「今後の社会と共生ーSDGs・ESD」
コロナウィルスによる状況が引きおこす変動・トランジションが大きな問題になりつつある。
政治においては「パンデミック・ショック・ドクトリン」による強権的統合、経済においては「金融危機と実体経済破壊」による長期不況と倒産、大量解雇、社会においては、「自己防衛と過剰反応」による買占め、ヘイト、医療関係者などへのパッシングなどいろいろなことが考えうる。
ここでキーとなるのは共生であり、人々の「自己防衛と過剰反応」とともに、生命の一体の意識、「誰一人取り残さない」なども、人々を強く突き動かす。
また、この事態の今後は2つの意味で「ポストコロナ」ではない。
ひとつは、今回のCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の問題が終息したとしても、我々はウイルスをこれからも受け入れて共に生きて行くことになるという意味でポストCOVID-19であっても「ポストコロナ」ではない。 もうひとつは、今回のCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)は、すでに持続不可能な地域と世界の問題を顕在化、加速させたのであり、「ポストコロナ」という側面で捉えられるものではない。
したがって、今回は「今後の社会と共生ーSDGs・ESD」というタイトルとした。
また、SDGs・ESDとの関係で言えば、現在展開されている「SDGs」とは異なり、本来の2030アジェンダSDGsは前世紀仕様の達成型の原理で目標の何番をしているから、「SDGs」目標を行っているから「達成」しているというものではなく、SDアジェンダをつくり、持続可能な地域と世界を「実現」するもの(長岡素彦.2018.2020)であり、今回のCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)も含めた持続不可能な地域と世界の状況を変えていくことである。
本シンポジウムでは、当学会の強みである「共生」に強い想いと深い学識を持つ多分野の専門家、実践者の知識・知恵をもって「今後の社会と共生」を考え、以後の社会・世界を構想する一助としたい。
内容
問題提起 長岡素彦(一般社団法人地域連携プラットフォーム/ESD・SDGs) 会員
意 見 石井雅章(神田外語大学/環境社会学)会員
参加者からの意見をもとめ、論議する。
コメンテーター 畑正夫 (兵庫県立大学/公共政策) 会員
進行 共生科学会副会長 村山史世 (麻布大・武蔵野大学、あざおね社中/法学)
個人発表
「SDGsトランスフォーメーションのためのサステナブルイノべーション
ーティール・自主管理組織とSDGsチェンジエージェントによるアジェンダセッティング」
長岡素彦