東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)
第2回 広域避難者支援ミーティング in 東京
7月11日、東京の日本財団ビルで「東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN) 第2回 広域避難者支援ミーティング in 東京」(主催:東日本大震災支援全国ネットワーク JCN 共催:広域避難者支援連絡会 in 東京 協力:公益財団法人 日本財団、NPO法人 日本ファシリテーション協会、他)が約150名の参加を得て行われた。
JCNでは、被災地を支援している団体のネットワークづくりと、広域避難者を支援している団体のネットワークづくりを進めている。 「JCNでは、広域避難者を支援している方々のネットワークづくりを促すための会合を、全国各地で展開中です。 東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故に伴い首都圏に避難されている方々を支援している団体や、避難されている方々による自助的グループ・サークル等を対象に、具体的な支援の取り組みや支援手法・支援のアイデア等の情報を共有するとともに、団体間のつながりを促すことを目的として開催します。」(趣旨・目的より)
JCNの共同代表の田尻佳史氏、山崎美貴子氏によるあいさつがあった。
プログラム1「成果報告」では、前回の「広域避難者支援ミーティング in 東京」の成果報告がされた。
前回にここで知り合った江東区への避難者の東雲の会の高橋佑治氏と新宿区への避難者の青空会の山田仁氏は会の運営や交流ノウハウなどを交流して学ぶことができたという。
同じく、足立区への避難者の新田ふるさとの会の田中せつ子氏といたばし総合ボランティアセンターの神元幸津江氏はここで知り合い、避難者と住民の交流を深めることができたという。
このように、広域避難者支援ミーティングでは実際の支援を発展させる場として行きたいとのこと。
プログラム2「事例紹介」では、他団体と連携して活動する首都圏の団体に事例紹介が行われた。
NPO法人 こどもプロジェクトの福田恵美氏からは広域での母子支援、避難母子を支える会議 in 武蔵野の近藤真里子氏からは母子支援の福福カフェなど、福島県被災者同行会の木村弘氏からは楽しい交流会などが述べられた。
新宿CSRネットワークの中里圭一氏からは企業のCSRとしての避難者支援、北多摩北部ブロック内避難者家族支援担当者連絡会の東久留米社協の宮田明子氏からは北多摩北部の社協の避難者家族支援担当の連携、ぐんま暮らし応援会の西川正氏からは訪問活動や集いの会について語られた。
プログラム3「情報交換」ではNPO法人 日本ファシリテーション協会のファシリテートでテーマごとに参加者の情報交換とつながりをつくるワークショップを行った。
私が担当したグループ1「こども支援」では、こどもを支援するための交流のやり方を知りたい、企業の支援のやり方を知りたい、いろいろな方とネットワークを組みたいなどの参加者が、企業の支援の問題、避難者のメンタルの変化、避難者の格差についてなどについて話し合った。
また、参加者同士でプログラムを協力して行うことで、自分たちではできないような見学会やプログラム運営者をお互いに補いあうなどのプランが出された。
全体会では全員で輪になって共有し、閉会にあたり関係者によるあいさつがあった。
今回は、広域避難者支援ミーティングでは実際の支援を発展させる場として一つの大きな輪になって論議して考えた。
しかし、3年目になり、避難者の孤立化、格差があり、バラバラで「言いたくない、話せない、仕方ない」状況で交流だけでいいのか、つなぐ対話が必要などの課題も大きい。