20130221

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 スローレポート 『S−Report』 (2/21号)
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    ◆◆◆ 基礎研究者も復興支援 ◆◆◆  

         東北からの声1

 

 三陸岩手では沿岸漁業だけでなく、養殖も壊滅的被害を受けました。

 その中でも大きな漁港は再建され、テレビでも放送されています。
 しかし、実際に訪れてもらえば分かりますが、小さな港は再建される見込みも無く、船も失い、養殖設備が流され、途方にくれている漁師さんが数多くいます。
 その中で、ホタテや牡蠣などは、いち早く養殖を再開した漁師さんたちが水揚げしています。
 そうなると養殖場の再建ができない漁師さんたちは、ますます仕事を失って行きます。
 そんな中、岩手大学と同大学の教育学部の准教授梶原昌五先生がサポートして、県、水産試験場などが協力してホヤの人工採苗を始めています。
 ホヤで遅れを取り戻すためです。そして、今までに無いやり方で。
 その梶原先生の文章です。 
「岩手ではあちこちでホヤの人工採苗が行われています。 今からホヤの養殖が始まり、早ければあと3年、遅くとも4年後に、おいしいホヤが提供される予定です。 今までと異なるのは、漁師さんが自分の目の前の海の天然ホヤから卵を取り、それを養殖して大きくするところです。 今までは、他の海で産まれた小さなホヤを買って来て、自分の海で育てていましたから、純粋なその海のホヤではありませんでした。が、これからは違います。
 ホヤが産まれるところから出荷するまで、同じ漁師さんがホヤの面倒を見て、出荷します。 つまり、純粋な地元のホヤを出荷できるのです。 これを、地ボヤと呼ばずして何と呼びましょう。(もっといい呼び名はありませんか)
 漁師さんたち、がんばっています。60歳を超えてもいまだ、チャレンジャーです。一緒にやらせていただいて、そのお人柄に感動します。 三陸岩手の各湾のホヤを食べ比べていただけるもの、あと3年です。 どうぞ楽しみにお待ち下さい。」
 この梶原先生は12月と1月は、ホヤの仕事で合計24日間も岩手県沿岸部に行き、正月は2日から出かけました。
 しかし、先生は教育学部で理科の教員の養成が本業です。  そして、先生は三陸沿岸のホヤ研究の第一人者といっても、漁業者への技術指導が専門ではなく、生物学者でホヤの基礎研究をしている方です。  基礎研究者は水産や養殖の専門家ではないので、その苦労も多いです。
 梶原先生に何度もお会いしていますか、いつも頭がさがります。
 東北の復興は「今まで通り、私はこれをやっていればいい」ということではとうていできないと思います。
 ましてや、今までの制度を当てはめて予算処理したり、遠くの場所で椅子に座って論議している人にはできないことです。 
(参考)
「いわて旬の人:ホヤ養殖で技術指導・岩手大学准教授、梶原昌五さん /岩手」  毎日新聞 2013年02月07日 地方版
 ◇漁師の生活支える−−梶原昌五さん(54)
 震災により養殖業に大きな被害が出た山田、大槌の両町で昨年末から、漁業者と岩手大学の共同で、天然のホヤから人工的に種苗を採取して養殖する取り組みが始まった。三陸沿岸のホヤ研究の第一人者で、漁業者への技術指導を担当する同大の梶原昌五准教授(54)に、取り組みの成果や今後の展望を聞いた。【宮崎隆】
−−ホヤの養殖に注目した経緯は。
 ホヤの「目」がどこにあるかが、私の本来の研究テーマなのですが、20年ほど前から光を当て続けるとホヤが卵を産むのをストップし、その後、光を遮ると産卵が促進されることが知られていました。県の水産技術センターが、この性質を5年前に応用して、ホヤの種苗を人工的に採取する方法をマニュアル化し、震災前から県内では、人工採苗を使った養殖が始まっていました。岩手大では、産学連携での復興支援を目指して昨年4月に発足した「三陸復興推進機構」の事業の一環として、実際に漁業者の方と一緒に養殖を始めました。
−−ホヤ養殖にはどのような利点がありますか。
 ホヤは、ホタテやカキに比べて病気になりにくく、あまり手間をかけずに養殖することができます。今は韓国など海外の需要もあって、価格も比較的安定しています。地元産のホヤに卵を産ませて採苗すれば、例えば「山田町で生まれて山田町で育ったホヤ」のように、ブランド化して付加価値も生み出せます。味も湾ごとに、独特にならないかと期待しています。
−−採苗は順調に進んでいますか。
 大槌町では既に産卵を終えて、小さなホヤをロープに付着させ、養殖棚につるす「沖出し」作業まで進みました。山田町では、ロープに付着するホヤの数が少なかったので、もう一度、産卵をやり直しました。ホヤに光を当てる期間が長すぎたために、ホヤの体内で卵が死んでしまったのではないかと考えています。
−−実際に漁業者の方と仕事をした感想は。
 漁師さんは一人一人が個人事業主。自分たちの収益を上げて生活を成り立たせることに関して、良い意味で貪欲で、本当に試行錯誤が好き。失敗しても、「いいよ。次、頑張ろう」と前を向ける姿に感動しました。自分のような研究者も、自然科学的な方面だけではなく、そういった漁師さんたちの生活を支えるようなチャレンジをしていきたいと、大いに刺激を受けました。

