20120412

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 スローレポート 『S−Report』 (4/12号)

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◆◆◆  地域起業ソーシャルビジネス・コミュニティビジネスで  ◆◆◆
        地域・NPO・地元企業・自治体が元気に

 

 3月20日、「地域起業ソーシャルビジネス・コミュニティビジネスで地域・NPO・地元企業・自治体が元気に」(主催 東上線NPOネット 雇用促進委員会)が志木市の志木サテライトオフィスで開催された。


以下、WEBでも同じ内容を読めます。
http://www.slowtimes.net/2012/03/20/20120320/


 東上線NPOネットは、東武東上線沿線のNPOのネットワーク組織であり、同時に経済産業省関東経済産業局の地域版CB中間支援機関でもある。
 埼玉県の市町村との協働提案でも市町村との協働事業でソーシャルビジネス講座・ワークショップなどの支援を行い、また、新しい公共を検討するために「自治体学会 関東フォ-ラム2011 in 東上線沿線」を主催した。
 これは内閣府の新しい公共支援事業・新しい公共の場づくりのためのモデル事業・埼玉県市町村・NPO等協働モデル推進事業として東上線NPOネットが提案し、NPOと学生・若者とで「NPOと学生・若者で築く"新しい公共"での地域起業」(東上線NPOネット雇用促進委員会)をすすめてきた。

 今回はこの関連で開催されたもので、地域や被災地で、資金が無い、人がいない、情報が無い中で、多くのNPO、企業、社会的起業家がよりよい地域づくりを行っている中、地域を元気にして雇用を生み出している方々の実践を聞き、参加者と地域・NPO・地元企業・自治体が元気になる地域起業(ソーシャルビジネス・コミュニティビジネス)を考えるものである。

 挨拶の後に、東上線NPOネットの共同代表の長岡素彦が趣旨と概要を述べた。

 まず、「菜園起業で自分らしく安心して生きる」として菜園クラブ・半農生活サポートセンターの増山博康氏が自らの起業の体験を元に菜園起業について語った。
 菜園起業とは農地を有効活用したい農家と菜園や野菜を作りたい人に対するサービス業であり、これらユーザに対するサービスの徹底化と商品・場の明確化をしている。
  実際に同氏は埼玉県農林公社からの特定農地貸付を受けて生れた企業として市民農園を運営して、飲食店や事業所への野菜直売、そして、担い手を作る菜園起業大学を実施している。
 しかし、単にビジネスではなく、自分らしく安心して生きることから発したソーシャルビジネスによって危機に陥っている日本の農の問題や田園景観・緑の保全などの社会的問題の解決を目指し、更に、ICTを活用した農アプリ、エコシステム化などの今後の新しい解決手法を模索している。
 
 次に、「震災支援の一例としてのちょうさんプロジェクトーマイクロファイナンス、ファンドレイジング」としてソーシャルキャピタルファンドOn Itの相田麻実子氏はファンドレイジングについて語った。
 同氏はソーシャルビジネスやNPOに対するファイナンス、ファンディングの種類、融資であるNPOバンクや寄付である「ジャストギビング」、投資である「ミュージックセキュリティーズ」の仕組みや最近あらわれはじめた「readyfor?」などの購買型のクラウドファンディングのそれぞれの特徴やメリット、デメリットなどを説明し、購買型のクラウドファンディングや自ら震災支援として行った購買型のクラウドファンディング「ちょうさんプロジェクト」について実例をもって詳細を語った。
 同氏はファンドレイジングのポイントとして、意義や目的、お金の使われ方をしっかりとした説明(社会的大義と透明性)、経過を可視化する(応援したくなる気持ち)、ストーリーテーリングする、受益者の顔を見せるなどの具体化させる(ちょうさんプロジェクトのちょうさん)、お金の出し手(あるいは出して望者)が、「体験できる、参加できる、コミュニケーションできる」場をつくる「ジブンゴト」化などをあげ、「これからは1人の1000万ではなく、1000人の1万円が重要になる時代。ソーシャルビジネスやNPOがファンディングをする際は、いかにして市民の共感を得るかがカギになる」と述べた。

 そして、「タカセのマイプロジェクト 緑地保全活動応援情報サイト緑活ナビ!」 として、新しい公共の支援事業で提案実施のインターンの千葉大学大学院高瀬唯氏がマイプロジェクトを語った。
 「マイプロジェクト」とは「自分がいちばん気になることをクリエイティブに解決してゆきながら、暮らしをもっと楽しく自分らしいものに変えていく」ことで、個人や有志によるプロジェクト型の社会貢献であり、高瀬氏はマイプロジェクトとして緑地保全活動応援情報サイト緑活ナビ!を提案した。
 同氏は、日本の緑の問題と進まない緑化・緑地保全活動の担い手や活動について研究しており、その分析から自らも研究が実際に社会的に寄与もできることを目指し、マイプロジェクトとして緑地保全活動応援情報サイト緑活ナビ!を企画・提案し、実行に向かっている。
 
