栃木)福島の集落、活性化支援 宇都宮大生9人(朝日)
宇都宮大学教育学部の学生が、福島県の委託を受けて、南会津町の湯ノ花温泉がある集落の活性化に取り組んでいる。過疎化に加え、東京電力福島第一原発事故の影響で落ち込んだ観光客を増やすため、現地に足を運び、アイデアを練っている。
福島県では、過疎・中山間地域の集落の活性化策を県内外の大学生のグループに考えてもらう事業を進めている。昨年度はその一つに、宇都宮大教育学部の総合人間形成課程に所属する2、3年生9人のグループが選ばれた。
同大学の陣内雄次教授が指導し、昨年10月と12月に現地調査を実施。湯ノ花温泉の集落は観光や農業を主な産業としてきたが、88世帯229人のうち、ほぼ3人に1人が65歳以上の高齢者になっていた。民宿経営は厳しく、若い人も集落を出て行く現状を知った。住民と集落の将来像を話し合い、「何度も訪れたいまち」を目指すことを決めた。