田中龍作ジャーナル | ヘイトデモ参加者は、こうして「在特会ウォッチャー」となった
時事 コリアンタウン排斥デモ、過激化=ヘイトスピーチに非難強まる
JR新大久保駅周辺で行われた在日韓国・朝鮮人の排斥などを叫ぶデモ=4月21日、東京都新宿区 「皆殺し」「国外追放」といった過激な言葉で在日韓国・朝鮮人を批判するデモが、東京・新大久保などのコリアンタウンで繰り返されている。海外には差別を助長するような主張を「ヘイトスピーチ(憎悪表現)」ととらえ、取り締まる国もある。日本国内にも「言論の自由の範囲を超えた」として規制を求める動きがあるほか、安倍晋三首相が国会で「極めて残念」と答弁するなど、非難する声が強まっている。 デモを主導するのは在日韓国・朝鮮人排斥を主張する「在日特権を許さない市民の会(在特会)」など。新大久保や大阪・鶴橋で開くデモは「韓国は敵、ゴキブリ」「朝鮮人は全員殺せ」などと叫び、ここ数年で過激さを増している。 沿道には「差別反対」「仲良く」と抗議する人も多いが、一部は「差別主義者を殺せ」と応酬し、デモ隊と衝突寸前になる事態も起きている。 在特会側は、抗議や規制を求める動きに「よりひどい海外の反日デモもある」と反論。「過激な表現は注目を集める手段。1万3000人に増えた会員数がその成果だ」とし、「見直しは検討するが、個人の声まで抑える気はない」とする。(2013/05/11-04:26)