知識だけではなく、現状を目標や現在の手段に当てはめるのではなく「クリティカルシンキング(批判的思考)」(この批判的は非難でも批評でもない)をもち、社会と自らを変えていく「チェンジエージェント」(変革の担い手)です。
また、サステナブルな地域と世界を目指すためにイバン・イリッチの「コンヴィヴィアリティ」とサステナビリティについても示しました。
サステナビリティに重要なのは、環境などの知識だけではなく、現状を目標や現在の手段に当てはめるのではなく「クリティカルシンキング(批判的思考)」(この批判的は非難でも批評でもない)をもち、社会と自らを変えていく「チェンジエージェント」(変革の担い手)です。
「サステナビリティ学」において重要なキーワードを抽出・整理し、キーワードの定義や重要性、応用・実践例等を解説している。
長岡素彦
「コンヴィヴィアリティ」
「クリティカルシンキング」
「チェンジエージェント」
目次
1.サステナビリティ共通
◉1.1 包括的な規範
サステナビリティ(持続可能な発展)……………………16
SDGs……………………22
プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)……………………26
弱い持続可能性と強い持続可能性(ウイークサステナビリティと ストロングサステナビリティ)……………………30
システム思考……………………34
再帰的近代化・エコロジー的近代化……………………38
環境と経済・社会の統合的向上……………………42
◉1.2 社会面の規範
ウェルビーイング……………………44
コンヴィヴィアリティ(自立共生)……………………46
社会的包摂……………………50
公正・公平……………………54
環境正義……………………58
レジリエンス……………………62
コモンズ……………………66
2.ソーシャルデザイン
◉2.1 人
クリティカルシンキング(批判的思考)……………………72
チェンジエージェント……………………76
自己充足……………………78身体感覚……………………80
伝統知(在来知)……………………82
環境心理学……………………84
◉2.2 社会システム
パーマカルチャー(Permaculture)……………………88
社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)……………………92
人新生・脱成長・定常型社会……………………94
トランジション(転換)……………………96
ファシリテーション(対話の促進)……………………100
リジェネラティブ……………………102
◉2.3 企業・経営・経済
CSV(Creating Shared Value)……………………104
ESG投資……………………108
エシカル消費……………………112
サーキュラーエコノミーとシェアリングエコノミー……………………114
拡大生産者責任(EPR)……………………118
◉2.4 政策・地域づくり
予防原則……………………120
バックキャスティング……………………122
パートナーシィップ(協働)……………………124
地域循環共生圏……………………126
流域圏……………………130
一場所多役……………………134
3.環境エンジニアリング
◉3.1 化学物質・リスク
マイクロプラスチック……………………140
化学物質……………………142
グリーンケミストリー……………………144
リスク管理……………………146
◉3.2 気象・気候
気候変動と異常気象……………………150
温室効果ガス……………………154
脱炭素・カーボンニュートラル……………………156
気候変動適応……………………160
ヒートアイランド……………………164
◉3.3 資源・エネルギー
ZEH・ZEB……………………168
再生可能エネルギー……………………172
LCA(ライフサイクルアセスメント)……………………176
3R(リデュース、リユース、リサイクル)……………………180
エネルギーセキュリティ……………………184
◉3.4 バイオマス・食
バイオマス……………………186
バイオマスエネルギー……………………188
バイオマスプラスチック……………………190
食料システム……………………192
ローカルフードポリシー(総合的地域食政策)……………………194
◉3.5 自然生態系生物
多様性……………………196NbS (Nature-based Solutions)……………………200
熱帯林とその保全……………………202
里山……………………204
著者一覧……………………206
武蔵野大学