20130711

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 スローレポート 『S−Report』 (7/11号)
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◆◆◆  「多文化共生とESD 名古屋」  ◆◆◆
  中京圏最大のラテンアメリカコミュニティ調査  

 

 愛知で「多文化共生とESD 名古屋」と調査を行った。

 


 ここからも読めます。http://www.slowtimes.net/2013/06/16/20130617/http://www.slowtimes.net/2013/06/17/201306171/

 6月17日、中部大学名古屋キャンパス中部大学国際ESDセンターで「多文化共生とESD 名古屋」(共催:ESD学校教育研究会. 平和教育地球キャンペーンNAGOYA)が、教員や市民、学生が参加して行われた。 

「関東での多文化共生の状況とESDについての調査にもとづいた報告を陣内雄次氏(宇都宮大学教育学部教授)から聞き、参加者による愛知の多文化共生の状況とESDの論議をします。」趣旨     ESDとはヨハネスブルグサミットにおいて日本が提唱し実現した「国連持続可能な開発のための教育の10年」は、2005年から2014年迄行われる「持続可能な開発のための教育=Education for Sustainable Development」のことである。 

 

 これは社会・環境・経済・文化の視点から、人類が直面する様々な課題に取り組み、公正で豊かな未来を創る「持続可能な開発」を実現する力を、世界各地に生きる私たちひとり一人が学び育むことを目指している。  

 

 まず、宇都宮大学教育学部教授陣内雄次氏が群馬県、神奈川県での多文化共生の状況の調査の報告が行われ、国際理解教育と多文化共生教育をつなげて多文化共生をすすめていくには、また、ESDの役割についての問題提起が行われた。 

 

  論議では、国際理解教育と多文化共生教育をつなげていくという設定や国際理解教育と多文化共生教育の定義から論議された。 

 

 多様な考えがあるが国際理解教育は、他国理解・知識理解、多文化共生のための共有、そして、地球・世界のひとりとして教育があり、これがESDに近いという。

 

  また、多文化共生教育にも、多様な考えがあるが知識挿入ではなく実践型であり、母国語・母国の教育とのクロスカリキュラム、そして、外国人コミュニティの調査や関係をもったものであるという。 

 

 国際理解教育と多文化共生教育は、他国を理解することで自国を理解し解決するものであり、国を相対化、同化ではない、ひとつのまち・くにで共に住むというもので、この教育は国際理解教育と多文化共生教育歴史教育だけでなく、人権教育、平和教育、福祉教育も必要であり、ここではESDがプラットフォームとなってくる。


 国際競争を勝ち抜くグローバル人材の育成が叫ばれているが、同時にESDによる持続可能な世界づくりの重要性が高まっている。


 また、身近にいるいろいろなくにやいろいろなひととの理解と共生も必要となっている。
 今回、専門的な教育の枠組みではなく、人であるということを基本にして教育は、誰のために、何を目的にした教育なのが、学ぶ側と教える側の協創はどうあるのか、そして、世界・社会に何ができるかに立ち戻って論議することができた。 

 


 6月17日、中京圏最大のラテンアメリカコミュニティの豊田市の保見団地に伺った。

 

 保見団地は、政府の外国人労働力輸入政策で日本人高齢者と中年の外国籍の市民とこどもたちが多く住む団地になっている。
  まず、日本語支援をしているNPO法人トルシーダを訪問した。 保見団地の集会所で外国籍のこどもやブラジル人学校へ通うこどもの日本語教室を行っている。 現在は政府の虹の架け橋事業で行っているが、市民たちは外国籍のこどもへの日本語教室の必要性を感じて以前から行ってきた。 こどもたちが中卒認定試験・高校受験を目指すにあたって、進路を考えてもらうために資料などを作成している。 1990年代の日本にやってきたラテンアメリカ系、その後の中国系のこどもたちのこどもが生まれ、今ではそのこどもたちの就学、就業が問題となっている。 また、自治会長たちは共存と呼ぶ が団地に住む高齢者が多い住民と外国籍市民の間の問題もある。 NPO法人トルシーダはこれらを解決すべく活動している。
 NPO法人トルシーダ http://www.geocities.jp/torcidajpjp/  

 

