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スローレポート 『S−Report』 (9/11号)
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◆◆◆ ESD実践モデル全国会議2014 ◆◆◆
8月20日、ESD実践モデル全国会議2014(主催 「ESDの10年・世界の祭典」推進フォーラム、共催 認定NPO法人「持続可能な開発のための教育10年」推進会議(ESD-J)、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)、他)が 国連大学で開かれた。
ESD実践モデル全国会議2014は「国連ESDの10年」最終年事業として市民イニシィアティブによる複合プロジェクト「ESD地球市民村」は、「実践的なESDを推進・支援する多様な主体が集い、〈会議〉〈ワークショップ〉〈情報展示〉〈体験プログラム〉が複合化した、 参加体験学習スタイルの事業」のひとつである。
1)8月20日開催:「ESD実践モデル全国会議2014」
2)8月21日開・22日開催:「ESDの10年・地球市民会議2014」
3)ラーニングプログラムと情報展示
昨年までのESDテーマ会議の成果の「5つのESD重要テーマを切り口に、それぞれの事例からESDの効果・成果や課題を探り、日本型ESDをもっと広めていくためのワークショップです。日本中からESD実践者が大集結し、5テーマ横断でESDの普及発展のために必要なものは何かを討議しアウトプットします。」
開会の辞の後、ESDの総括と展望が行われた。
まず、ESDの状況の変化、ESDのジャパンモデル、ESDの発展のためのプラットフォームの3点から持続可能な開発と教育の課題を論議した。
次に、「防災教育と気候変動教育」、「生物多様性とESD」、「持続可能な生産と消費」、「歴史文化遺産と人材育成」、「貧困撲滅と社会的公正のための教育」の5つのテーマについてのいままでの成果と今回の課題の説明が行われた。
「防災教育と気候変動教育」では、コーディネーターからこれまでの会議の経緯が語られた。
特定非営利活動法人SEEDS Asiaの中川裕子事務局長はアジアと国内(気仙沼など)での取り組み、西条市教育委員会の永井克征指導部長は過去の災害から生まれた「12歳教育」、気仙沼市教育員会の白幡勝美教育長は気仙沼市の小中学校と地域の取り組み、認定NPO法人気候ネットワーク豊田陽介主任研究員はこどもエコチャレンジ、一般社団法人地球温暖化防止全国ネットの企画調査グループ井原妙氏は地球温暖化防止教育について述べた。
「生物多様性とESD」では、コーディネーターからこれまでの会議の経緯が語られた。
旭川源流大学実行委員会の吉鷹一郎事務局長は各地の源流地域と都市部の市民・中高生・大学生の交流学習会などの取り組み、特定非営利活動法人鶴見川流域ネットワーキング代表の岸由二慶應大学名誉教授は地球生命圏と流域、株式会社損害保険ジャパンの金井圭担当課長は同社の取り組み、中部大学RCE中部事務局長の古澤礼太国際ESDセンター准教授は伊勢 -三河湾流域ネッ トワーク、東京海洋大学江戸前ESD協議会の河野博東京海洋大学教授の江戸前ESDの取り組みについて述べた。
「持続可能な生産と消費」では、コーディネーターからこれまでの会議の経緯が語られた。
株式会社伊藤園常務執行役員の笹谷 秀光CSR推進部長は調達-製造-販売までのCSRとESD、ユニーグループ・ホールディングス株式会社グループ環境社会貢献部の百瀬則子執行役員は調達-販売-開発までのCSRとESD、電源開発株式会社(J-POWER)秘書広報部広報室の藤木勇光業務推進役は「エネルギー大臣になろう」カードゲームとESD、東京ガス株式会社の広報部学校教育情報センター庄司武所長は「東京ガスのエネルギー環境教育」とESD、株式会社日本政策投資銀行の竹ケ原啓介環境・CSR部長は投資の問題、サステナビリティ消費者会議の古谷由紀子代表は消費や消費者教育について述べた。
「歴史文化遺産と人材育成」では、コーディネーターからこれまでの会議の経緯が語られた。
奈良教育大学の加藤久雄副学長は歴史文化遺産教育にわよる観光と地域の人材育成、江東区立八名川小学校手島利夫校長は同校の江戸・八名川の歴史学習、島根県大田市教育委員会大國晴雄教育長は石見銀山の世界遺産学習から校区の遺産学習、矢掛町立矢掛中学校の室貴由輝主幹教諭はやかげ学、大牟田市教育委員会安田昌則教育長による近代歴史遺産教育について述べた。
