20120510

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 スローレポート 『S−Report』 (5/10号)

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◆◆◆     復興再生とこどもの参画   ◆◆◆

 

      こども環境学会2012年大会(仙台)2

 

 こども環境学会2012年大会(仙台)についてお送りします。 


 以下、WEBでも同じ内容を読めます。

  国際シンポジウム「復興再生とこどもの参画」
  http://www.slowtimes.net/2012/04/21/201204213/

  こども参加プログラム 「私のお店 バ*ザール」、ポスターセッション
  http://www.slowtimes.net/2012/04/21/201204212/

 21日、国際シンポジウム「復興再生とこどもの参画」では、基調講演としてシェフィールド大学准教授のヘレン・ウーリー氏の「子どもの野外の環境の重要性」が行われた。
 まず、ウーリー氏は、震災に関するお悔やみを述べ、私たちは自然と暮らしていくものであり、イングランドでもそういう生き方をしているし、震災も含めて日本でもそうであろうと語った。
 シェフィールドでのこども・市民参画による自然共生型のランドスケープづくり、まちづくりの報告がなされた。
 シェフィールドは産業都市でありながら、周辺の豊かな自然に恵まれたイングランドの大都市である。
 ここでのこども・市民参画による自然共生型のランドスケープづくり、まちづくりはケイティという一人の女性のアイディアから始まった。
 彼女は提案し、他の人の関与を求め、賛同者を募り、コミュニティで係るようにした。そして、パートナーシップをつくりあげ、資金を得る方策を考え、質のいいスペースを作り出した。
 
 ここで重要なことは、大人ばかりでなく、こどもの参画によってこども視点でスペースがつくられることで、彼らがその場を自分たちの大事な場所として扱うオーナーシップが育まれ、コミュニティに関与することになり、そして、何よりもコミュニティやまちをつくることができるということだと言う。
 そして、そのためにはそのような場をマネジメントできる、マネジメントする仕組みをつくることまでしなくてはならない。
 
 震災によってこどもたちが外で遊べない、放射能危機にさらされていることは大きな問題である。
 そして、震災は自然環境や都市環境という外部自然破壊だけでなく、家族・故郷・歴史文化という内部自然破壊も破壊する。
 その中で震災復興は容易なことではないがシェフィールドでのこども・市民参画による自然共生型のランドスケープづくり、まちづくりプロジェクトのプロセスは震災復興でも同じ部分があり、最初に一人が提案し、多くの多様な人やセクターとパートナーシップを組み、実現し、それを持続可能にマネジメントすること。そして、そこにこどもたちが参画することで、それが持続可能になる。
 
 続いて、パネルディスカッション「子どもの参画による被災地復興の可能性」が理事の木下勇氏のコーディネートのもとに、ウーリー氏と会長の小澤氏、代表理事の仙田氏、大会委員長の新田氏によって行われた。
 
 木下氏は、同学会としての「東日本大震災支援にかかる行動計画」に基づき復興支援活動、こども参画のワークョップ・計画づくりなどを行ってきて、こどもの参画の重要性を改めて確認したと同時に、宮城県発祥の地域活動を行う中高校生のボランティア組織“ジュニアリーダー”のメンバーの活躍と出会うことができた。
 40年以上にわたり続いてきたこどもの参画、若者のこども支援が被災地復興の大きな力となると考える。
 
 小沢氏は、同学会が「東日本大震災からの復興に際して、次世代を担う子どもたち自らがまちづくりに参加しながら、子どもたちが元気に育つことのできる子どもの視点に立ったまちづくりを実現すること」を目的に、被災地の自治体などが復興まちづくりの資料として利用できる『子どもが元気に育つ復興まちづくりガイドライン』を説明した。
 そして、被災したこどもたちは震災や津波を「ムカつく」ものとして捉えており、自然は「ムカつく」と思っている部分があることを指摘して、その実感やガレキの山の現実から出発して、こどもの参画で共にこれからのまちや地域をつくることが重要と語った。
 そして、震災から生れた「与え合う」、「助け合う」から始まる持続可能性をコンセプトとしたデザインが求められているという。
 
 仙田氏は、震災や復興ではこどもは忘れられがちであり、避難所でこどもはうるさいとか、保育園が迷惑な施設という風潮があるが「こどもの問題はおとなの問題」であると述べた。
 そして、「危機は本質をあぶり出す」といい、この本質を捉えて被災地復興を進めていかくなてはならないと語った。
 