 次に、外国籍市民のサポートを行っているNPO法人の保見ヶ丘ラテンアメリカセンターに伺った。

 ここでは、地域情報提供事業、生活支援事業を行っている。  愛知県豊田市保見団地とその周辺地域には、日系ブラジル人や日系ペルー人など、ラテンアメリカ地域からの外国人住民が多数住んでいます。これらの外国人住民は、言葉の問題、医療保険、通訳問題、情報不足、教育問題など、多くの困難を抱えて生活しており、ボランティア活動などによる支援を必要としています。また、これらの外国人住民が持つ豊かな文化や経験を活かし、外国人住民も日本人住民とともに豊かに暮らすこと、地域づくりやまちづくりを行うことが求められています。  

 私たちは、これら主にラテンアメリカ地域からの外国人住民への協力、支援に関する事業を行うとともに、これらの人たちと共生できるまちづくりを積極的に行うために特定非営利活動法人保見ヶ丘ラテンアメリカセンターを設立しました。 (設立趣旨)  

 そして、外国人児童・生徒に対する教育活動支援事業として、現在、ブラジル人学校やペルー人学校が月謝が高く行けない場合もあり、日本の公立学校では外国人の子どもたちを受け入れるためのプログラムが整備されてないということも多いためにパウロ・フレイレ地域学校を設立している。 「保見ヶ丘ラテンアメリカセンターは、ブラジルやペルー出身の子どもたちをしっかりと教育し、子どもたちが自分の能力を伸ばし、夢を実現できるように、質が高く、授業料の安い、地域に支えられたバイリンガルの学校を設立することにしました。」 プラジルのから来られた先生からお聞きしたところ、母国語や教科、漢字、数学も教えているという。

 

NPO法人保見ヶ丘ラテンアメリカセンター http://www9.ocn.ne.jp/~celaho/

◆◆◆             ご案内              ◆◆◆
第31回「開発教育全国研究集会 in 富山」参加者募集スタート!  http://www.dear.or.jp/zenken2013/  
2013年8月17日(土)-18日(日)@富山高専本郷キャンパス
「人々がともに生きることのできる公正な社会」の実現をめざす開発教育。今年の全研は「北陸から発信する人づくり」をテーマに富山で開催します。富山といえば薬。その昔、富山の薬売りは漢方薬を全国の家庭に届けると共に、地域をつなぐ役割も担っていました。「漢方薬」は、和薬や漢薬など複数の生薬から構成された薬で、人が本来もっている力を引き出しながら、じわじわと効く薬です。富山は住みやすさ日本一、福井は幸福度日本一、そして石川は農業遺産など豊かな自然と歴史ある文化が誇りです。そんな北陸の地で、未来を拓く人づくりに効く“漢方薬”をつくり、それぞれのフィールドに処方しましょう。開発教育、ESD、市民教育、国際理解教育などに関心のある方、学生さん、実践者の方の参加をお待ちしています。

