「ESD防災教育・復興教育プロジェクト公開研究会」vol1
(ESD学校研究会)
3月4日、「ESD防災教育・復興教育プロジェクト公開研究会」(ESD学校研究会)が東京ウィメンズプラザで行われた。
「ESD学校研究会とメンバーは、東日本大震災発災後にささやかながら学校や教育への支援を行い、2012年度は「ESDと復興」のセッションを東北など各地で開催し、児童・生徒、父兄、教員、校務員、事務員、専門家、市民の方々から実態をお聞きしながら、「ESDと復興」を検討してきました。
それらの成果をもとに、また、被災地の教員と児童・生徒などがつくりあげてきた復興教育・防災教育の研究・実践に学び、ESD防災教育・復興教育の研究・実践を行うために、多くの方の力をお借りしてESD防災教育・復興教育プロジェクト公開研究会を行います。」
まず、気仙沼教育委員会気仙沼市教育研究員の「授業実践を通した防災教育の推進~ ESD の視点を活かした防災教育の授業づくり~」(平成23年度 気仙沼市教育研究員実践報告)に関する情報提供と論議が行われた。
次に、参加者各人の教育支援、調査、体験の報告、「ESDと復興」報告が行われた。
岩手出身の佐々木氏(大学生)は、震災支援活動を行うとともに、岩手県の行っている復興教育を調査し、卒論にまとめた。
また、実際に復興教育を実施している学校に出向き調査した結果、復興教育を実施していくには、学校の主体性と校内研修が必要という。
岩手出身の曲谷地氏(大学生)は、被災地での教育支援を行っている体験を述べた。被災地の生徒の補習などをしながら、これが役立つのか、また、この場に来ない、来れない生徒のことなどを考えも疑問をもちながらも行っていたという。
しかし、卒業式の後に、生徒から「ここに来たおかげで夢をあきらめないですんだ、勇気をありがとう」という言葉をもらって吹っ切れたという。
岩手出身の井上氏(大学生)は、高校教員になるために勉強してきたが、高校で復興に係る教育をどうやったらいいのか考えているという。
小川氏(大学院生)は、気仙沼の高校で復興キャリア教育を実施している。進学校から総合高校まで3校の交流でキャリア教育プログラムで具体的な商品開発を行っている。
これは、学力の優れた生徒だけが活躍できるのではないし、地域だけでなく、産業の担い手も係るコミュニティづくり新しいやり方であるという。
ESD学校研究会の長岡は「ESDと復興」のセッションの実施内容と被災でのESDについて述べた。
最後に平成24年度の気仙沼市教育研究員実践について紹介し、教員も含めて論議を行った。
各人の教育支援、調査、体験の報告はESD防災教育・復興教育にとっても重要であった。