 ウーリー氏は、シェフィールドでのプロジェクトのように震災復興も段階をおって多くの地域、多くの場所で展開できるといいと考えている。
 また、日本のコミュニテイを考える機会でもあり、自然と共存するランドスケープづくりが行えると良いとのこと。
 
 新田氏は、「被災地では中高生の活躍が目立った。宮城で盛んなジュニアリーダーの経験が生かされている。復興を進める上で子どもの力は不可欠。子どもが参画するまちづくりのあり方を仙台から発信したい。」と述べた。
 また、大津波と震災がやってきて全てを破壊されたが、東北に限らず、こども環境を悪化させる大津波は既にきていたという。今回の仙台大会や被災地からのヒントを得て、こども環境を悪化させる大津波を超えてこれから未来を共に築きたいと語った。
た。
 その後、質疑応答で震災と乳幼児、教育などの論議がされた。
 
 また、“ジュニアリーダー”の第1期生である新田氏が“ジュニアリーダー”の生みの親、育ての親である但木卓郎氏(元宮城県中央児童館館長)(写真左)を紹介して、但木氏からコメントを貰うシーンもあった。


 21日、こども参加プログラム 「私のお店 バ*ザール from せんだい・こどものまち」が行われた。

 ドイツのミュンヘンで行われている「ミニ・ミュンヘン~子どもだけが市民になれる街~」というこどもが仮想のまちを運営する“こどものまち”が全国で行われている。
 せんだい・こどものまちは仙台で行われている“こどものまち”で、こども環境学会では、それを「私のお店 バ*ザール from せんだい・こどものまち」として開催した。
 
 「会場で、大きな「市」を開いて、みなさんの手づくり作品を「仙台のおみやげ」として販売しよう、という計画を立てました。名付けて「私のお店バ*ザール from せんだい・こどものまち」。
いつもの手づくり作品に、「せんだい」の名称が入っているだけでOK ! ! そして、みなさんのアイディアで、いままで見たことない「仙台のおみやげ」ができたらいいなぁ、と思います。さあ、「こどものまち バザール」へ。」
 
□【せんだい・こどものまち】とは
「せんだい・こどものまち」は、2002年にはじまりました。それから毎年継続し、2012年10月には第11回目の開催を迎えます。「まち」に入国できるのは小学生だけ、定員は200名。保護者の見学は受け入れていません。プログラム立案の段階には、小学生は参画していません。独自のアイディアと、緻密に計画された仕掛けによる、手の込んだ「ごっこあそび」。こどもたちには、空想と現実が織り成す物語の舞台で自由に遊び、創造性を発揮し、新しい自分たちの「まち」をつくり出してほしいと考えています。
      運営は、児童館職員や保育・福祉を学ぶ学生等の、ボランティアによって支えられています。「こどものまち」を卒業して中学生になると「ジュニアボ*ランテ*アーノ族」として、再び入国できます。同様の「まち」は、佐倉、横浜、名古屋、京都、高知など、日本国内で30を超える地域に広がっています。
 ★2010年度(第6回)こども環境学会活動奨励賞受賞
 ★平成23年度子どもゆめ基金助成活動
 
 また、22日は、こども参加プログラム「西公園プレーパーク」では、実際にプレイパークでの遊びを体験するとともに宮城での、「プレーパーク再開までの動き、石巻での遊び場の取り組みの様子、そして日本全国にいる遊び場づくり団体の情報も展示して」いた。
 
 こども環境学会が実施した「東日本大震災復興プラン提案競技 知恵と夢の支援」の復興プランの作品の展示がされた。
 復興支援活動のひとつとして日本ユニセフ協会との共同プロジェクトとしてこの「子どもが元気に育つまちづくり 東日本大震災復興プラン国際提案競技“知恵と夢”の支援」を行い、被災地などの多くのこどもや若者のプランの募集したもので、このプランは冊子としてもまとめられている。
 

 ポスターセッションは学術活動・調査活動として「遊び」、「生活環境・空間」、「復興・安全」、「学習・環境学習」、「保育環境」、「芸術・玩具」、「まち・まちづくり」、「自然・自然体験」、「建築・設計」の発表、非営利団体の活動としての各種団体の発表がされた。
 震災復興としては学術活動・調査活動の「復興・安全」の発表以外にも、非営利団体の活動の中でも「すべてのこどもに遊びを!」として西公園プレーパークの佐々木啓子氏から宮城でのプレイパークによる復興と遊び力についての発表があった。(写真)
 また、「まち・まちづくり」の発表では、日本初のこどものまち、まちなかの小さな里山づくり、校庭が育む地域とこども、そして、私の「こどもの物語づくりとドラマティックファシリテーション」などが発表された。
 
