20120724

ブレイクスルーの予感 -福祉と農業の連携-

 

熊本市にある小規模多目的ホーム「明篤館」館長で(株)熊本地域協働システム研究所代表。さらに、きょうされん(共同作業所の全国連絡会)熊本支部事務局長、熊本市心の障害者家族会の会長、熊本市民食農応援団団長等も務められているなど、幅広く活動されている方です。昨年は被災地支援にも尽力されたそうです。

 

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私は九州農政局在勤中、主に食育の関係でお世話になりました。

 その宮田さんが研究会や現地視察で上京された機会を捉え、先進事例の報告や問題提起をいただくこととを目的に、この日の研究会が開催されたものです。

 まずは、主催者の佐藤修さんから、本日の会合の趣旨等について説明。
 佐藤さんも様々な活動をされている方ですが、役職の一つがコムケアセンター(コミュニティケア活動支援センター)の事務局長。コムケア活動とは、みんなが気持ちよく生活できる「大きな福祉」が実現している社会を目指す幅広い活動を指すとのことで、この活動の中で宮田さんとも知り合われたそうです。

 続いて参加者からの自己紹介。

 埼玉県で農業体験・学習活動を20年以上にわたって続けてこられ、さらに障がい者の就農の場づくりを構想されている方、やはり埼玉県で「癒しの園芸福祉」の考え方をもとに地域づくりや子どもの学習等の活動をされている方、千葉県で障がい者を含む市民参加型の園芸福祉農園を中心とした地域づくりに取り組んでいる方、宮田さんの研究パートナーである農林水産政策研究所の方など。

 続いて宮田さんから、「なぜいま作業所で農業なのか!?」と題したレジュメに沿って説明して下さいました。

 日本農業が厳しい状況にある中、障がい者も農業の「多様な担い手」で、同時に「市民農業活動」の一つのかたちでもある。もともと農業には教育力・福祉力があり、それを活かした「作業所農業」は、農業を社会の「根源的基盤」として捉え直す大きな運動の重要な担い手になる可能性がある、と強調されました。

 佐藤さんを含む参加者の皆さんも、それぞれ実践活動をされている方ばかりで、地に足のついた意見交換は、示唆に富むところが多いものでした。

 例えば、福祉農園の展開のためには、障がい者が農業の知識や技術を習得することが必要であり、そのために、地域の農業者と福祉関係者の連携が重要であること。そしてコーディネータ人材が必要であること。

 また、本来、農(業)は福祉力、教育力を有していること。
 自然を相手にする農業は、工業製品のように簡単に効率を上げることはできません。倍の手間をかけたからといって半分の時間で作物ができるわけではありません。自然のリズムに合わせて待つことも必要です。しかも、手をかけたからといって、必ずいいものができるとは限りません。それでも、自然の中で作物は成長し、実りをもたらせてくれ、達成感、充実感が得られます。

 障がい者の福祉面に限らず、引きこもりや登校拒否の生徒にとっても、さらには一般の人たちの癒しとストレス解消の面でも、農作業が大きな効果を有することは様々な面から証明・報告されています。

 そのようなことから、そもそも農業の価値は金額ベースでは計るべきではない等の話に発展しかけましたが、この辺りは時間がなくなってしまい、次回以降に持ち越しとなりました。

 福祉の面から、農業と連携して様々な取組がなされていることを知ることができ、心強く思った次第です。

 日本の農業にとって、さらにより広く社会にとっても、「農福連携」はひとつのブレイクスルーの可能性を有していることが実感できました。

 いずれにしても、この日の会合がきっかけとなり、新しい緩やかなネットワークが拡がっていきそうです。関心のある多くの方を巻き込んでの、次回の会合が楽しみです。

 ところで翌19日(木)の日本経済新聞の首都圏面のトップは、「江戸野菜 復活に汗」との大きな見出し。
 内藤とうがらし、寺島なす等を職場・学校・街中で栽培し「地域ブランド化期待」との内容です。

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