「貧困撲滅と社会的公正のための教育」では、コーディネーターからこれまでの会議の経緯が語られた。
公益財団法人オイスカ四国研修センターの萬代保男所長はオイスカの活動、(特活)アジア・コミュニティ・センター21(ACC21)事務局長の鈴木真里理事は海外での医療・保健衛生、農業の取り組み、NPO法人岩手子ども環境研究所(森と風のがっこう)の吉成信夫理事長はこどもに関する取り組み、AIDS文化フォーラムin横浜山田雅子運営委員はエイズの取り組み、平和教育地球キャンペーン淺川和也事務局長は平和教育の取り組み(付記)について述べた。
全体総括セッションではそれぞれテーマを集約して論議した。最後に今までの内容をまとめたアーカイブの電子出版を行うことを述べた。
◆◆◆ ご案内 ◆◆◆
板橋54万人・一人ひとりの尊厳を実現する地域文化を目指して
~ESD10年の学びとこれからの実践~
私たちの30余年の歩みを振り返ると、1981年「国際障害者年」、2001年「国際ボランティア年」、そして2005年「ESD10年」の「国際年」の理念・目標は、私たちの内発性を刺激し、連帯をつくる契機となってきました。つまり、それぞれの国連のメッセージに呼応した活動は、現在の様々な展開につながる道筋になったといえます。2001年「国際ボランティア年」に発足した当法人は、学びと実践を活動の軸としてきました。例えば、大原社会教育会館と共催した「いたばしボランティア・市民活動フォーラム」は、現在までに107回開催し、多様な分野・テーマで課題解決型学習を行なってきました。ESDについては、「開発」を「創造」と読み替え、「ともに創る未来のための学びの10年」として取り組んできました。
その集大成と言えるものが、「いたばしまちの学校」の開催です。当法人が協働している社会教育会館やいたばし総合ボランティアセンターに区民を呼ぶのではなく、区民が住む地域の施設を会場としました。そして、地域の住民が、それまで住んできたまちで、住み続けるためのしくみづくりについて学び、その場に参加した人たちがつながるきっかけを提供しました。
今回のフォーラムは国連・ESD10年の歩みを概観するとともに、私たちの板橋で、どのように関連する事業が展開されたのかを振り返ります。また、10年の歩みを通して、一人ひとりの尊厳を実現する地域文化を創るための、学びとこれからの実践を話し合います。
第1回 ESD10年の歩みで板橋は何を獲得したのか?
日 時 平成26年9月13日(土)18:00~20:30 会 場:大原社会教育会館
課題提起 1)ESDを生かした板橋の取り組み ~その価値と意義~
・ESD—J推進協議会理事 NPO法人エコ・コミュニケーション代表 森 良
2)板橋の10年の歩み ~「ともに創る未来のための学びの10年」の実践~
①自分発・地球経由・地域着 ②2011.3,11東日本大震災への支援 ③いたばしまちの学校
・NPO法人ボランティア・市民活動学習推進センターいたばし理事長 広瀬 カズ子
討 議 1)グループ討議 ➊加藤勉 ❷篠原恵 ❸広瀬カズ子 ❹吉野友二 ➎
2)全体討議
まとめ エコ・コミュニケーション代表 森 良
コーディネーター:社会教育主事 齋藤真哉
第2回 そしてこれから
日 時 平成26年10月4日(土) 18:00~20:30 会 場:大原社会教育会館
課題提起 1)~一人ひとりの尊厳への実践は地域をつなげ、地球をむすぶ~
・ESD-J推進協議会理事 NPO法人エコ・コミュニケーション代表 森 良
2)一人ひとりの尊厳を実現する地域を目指して
①「いたばしまちの学校」そして「ハンナ・アーレント」上映への思い
②私たちで創る“地域包括ケアシステム”
・NPO法人ボランティア・市民活動学習推進センターいたばし副理事長 加藤 勉
討 議 1)グループ討議 ➊広瀬カズ子 ❷篠原恵 ❸加藤勉 ❹吉野友二 ❺
2)全体討議
まとめ エコ・コミュニケーション代表 森 良
コーディネーター:社会教育主事 的野信一
共催 いたばし総合ボランティアセンター
板橋区教育委員会 (生涯学習課大原社会教育会館)
特定非営利活動法人ボランティア・市民活動学習推進センターいたばし
問合せ 特定非営利活動法人ボランティア・市民活動学習推進センターいたばし
電話 5943-1888 FAX 5943-1888
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