 また、21日には、ワークショップ1「宮城県美術館探険 齋正弘ワークショップ」、22日にはワークショップ2「PETA演劇ワークショップ」などが行われた。

 20日には、エクスカーションとして宮城県沿岸部の被災箇所を視察しながら再開された保育所や仮設住宅などを視察するツアーと仙台市内の子どもの現場と建築を視察するツアーを実施した。

注) この記事内容は、発表者・主催者の見解ではなく取材したSlowtimes.netの見解に基づいて書かれています。したがって、ご意見はSlowtimes.netまでご連絡ください。

◆◆◆             ご案内              ◆◆◆

★★★ 埼玉地域ファンド研究会 第48回ご案内 ★★★

  NPOのお金の困りゴトを知る
  ──NPO等実態調査から

  お話:NPO法人さいたまNPOセンター 生越康治さん

…………………………………………………………

 「NPOはお金がない」ってよく聴くけど、それってホント?
  埼玉県は昨年度「NPO等実態調査」を行ない、団体の抱えている
 課題や寄附の状況などを調査。さいたまNPOセンターはヒアリング
 調査と全体のまとめを担当しました。
  協働への期待や本当に必要な助成金の在り方など、調査結果から見
 えてきたNPOの資金調達やNPOの事情について、みんなで知り、
 みんなで考えます。


  日 時▼ 5月16日(水)19:00~21:00
  お 話▼ 生越康治さん(NPO法人さいたまNPOセンター 事務局)
  場 所▼ 浦和コミュニティセンター IT研修室
       浦和区東高砂町11-1コムナーレ10階(JR浦和駅から徒歩2分)
       電話 048-887-6565
  参加費▼ 500円(定員30人)
  主 催▼ 埼玉地域ファンド研究会

連絡先/申込先
 特定非営利活動法人ハンズオン!埼玉
  〒330-0063 さいたま市浦和区高砂2-10-6
  TEL 048-834-2052 (平日10時~18時)
  FAX 048-826-5184
 (担当:川田・若尾)メール:torao@hands-on-s.org

▼参加申込フォーム
…………………………………………………………
5日16日 
に参加を申込みます。

(1) 参加者名
(2) 団体名 

※初参加の方は、以下の日中連絡先もご記入ください。
(3) 住所 □自宅  □所属先
  〒            
(4) 電話番号
…………………………………………………………

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★埼玉地域ファンド研究会とは?
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 埼玉県内で、地域福祉やまちづくりに関心のあるメンバーが、
 「お金とファンド」を切り口に考えていこうとたちあげた研究会です。
 ハンズオン埼玉、都市づくりNPOさいたま、さいたま地域通貨フォー
 ラムのメンバーを中心に活動を行っています。
 研究会では、助成金、寄付、地域通貨、CSRなど、多様な切り口で
 勉強会を毎月第3水曜日に開催中!

【最近の活動記録】
 第32回「東京ガス埼玉支店のCSR グループ内・支店単位でのCSR推進」
     (2010.2.17)
 第33回「【ワークショップ】魅力的な事業報告書をつくろう!」(2010.4.14)
 第34回「サデコの福祉支援活動 ?プロボノ活動への期待」(2010.8.26)
 第35回「社会をつなぐコミュニケーション」(2010.10.20)
 第36回「路地歩き & おいしい野菜を食す会 at 小川町」(2010.1114)
 第37回「ファンド研忘年会 at 飲んで食べて「のら応援」(2010.12.15)
 第38回「緊急企画!埼玉で「新しい公共支援事業」を考える」(2011.2.16)
 第39回「埼大発!地域と学生が出会うとき」(震災で中止)
 第40回「食べて飲んで東北応援」(2011.5.18)
 第41回「ココが変わった!新寄付税制&NPO法改正」(2011.7.27)
 第42回「交流会・彩ボールを楽しむ会」(2011.8.17)
 第43回「省エネ時代のCSR リフォーム会社 OKUTA」(2011.9.20)
 第44回「知って得する!新寄付税制&NPO法改正セミナーin 朝霞」
     (2011.10.12)
 第45回「社会をよくする商品なんでも研究会」(2011.12.21)
 第46回「埼玉らしい寄付のあり方を考える!神奈川県の個別指定NPO条例
     づくりを参考に(2012.2.16)
 第47回「今、改めて助成金を考える
     ─東京都社協民間助成団体部会の活動から」(2012.4.27)


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