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スローレポート 『S−Report』 (4/19号)
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◆◆◆ スポットライトは私の隣の席に当たった! ◆◆◆
「非選抜アイドル」 仲谷明香 著
2011年6月9日の日本武道館ではAKB48史上もっとも激戦になったAKB総選挙が行われた。
以下、WEBでも同じ内容を読めます。
http://www.slowtimes.net/2012/04/14/20120415/
そこでトップを獲り、スポッライトをあびたのは前田敦子だった。
しかし、その隣の席には前田敦子の中学のクラスメートで、06年の入団以来一度も選抜入りがなく、じゃんけんでも勝てない、そして、総選挙でも圏外の「非選抜アイドル」の"なかやん"こと、仲谷明香(なかや さやか)がいた。
仲谷は、岩手でのびのびと育ったが、両親の離婚後、千葉に母親と引っ越してからひきこもりがちになり、声優になることだけを夢見てきた。
そして、ひきこもりの中学生ながら声優になりたくて通っていた声優養成所を金銭的事情で辞めざるを得なくなった時、「同じ中学で同級生だった前田敦子ちゃんがAKB48というグループで活躍していることを知り、いろいろ調べてみたら『いろんな活動をして自分の夢を叶える場所』ということがわかり、私も声優という夢を叶えるためにオーディションを受けようと思った。」と言う。
しかし、オーディションに受かっても、そこで待っていたのは苛烈なレッスンで倒れる研究生たち、メンバーになっても競争の中で生きざる得ない状況におかれ、場合によっては「卒業」していく仲間たち、そして、全てを順位で決めるための総選挙や個別オーディション。
ひきこもりがちで「何も期待しない」、「傷つかないように、諦めの気持ちだけは事前にしっかり持つ」ような仲谷が、チームで助け合わないと切り抜けられない状況の中で「自分」を仲間たちと変えていく。
「他のメンバー意地悪したり、邪魔をしたりすることようなことがあれば、それだけでメンバーとしては失格である。
やがて分かったのは、そうしたことは注意しなくても起こらない、ということだった。」
「何しろ、一人でもできないメンバーがいれば、全員、先に進めないのである。だから、自然とできるメンバーができないメンバーに教えるという光景がくり広げられるようになった。」
かつてのクラスメートが選抜の頂点に立っても、
それでも、彼女は「非選抜アイドル」で、AKB48ではあるがテレビにも雑誌にもあまり登場しない。
彼女は決意する。
「どうがんばっても、できないものはできない。
だったら、できることを一生懸命やるしかない。
しかし、やる以上はとことんやろう。」
社会でも学校でも競争は存在する。
その競争は、AKBほどではないか、それ以上か、
競争が良いか、悪いかは別にして競争は存在する。
そして、その競争が良い影響も悪い影響も及ぼす。
「競争」と「平等」
「ゆとり教育」と非「ゆとり教育」
「競争がいい」とか、「競争の無いことがいい」とか
いろいろな考えはあると思う。
競争しても、でも助け合わなくては生きて行けないAKB。
敗者?、非選抜でも存在を認められ、居場所があってAKBとしての役割があるAKB。
そして、なかやんは言う。
「私は、AKBというグループがなければ決してアイドルになれなかったし、また、声優になりたいという夢を持ち続ることもできなかっただろう。
過酷な努力をしたり、非選抜メンバーとしてとしての生き残り戦略(生き方、働き方)を模索するといった自分にとって苦手だと思ってきたことをすることもおそらくなかったと思う。」( )は筆者
「何も期待しない」、「傷つかないように、諦めの気持ちだけは事前にしっかり持つ」少女だった彼女が夢を持ち続け、夢を実現しつつあるのはなぜか
なぜ、声優なのか
また、夢を実現つつある"なかやん"仲谷明香について知りたい方は、
ぜひ、この「非選抜アイドル」を読んでほしい。
今、少女たちは傷つきながら夢を見て、それを実現しつつある。
(註)ただ、ここで過酷なAKBや、その大人の事情(メンバーの言い方)を容認している訳ではない。
しかし、それは同時に、今の私たちの社会の姿でもある。
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「非選抜アイドル」 小学館101新書 131
仲谷明香/著 小学館
2012年04月 190P 18cm
http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784098251315
本の帯より
僕の目は節穴だ。
だから、みんなにチャンスがある。
仲谷明香も見逃していた。
彼女の才能に
今さらながら
驚いた。
秋元康
(付記)
◉4月3日の発売以来「非選抜アイドル」は入手困難でしたが、3刷で大増刷されました。
★Google+より
仲谷明香 4/14 21:49 - Mobile- 一般公開
お待たせしました!
増刷していた「非選抜アイドル」が刷り終わったようです…!
これから徐々に書店に並び始めると思います!引き続きよろしくお願いします
ΘωΘ*
◉なかやん! 少しずつ増刷がかかるようなアイドルっていいね。
おやしみー
◆◆◆ ご案内 ◆◆◆
【こども環境学会 2012 年大会(仙台)開催概要(予定)】
開催テーマ:『復興再生:子ども参画による子どもに優しいまちづくり』(仮)
開催日程:2012年4月20日(金)~22日(日)
開催場所:仙台国際センターほか(予定)
主なプログラム:国際シンポジウム、基調講演、分科会、学会賞発表、懇親会
ポスターセッションで「こどもの物語づくりとドラマティックファシリテーション」を発表してきます。
※「東日本大震災支援にかかる行動計画-
子どもの参画による、子どもにやさしい“まち”の再生を目指して-」
の推進状況についての報告も予定しています。
【4 月20 日(金)】
エクスカーション
被災地見学ツアー①: 被災地の子どもの現場見学ツアー
被災地見学ツアー②: 被災地の建築見学ツアー(仮設住宅など)
子どもの現場見学ツアー: 仙台市の児童館、子育て支援センターなど
【4 月21 日(土)】
開会式、オープニングセレモニー
国際シンポジウム①
・基調講演 ロジャー・ハート氏(ニューヨーク市立大学教授)「子どもの参画」
・パネルディスカッション「子どもの参画による被災地復興の可能性」
国際シンポジウム②
・未来を担う東北の若者たちVSロジャー・ハート氏
分科会:「子ども未来人サミット ―アクションプラン―」、「子どもの参画とまち
づくりと被災地復興」、「被災地の子どもの支援活動について」、「復興教育を考える」、「いまこ
そ冒険あそび場が求められる理由」
ワークショップ:「東北の民舞WS(太鼓・横笛・踊り体験)」
こども参加のワークショップ:「こどものまち」、「西公園プレーパーク」
ポスターセッション①、総会/学会賞授賞式、交流会
【4 月22 日(日)】
分科会:「被災地の子どもの遊び環境について」、「建築と子どもたちワークショッ
プ」、「東北の子どもの現場と活動について」、「歴史や景観の継承をこどもたちの手で」
ワークショップ:
「宮城県美術館探険 齋正弘ワークショップ」、
「フィリピンPETA演劇ワークショップ」
こども参加のワークショップ:「西公園プレーパーク」
ポスターセッション②、学会賞受賞者記念講演会、表彰式・閉会式
東日本大震災復興プラン国際競技「知恵と夢の支援」コンペ作品展
などその他多数を計画予定しています。(すべて仮称)
※詳細はウェブサイト参照:
http://www.children-env.org/
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