地域と市民社会からのESD提言フォーラム
6月21.22日、地域と市民社会からのESD提言フォーラム(認定NPO法人持続可能な開発のための教育の10年推進会議 ESD-J)が東京で開かれた。
「国連ESDの10年が今年で終わります。
しかし、持続可能な開発が達成されていない以上、ESDの必要性は変わりません。
資源と政府の力には限りがありますが、人間の智恵と市民の力は無限、
そして、それらを引き出すものこそESDだからです。
ESDを続ける以上、これまでの10年から教訓を引き出し、
どういう進め方をすれば地域や世界を持続可能にしていく教育(学びあいや人づくり)が
よりよくできるのかを、今こそ集中的に話し合いまとめていく必要があります。」(趣旨)
国連ESDの10年の総括年にあたり、ESD-Jは今年の1月から「ESD地域ミーティング」の開催を各地に働きかけ、既に、埼玉も含め10地域で開催してきました。
また、ESD実践者やESD推進機関の方たちと、2015年以降に向けた提言のあり方について意見交換を行ってきました。
地域と市民社会からのESD提言フォーラムでは、これらの声をふまえ、ESDを担ってきた各主体のこの10年の経験をまとめ、2015年以降のESD推進の方向性を打ち出し、ESDにかかる多様なステークホルダーに向けた提言をとりまとめました。
まず、ESD地域ミーティング(北海道/岩手/埼玉/多摩・稲城/北陸/愛媛/茨城/北九州/東海/宮城)の報告が行われた。
午前の論議をもとに提言テーマを抽出し、ワークショップを行った。
提言テーマ
マルチステークホルダー
教育イノベーション
政策形成・自治力
仕事づくり
ユース
推進の仕組み
全体
提言テーマ別の発表が行われた。
ESD・教育の課題とそれを阻むものを深掘したワークショップを行い、提言テーマごとに発表した。
今までのふりかえりを行った。
提言のコンセプトのワークショップを行い、提言テーマごとに発表した。
提言づくりのワークショップを行い、提言テーマごとに発表した。
北海道から沖縄まで53人の地域、市民社会からのESDの担い手が東京・荒川・西日暮里に若い人、古参の人、ESD-Jの役員、省庁の人も、自治体の人も、企業の人も、大学・高校・小中の教師も教育委員会の人も学生も集まり、マルチステークホルダープロセスそのものでおこなわれました。
10年間の各地域での実践、経験に踏まえた未来を生み出す教育(ESD)をどうすすめ持続可能な地域・社会をつくるかの論議で仮称「市民によるESD推進宣言」をつくります。
それを以下の次のステップにつなぎます。
ESD「地球市民会議」および「テーマ会議」 日本の市民NGO主体で政府協働
ESD-Jは、全国各地のESD実践者が集い、交流し、世界会議に提言をアピールする場をつくることを政府や関係機関に働きかけ、ESD「世界の祭典」推進フォーラムと連携して、「地球市民会議」および「テーマ会議」そして「ラーニング・プログラム」を共催してきました。8月に東京の国連国連大学で行います。
「ESDに関するユネスコ世界会議」 国連ユネスコ、日本政府
秋に愛知名古屋で開催される「ESDに関するユネスコ世界会議」と岡山で開催される4本の「ステークホルダー会議」があります。
仮称「ESDフォーローアップ会議」 日本政府、日本の市民NGO
全会議の終了後、今後のSD・ESDを推進するための会議を提案し、実施の予定となりました。(「会議」で終わられる、やりっぱなしにしないために)
日本の地域と市民の経験と声を反映されるために下記を行います。
1.「ESDに関するユネスコ世界会議」への反映
2.仮称「市民によるESD推進宣言」
3.日本の市民NGOの10年の成果をまとめる「白書・レポート」
4.今後ための仕組み・組織・ネットワークづくり