□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
スローレポート 『S−Report』 (2/27号)
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
◆◆◆ ESDいわてミーティング「復興とESD」 ◆◆◆
岩手県の盛岡でESDいわてミーティング「復興とESD」を行います。
何をやるのか分からないと思うかもしれませんが、話して頂ける方をご紹介します。
(岩手大学梶原先生の文章です)
今回は、復興を目指して、子どもたちを応援している人たちをお招きました。
どちらも熱い方々です。
佐々木雷蔵氏は、財団法人盛岡地域地場産業振興センターの振興部長さんなのですが、
三陸沿岸の宮古市出身で、震災直後から支援のために個人的に動き回っています。三陸出身のシンガーソングライターを応援したり、岩手県立大学の学生たちを復興ガールズ&ボーイズとして支えたりしています。
震災時に一番大きく動き出したのはNPO法人遠野まごころネットですが、
その代表理事の多田一彦さんは、遠野のレジャー施設の代表ですが、もうその仕事はほとんど放り出して、全国のNGOと一緒に沿岸部で動き回っています。
補助金が2年で切れたときにはどうなるかと思いましたが、多くの人に支えられて事業を続けています。津波被災地で何が起こっていて、どのような団体が何をしているかは彼が一番知っていると思います。
黒澤克行さんは、大槌高校用務員として、被災後、1000人を越える避難者を高校で受け入れ、学校の施設の使い方を避難者向けに調整しながら支えた方です。
同時に彼は隣の山田町船越小学校のPTA会長でもありました。
岡山でのESD-Jの大会でポスターを出しましたが、船越小学校は海抜14mのところにありましたが2階まで被災しました。
もともと過疎がうたわれていた町ですから、小学校は統合というのが町の方針で、PTAの中にも、津波の来ない場所に移転せよ、という意見が多かったのだそうです。
が彼は、小学校が移転したら、周辺のいくつかの村は本当に住む人がいなくなるとして、同じ場所に、ただし、裏山の土を削って高台を作り、そこにもう一度小学校を
建てる計画を立て、山田町に認めさせました。この春、小学校ができ、3年以上も経って、子どもたちはやっと、バスで通っていた青少年自然の家での学校生活から
本当の小学校に通えます。彼自身もまだ夜は眠れないそうです。
山本克彦先生は岩手県立大学の先生で、元は中学校の数学教師。
その後YMCAで働き、県立大学に来てからは山古志村でのボランティア経験から、学生たちを訓練して、ボランティアセンターを立てて運営させてきた方です。
震災時は外国で井戸掘りをしていました。
岩手県のボランティアセンターの立ち上げが遅れたのは、彼が岩手県に帰って来る
のを待っていたからで、彼は国会議員とともに沿岸を回って岩手県に戻ってきました。
そして全国から学生たちを沿岸に運ぶバスを出す計画を立て、文科省の事業としていわてGINGA-NETを立ち上げ、拠点となる公民館の体育館にシートをしいて寝袋に学生たちを寝かせて、そこから避難所、仮設住宅に学生たちを送り出してきました。
高橋辰昇さんは釜石市の魚屋さんです。
が、隣町の大槌町のあまりの悲惨さに、子どもたちを支えるべく、一人で動き始め、
幼稚園、保育園、小学校、中学校に、クリスマスツリーを飾ったり、大槌町では4つの小学校が1つの仮設校舎に統合されたのですが、そこの大きなフェンスに鯉のぼりを飾ったり、イルミネーションを付けたりする活動をしています。
やっとNPO法人を作ることになり、認可されたばかりです。
このように、次世代を担う子どもたちを支える動きが津波被災地では徐々に形になってきています。
彼らが考えているのは町の復興ではなくて、人の復興です。
人が復興しなければ、持続可能な街なんてできるはずがない。
この街をどうするのかは、自分たちが子どもたちの将来を本気で考えなければならないのだ、という思いが、今回お招きする方々の心の中には通っています。
続いて長岡がご紹介するのは吉田直美さん
特定非営利活動法人 くらしのサポーターズ副理事長吉田直美さんは、もともと多重債務に陥っている人たちや、生活に困っている人たちを支援していた仲間と震災で困っている方の相談会を始め、宮古市に事務所「あすからのくらし相談室・宮古」あすくら・みやこを置いていろいろな相談を受け、対応しています。
宮古だけでなく宮古・下閉伊管内の各町村等と連携し、岩泉町、山田町及び田野畑村において出張相談会「あすからのくらし相談会」を開催しています。
また、「あすくら・宮古カフェ」も開催し、相談ではない交流やアイディアの交換なども行っています。
2014年1から、みんながいっしょに生きていく方法を学ぶ、「幸せの学び舎・あすくら学校」を開設しています。