「東日本大震災:山田・大浦地区漁業者3人、ホヤ養殖に挑戦 岩手大が技術指導 「漁業復活の第一歩に」 /岩手」  毎日新聞 2013年01月08日 地方版
 震災で大きな被害を受けた山田町の大浦地区の漁業者3人が、ホヤの養殖に挑戦している。岩手大学の研究者の技術指導を受け、地元産の天然ホヤから種苗を生産し、特産品化を目指す。7日は初めて卵を採取し、3人は「自分たちの手で漁業を復活させるための第一歩」と手応えをつかんでいた。【宮崎隆】
 山田町船越の大浦漁港にある研究テントでは、水槽の中で約150匹のホヤが次々と産卵を始めていた。やっと目に見えるほどの小さな卵は、2〜3日後にはオタマジャクシに似た幼生に。ロープに付着させると赤い果実のようなホヤに育つ。
 採卵に立ち会った大浦地区の漁業者の阿部政実さん(62)、佐々木武広さん(52)、佐々木育正さん(60)の3人はカキ、ホタテの養殖棚や漁船を津波で流された。昨年7月にホタテの水揚げを一部再開したが、同地区では約60人いた養殖業者が14人にまで減った。
 「このままでは漁を継ぐ人がいなくなる」。危機感を抱いた阿部さんらが目をつけたのが、町内ではあまり盛んではなかったホヤの養殖。ホヤはホタテやカキに比べて病気になりにくく、あまり手間がかからない。韓国など海外の需要もあり、価格も1個70〜80円と安定しているという。佐々木育正さんは「震災前からカキやホタテの値段は下がっていたし、ホヤが順調にいけば収入も増える」と期待を込める。
 漁業者の挑戦を支えるのは梶原昌五・岩手大教育学部准教授だ。生物学が専門で、同大三陸復興推進機構で水産・養殖業の復興に取り組む。梶原准教授は約5年前、光を当て続けた後に遮光するとホヤの産卵が促進されることに気づいた。県の研究機関が応用し、人工的にホヤの種苗を採取する技術を確立した。
 三陸やまだ漁協を通じて産学連携が決まり、昨年12月に大浦漁港内で天然のホヤが採取された。研究テントの水槽内で水温や光量を調節しながら育てられ、今回の産卵にこぎ着けた。梶原准教授は「山田で生まれて山田で育ったホヤ。品質の高さでブランド化したい」と先を見据える。
 6月には、ホヤが付着したロープを沖の養殖施設につるす。収穫まで3〜4年かかるが、阿部さんは「自分たちの手で漁師の仕事を良くしないと、若い人は付いてこない。単に復興するだけでなく、しっかり自立することが大切」と力強く話した。


◆◆◆             ご案内              ◆◆◆
「ESD(持続可能な開発のための教育)フォーラムII:地域と教育」 
  学校におけるソーシャルワークを考える
日 時:2013年2月24日(日)13時30分より 品川区環境情報活動センター http://shinagawa-eco.jp/access.html参加費:無料 内 容:渡辺 岳(神奈川県立高校教諭・社会福祉士)ほかによる提案およびワークショップ  共 催:関係性の教育学会, ESD学校教育研究会連絡先・申し込み ESD学校教育研究会(長岡) info-lab@cyber.email.ne.jphttps://www.facebook.com/events/411630622240917/
 高校生の生活支援が大きな問題になっています。
 生活保護世帯の高校生とその保護者だけでなく、親や本人の事情で学校に行きたくてもいけない生徒が増えています。
 学校とは学力を身につける場所だけでなく、学校コミュニティとして社会性を育む場所でもあります。
 現状を変えていく「ともに支えあう学校コミュニティのちから」について論議したいと思います。
「学校におけるソーシャルワークを考える」で、ソーシャルワークはその定義通りです。 高校生の生活支援が大きな問題になっています。 生活保護世帯の高校生とその保護者だけでなく、親や本人の事情で学校に行きたくてもいけない生徒が増えています。 現在の制度では、教員の対応以外は、心の悩みはスクールカウンセラー、生活の悩みはスクールソーシャルワーカーが対応する。また、地域としては児相、児童委員が対応するという縦割りがあります。 こどもの貧困は国内でも大きな問題であり、高校生はケアがとどかなです。 持続可能な開発が途上国のこどもや教育の問題や先進国の環境問題をメインにするものではない以上、今の生徒の問題も考えたいと思います。 学校とは学力を身につける場所だけでなく、学校コミュニティとして社会性を育む場所でもあります。 現状を変えていく「ともに支えあう学校コミュニティのちから」について論議したいと思います。
 日時 2月24日 13時30分
 場所 品川区環境情報活動センター http://shinagawa-eco.jp/access.html
 参加費 無料

 内容
 メインスピーチ 渡辺岳氏 神奈川県立高校教諭  スクールソーシャルワーカー、ユース支援組織などのスピーチ  ワークショップ  
主催 関係性の教育学会 共催 ESD学校教育研究会
連絡先・申し込み
ESD学校教育研究会 長岡素彦info-lab@cyber.email.ne.jp    

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