河北新報 東北のニュース/県教委防災教育へ副読本 子どもの意識向上へ 来年第1弾
宮城県教委は新年度、東日本大震災の教訓を踏まえた防災教育の副読本を作成する。震災の体験談や教訓をまとめ、子どもたちの防災意識向上を図り、震災の記憶を後世に語り継ぐのが狙い。県教委が防災教育用の副読本を作るのは初めて。
第1弾として小学3、4年生向け副読本を来年3月11日に発行する。地震、津波の恐ろしさや避難時の注意事項、災害の歴史などを盛り込む。子どもたちの震災体験談や被害写真なども掲載する方針。
2013~15年度の3年間をかけ、幼稚園児から高校生までの成長段階に応じた副読本を順次作成する。内容は教育現場の災害対策をまとめた「みやぎ学校安全基本指針」を基に、有識者や教職員でつくる検討委員会で協議する。
作成費として新年度当初予算案に1400万円を計上した。県スポーツ健康課は「災害を自分のこととして捉え、備えを身に身に付けるともに、助け合いの心を育む教材を作りたい」と意気込んでいる。