この学校は「学びと実践の場を皆さんとともに作ってきます。あすくら学校は,くらしの幸せを願う人たちが,ともにそのヒントを学び,考え,実践する学校です。震災後の「生き方」の選択肢を広げることを目指します。」というものです。
全国の地域ミーティングの結果とともに「ESD市民提言フォーラム」(6月下旬・東京)に反映されます。
4/27はESD埼玉ミーティング「これまでをふりかえり、これからを考えて、持続可能な未来をつくる」を行います。
ーー
ESDいわてミーティング「復興とESD」
国連「持続可能な開発のための教育の10 年」は、2014 年をもって終了いたします。この間、ESD 学校教育研究会は、現在の子どもたちやその子孫が何世代にもわたって持続的に生活を続けていけるような社会をともに作るべく、教育のあり方を見直してきました。
そのようななか、岩手県沿岸では 2011 年 3 月 11 日に発生した東日本大地震大津波により、街が大きく崩壊してしまいました。
が、そこに現れたのは、たくましく成長していく子どもたちの姿でした。ここにも持続可能な未来を作っていく教育のヒントがあるのでは ないかと考え、震災後、子どもたちや若者を支援し続けて来た方々にお集りいただき、そのエッセンスを話し合う中から、私たち大人が今後子どもたちと一緒に考えるべきことについて学んでいきたいと思います。どうぞご参加ください。
日時 2014年3月16日(日)11:00〜16:00
場所 盛岡市 岩手大学 教育学部2号館4階会議室
〒020-8550 岩手県盛岡市上田三丁目18番8号
http://www.iwate-u.ac.jp/campusannai/ueda1.shtml
主催 ESDいわてミーティング実行委員会 ESD学校教育研究会
共催 認定NPO法人「持続可能な開発のための教育の10年」推進会議(ESD-J)
1.挨拶・趣旨説明
梶原昌五(岩手大学教育学部准教授、ESD学校教育研究会)
2.報告と論議
報告者(予定)
・岩手県立大槌高等学校用務員 山田町船越小学校元PTA会長 黒澤克行さん
・特定非営利活動法人 遠野まごころネット理事長 多田一彦さん
・特定非営利活動法人 三陸産業復興支援代表理事 高橋辰昇さん
・国道45号線に笑顔を届け隊 隊長 佐々木雷蔵さん
・特定非営利活動法人 くらしのサポーターズ副理事長 吉田直美さん
・岩手県立大学 准教授 山本克彦さん
・教員
WS1今後取り組んでいきたいことはなんですか?
(自身の取り組みとして ・地域の取り組みとして)
WS2それに対してどんなサポートが有ると良いですか?
3「ESD・コーディネーター」
長岡素彦(認定NPO法人「持続可能な開発のための教育の10年」推進会議(ESD-J) 理事・ESD学校教育研究会)
4.論議
WS3これからどうしたらいいか
WS4地域をつなぐには
ESDの10年でどんな成果があったと思うか? ESD世界会議でアピールしたい、GAPに提案したことは何か?
いいまで10年と未来
アンケート
これらは全国各の地域ミーデングの結果とともに「ESD市民提言フォーラム」(6月下旬・東京)に反映されます。
連絡先
ESDいわてミーティング実行委員会
info-lab@cyber.email.ne.jp
(岩手大学教育学部 梶原研究室内)
・WEB
http://esd.weblogs.jp/esd_/2014/02/esdいわてミーティング復興とesd.html
+ESD
https://www.p-esd.go.jp/event_detail.html?event_id=210・
https://www.facebook.com/events/568836566545704/?ref_dashboard_filter=upcoming
・SENSEI PORTAL
https://senseiportal.com/events/14892#start
・DEAR
http://www.dear.or.jp/rmap/block_2.html
◆◆◆ ご案内 ◆◆◆
第10回開発教育全国ネットワーク会議「開発と教育をめぐるグローバルな動向」
「開発教育全国ネットワーク会議」は、全国各地で活動するDEAR会員を中心に、開発教育の普及・推進に関わる経験共有と共通課題に関する意見交換を目的として、2004年度より年1回開催されてきました。10回目となる今回は、「開発と教育をめぐるグローバルな動向」をテーマに、立教大学で開催します。
開発教育とも深い関連がある「持続可能な開発のための教育の10年(DESD)」の最終年を2014年に、「ミレニアム開発目標(MDGs)」の最終年を2015年に控えた現在、教育および開発について、グローバルレベルでどのような議論が行われ、どのような方向性に向かおうとしているのか、講師に最新動向をお話しいただきます。その上で、グローバルな潮流を受けて開発教育の実践者として各地でどう実践を展開していくか、意見交換します。
