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特集ワイド:南海トラフ地震、静岡県の選択 国頼らず独自策「ウミガメの浜、コンクリNO!」- 毎日jp(毎日新聞)

 

 次なる大津波を食い止めるには巨大防潮堤という選択肢しかないのか。本欄はこれまで、東日本大震災の被災地・宮城県などが進める計画の唐突さや、環境や景色が破壊されることへの住民や識者の懸念を紹介してきた。今回は、近いうちに起こるとされる南海トラフ巨大地震の最前線・静岡県のある「選択」を取材した。【浦松丈二】

 人口81万人の浜松市中心部にあるJR浜松駅からバスでわずか15分。遠州灘に沿ったクロマツの保安林が見えてきた。交差点に<ウミガメが来る浜 日本三大砂丘 中田島砂丘入口>の大看板。砂丘は天竜川から運ばれた砂が遠州灘に堆積(たいせき)したもの。そこには春から夏にかけてウミガメが産卵に訪れるのだ。

 砂丘を下りると青い海原、白い砂浜が広がる。南海トラフ巨大地震が起きれば、ここにも高さ最大15メートルの津波が押し寄せるというのが県の想定だ。もし、東北の被災地で建設が進むコンクリート製の巨大防潮堤と同じものが築かれれば、美しい砂浜は覆い尽くされる。しかし、静岡県は別の選択をした。浜名湖から天竜川河口まで17・5キロにわたり保安林に土を盛って高さ十数メートルにかさ上げし、防潮堤の役割を担わせようというのだ。盛り土の芯には土砂とセメントの混合物を使うが、緑と砂浜の景観は保たれ、経年劣化がほとんどないというメリットもある。もちろんウミガメが産卵する砂浜は守られる。

 防潮堤は国から原則2分の1(災害復旧事業に指定されれば事業費のほぼ全額)の補助金が出る代わりに、位置や施工方法について細かい基準がある。なぜ浜松市は基準に縛られないのか。

 「民間企業から大口寄付をいただき、地元の要望に沿った独自の立案が可能になったためです」と県河川企画課の鈴木克英課長は説明する。事業費の全額300億円の寄付を申し出たのは住宅建設大手の一条工務店グループ。浜松が創業の地で、非上場ながら業界トップクラスの受注実績を誇る。

 「“万里の長城”といわれた岩手県田老町(現宮古市)の堤防が津波に耐え切れず、一部破壊されたのは非常にショックでした」と同社の宮地剛社長は語る。「限界を超えた力がかかると、コンクリートはポキリと折れてしまう。南海トラフ巨大地震に対応するには、コンクリートよりも盛り土構造の方が優れていると考えています」

 県は今夏、2カ所で試験的に建設し、住民の意見を聞いた上で本格着工を目指す。

 被災地で進められている巨大防潮堤と官民協力の「静岡モデル」を比べると、そこに浮かび上がるのは国の補助金の使い勝手の悪さだ

 

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