★実践・研究報告を行います。
実践・研究報告 2013年8月17日(土) 15:10~16:40
3.ESDと復興~震災体験をいかした未来をつくる教育・ESD発表者:長岡素彦(ESD学校教育研究会)
 震災体験をいかした未来をつくる教育・ESDについて、こども・若者の震災体験に関する調査や震災支援の過程で得た知見にもとづき論じる。今まで、震災によって生じた社会のあり方や生き方の問直し、自然・災害、科学技術・原子力に関する問題に対して、実際の支援を行いながら「東日本大震災以降の教育・ ESDのあり方」を検討し、 持続可能な地域をつくる ESDコーディネーターの必要性などの考察を行い、学会や全研で発表してきた。これらをもとに、昨年の調査や仙台、盛岡、大槌町、山田町などで行った「ESDと復興」での教員、児童・生徒、父兄、学校関係者などとの論議の成果を踏まえて、震災体験をいかした教育・ESDを発表する。また、その具体例として気仙沼市の小中学校で行われているESD・防災復興教育の意義を語り、自ら各地で行っているESD教材「持続可能な未来」実践などを具体的に説明し、他の実践者・研究者と論議を深めたい。
▼日時2013年8月17日(土) 10:00~18:10(9:30受付開始/18:30~自由参加の懇親会)2013年8月18日(日) 10:00~16:00(9:30受付開始) ▼会場富山高等専門学校本郷キャンパス(富山県富山市本郷町13番地)http://www.nc-toyama.ac.jp/campus/hongo01.html▼参加費2日参加 6,000円(DEAR会員・学生は5,000円)1日参加 3,000円(DEAR会員・学生は2,500円) ※フィールドスタディ参加者は、別途500~1,000円が追加でかかります。※希望者には幕の内弁当を用意します(600円/要事前申込)。
▼対象教員、学生(教員志望の方には特におすすめ)、NPO/NGO関係者、青少年団体、国際協力・交流関係者のほか、テーマに関心のある方ならどなたでも。
▼1日目(17日)のプログラム9:30- 受付開始10:00-10:15 開会式・オリエンテーション10:15-11:45 基調講演 「デンマークの教育とPBL(Problem-Based Learning)」 講師:Anette Kolmosさん(デンマーク・オルボー大学)
13:00-14:45 ワークショップ体験(5プログラム)  A. 開発教育入門講座(DEAR入門講座タスクチーム) B. 世界がもし100人の村だったら(竹内美幾・根石修/いーち) C. 地球の食卓(山本康夫/FGねっと) D. エネルギー・ワークショップ(八木亜紀子/DEAR) E. ファシリテーションのコツ講座(定村誠/TIE)15:00-18:10 実践・研究報告(2コマ)&自主ラウンドテーブル(15コマ) 実践・研究報告(40分×2ラウンド) 1.学校現場における国際理解教育実践録 2.ブログを活用した日米交流による平和学習 3.ESDと復興~震災体験をいかした未来をつくる教育・ESD 4.留学生との交流会を実施して 自主ラウンドテーブル(90分×2ラウンド) 1.ちがいに気づくダイバーシティ野外キャンプ体験 2.在日朝鮮・韓国人と共に生きるために互いに理解を深める学習会 3.教育と貧困 4.「現役高校生と一緒に考えた『新・わたしん家の食事から』カードゲーム版 5.駆け抜けた男~孫基禎さんの生涯とその後の我々との交流 6.地域防災力向上のための新たな避難行動ワークショップ 7.先住民族・アイヌと開発教育 8.沙漠化の最前線で明日の技術を考える~富山高専・中国内モンゴルESD研修 9.メコン河のダム開発から考える「開発」 10.大学生が見て感じたベトナム・カンボジア体験報告
18:30-20:30 交流会(参加費別途2,000円) 

▼2日目(18日)のプログラム
9:30- 受付開始 10:00-14:45 課題別分科会(3コマ)+フィールドスタディ(2つ) 第1分科会 開発教育/ESDへのPBLの可能性 第2分科会 「本物」を扱う子ども主体の授業づくり 第3分科会 開発教育の今後 フィールドスタディ1 持続可能な暮らし・農・エネルギー フィールドスタディ2 呉羽丘陵の里山を活用した人づくり、ふるさとづくり
15:00-16:00 全体会+閉会式
▼共催特定非営利活動法人 開発教育協会/DEAR第31回開発教育全国研究集会実行委員会▼協力とやま国際理解教育研究会(TIE)いしかわ地球市民の会(いーち)ふくいグローバルねっとわーく(FGねっと)▼助成一般財団法人 日本国際協力システム▼後援外務省、文部科学省、環境省、(財)自治体国際化協会、(独)国際協力機構、(特活)国際協力NGOセンター、富山県、(公財)富山県ひとづくり財団、富山市、富山市教育委員会、とやま国際センター、ユネスコ協会富山支部、他※一部申請中のものも含む
▼参加申込み・お問い合わせ先:特定非営利活動法人 開発教育協会(DEAR)〒112-0002 東京都文京区小石川2-17-41富坂キリスト教センター2号館3階 TEL 03-5844-3630 FAX 03-3818-5940(平日10:00~18:00)http://www.dear.or.jp/zenken2013/http://www.facebook.com/ngoDEAR※各プログラムは定員に達し次第締切ります。▼開発教育協会/DEARとは?南北格差・環境・紛争・貧困など、地球上で起こっている諸問題はわたしたちの生活と無関係ではありません。開発教育とは「知り・考え・行動する」という視点でその解決に取り組んでいくための市民による教育活動です。開発教育協会は国際協力NGOや国連関係団体、地域の市民団体など約50の民間団体と教員など約700名の個人で構成される教育NGOです。1982年に発足して以来、開発教育と呼ばれる国際理解や国際協力をテーマとした教材の発行(約30点)や、講師派遣(年間150回)、参加型学習の普及推進を行なっています。教材『ワークショップ版世界がもし100人の村だったら』で国際人権教材アワード受賞(2004年)。
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