参加者の経験交流と意見交換を中心とした、相互交流型の2日間の会議です。初めての方も、そうでない方も、どうぞふるってお申込みください。
東京 2014年3月1日・2日(土・日)
第10回開発教育全国ネットワーク会議
http://www.dear.or.jp/getinvolved/e140301.html
ーーー
ESD埼玉ミーティング
「これまでをふりかえり、これからを考えて、持続可能な未来をつくる」
いつ2014年4月27日
時間13:00〜16:30
場所
さいたま市武蔵浦和コミュニティセンター
詳細
地域と世界・地球をよくするためにいろいろな分野でいろいろなことがされています。
未来をつくる持続可能性を中心に学びと行動で未来をつくるESD持続可能な開発のための教育を市民・民間・政府、国連で行ってきました。
2004年にはESD埼玉キックオフミーティングを行いました。
埼玉県域での学びと行動で未来をつくるこれまでの事例にあなたの事例をもちよって、一緒に未来を持続可能な未来を考えるミーティングです。
日時 4月27日 13時開場 16時45分まで
場所 さいたま市 武蔵浦和コミュニティセンター第9集会室
埼京線武蔵浦和駅西口徒歩2分
http://musashiurawa-sp.info/?page_id=83
参加費 無料
主催 ESD埼玉ミーティング実行委員会
共催 ESD学校教育研究会、持続可能な開発のための教育の10年さいたま、埼玉新英語研究会、一般社団法人 地域連携プラットフォーム
後援 認定NPO法人「持続可能な開発のための教育の10年」推進会議(ESD-J)(予定)
1.挨拶 浅川和也(東海学園大学教授、ESD学校教育研究会)
趣旨説明 長岡素彦(認定NPO法人「持続可能な開発のための教育の10年」推進会議(ESD-J) 理事・持続可能な開発のための教育の10年さいたま代表)
2.報告と論議
・環境・まちづくり・市民活動の10年
安部邦昭 (認定NPO法人 生態工房 理事長、特定非営利活動法人 都市づくりNPOさいたま 理事)
・教育・まちづくり・震災支援の10年
高校教員・内諾中
・WS1今後取り組んでいきたいことはなんですか?
(自身の取り組みとして ・地域の取り組みとして)
・WS2それに対してどんなサポートが有ると良いですか?
・コメント 浅川和也、他
3「ESD」 長岡素彦
4.「ESDコーディネーター」
森良(認定NPO法人「持続可能な開発のための教育の10年」推進会議(ESD-J)理事・NPO法人エココミュニケーションセンター代表)
5.論議
・WS3これからどうしたらいいか
・WS4地域をつなぐには
・ESDの10年でどんな成果があったと思うか? ESD世界会議でアピールしたい、提案したことは何か?
・いままで10年と未来
これらは全国各の地域ミーデングの結果とともに「ESD市民提言フォーラム」(6月下旬・東京)に反映されます。
◆申し込み等
ESD埼玉ミーティング実行委員会事務局
持続可能な開発のための教育の10年さいたま
埼玉県川越市かすみ野2-8-4
連絡先 info-lab@cyber.email.ne.jp
WEB
http://esd.weblogs.jp/esd_/2014/02/esd埼玉ミーティング-427.html
+ESD
https://www.p-esd.go.jp/event_detail.html?event_id=206
2014.2.1
日本最大の教員向けイベントまとめ SENSEI PORTAL
https://senseiportal.com/events/14838#start
DEAR
http://www.dear.or.jp/rmap/block_3.html
--
〓〓 SITE 更新情報 〓〓
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
スロータイムス★メールマガジン
http://www.slowtimes.net/slowtimes-1/
大切なことを伝えよう
市民メディアslowtimes.net
http://slowtimes.net/
想いをカタチに
ソーシャルプロデュースネット
http://socialproduce.net/
こどもと地球の平和的未来をつくる教育
ESD
http://esd.weblogs.jp/
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
スローレポート『S−Report』
●ご意見、ご感想、ご要望をお聞かせください。
●掲載された記事を許可なく使用することはご遠慮ください。
●ご紹介または転載等のご相談は下記までお願いします。
●掲載している情報は各人の責任においてご利用ください。
●この情報レポートが不要の場合はご連絡または、下記でお願いします。
Slowtimes.net http://slowtimes.net
fq@slowtimes.net