 後半の課題解決・実践型のワークショッブでは、参加者全員が「農とソーシャルビジネス」、「ファンドレイジング、クラウドファンドレイジング」のテーブルに分かれて、実践からの具体的な論議がされた。
 「農とソーシャルゾジネス」では、市民として農に取り組む方々が農を制度の問題点やグレーゾーンなど、「ファンドレイジング、クラウドファンドレイジング」では市民、NPO、企業の方々がリスクや説明責任などを討議した。(下記参照)
 
 最後に、東上線NPOネットの共同代表の柴田郁夫氏が感想を述べ、今後も地域・NPO・地元企業・自治体を元気にするソーシャルビジネスをインターンと地域起業も含めて多様な方法で展開したいと語った。
 
(付記)
 ソーシャルビジネスには、ビジネスのように株式や社債などの資金調達の仕組みが整っていない。
 だからこそ、1人の1000万というビジネスとは違う1000人の1万円の資金調達の仕組みが重要だろう。
 また、ソーシャルビジネスには、ビジネスのようにこうしたら儲かるというようなスキームは存在しない。
 だからこそ、ビジネススキームとは違う自分らしく安心して生きることや楽しい、わくわくから発したスキームが重要だろう。
 
◆◆◆             ご案内              ◆◆◆

こども環境学会2012 年大会(仙台)
2012 年4 月20 日(金)~22 日(日)

企画概要
■タイトル:こども環境学会2012 年大会(仙台)
■大会テーマ:「復興再生:子ども参画による子どもに優しいまちづくり」
■期日:平成23 年4 月20 日(金)~22 日(日)
■会場:仙台国際センター(〒980-0856 仙台市青葉区青葉山無番地)ほか
     http://www.sira.or.jp/icenter/index.html

■大会主旨・目的:
「こども環境学会」は学問の領域を超えて、こどもを取り巻く環境=「こどもの環境」の問題に関心や係わりのある研究者や実践者が集い、共に研究し、提言をし、実践してゆくなかで、こどもの成育に寄与する環境科学を確立し、こどものためのよりよい環境を実現することを目的としている。
2011 年(東京)大会「こどもの生活を支える」は、2011 年3 月11 日の東日本大震災の影響で中止とし、4 月に緊急支援集会を開催し、「東日本大震災支援にかかる行動計画」を策定し、子どもの参画による、子どもにやさしいまちの再生を目指して、学会としての復興支援活動を行ってきました。
9年目を迎える2012 年度には、この1 年間の東日本大震災被災地に対する復興支援活動を総括する意味も含めて、大会およびシンポジウムを仙台市で開催いたします。テーマを「復興再生:子ども参画による子どもに優しいまちづくり」としました。子どもの参画による、こどもにやさしいまちの再生をめざして、子どもの成育環境の視点に立った東日本大震災からの復興のあり方を考えることを目的と掲げました。こどもの環境にかかわるすべての人々にご参加いただきたいと思っております。

■内容(概要):
【4 月20 日(金)】
エクスカーション
被災地の子どもの現場・建築視察/被災地の子どもの現場・建築視察
仙台の子どもの現場・建築視察/仙台市の児童館、子育て支援センターなど

【4 月21 日(土)】
開会式、オープニングセレモニー
国際シンポジウム
「復興再生とこどもの参画」
  アーニ―・クローマ(PETA)、ヘレン・ウーリー(シェフィールド大学)
パネルディスカッション「子どもの参画による被災地復興の可能性」
  アーニ―/ヘレン/仙田/小澤/汐見/木下
特別分科会:子ども未来人サミット ―アクションプラン―
分科会①:被災地の「文化」を生かす子どものまちづくり
ワークショップ①:宮城県美術館探険 齋正弘ワークショップ
こども参加プログラム①:「私のお店 バ*ザール」from 仙台「こどものまち」
こども参加のワークショップ:「こどものまち」、「西公園プレーパーク」
ポスターセッション①、②、総会/学会賞授賞式、交流会

【4 月22 日(日)】
分科会②:こどもにやさしい復興計画のあり方とその課題
分科会③:ワークショップの意義を考える―宮城県美術館での教育普及活動―
分科会④:復興に向けた教育からこどもたちの未来を考える
分科会⑤:デザインで支える子どもたちの震災復興
分科会⑥:遊び「場」の意義を考える―冒険あそび場の取り組み―
分科会⑦:被災地の子ども遊び環境の現状
分科会⑦:被災地の子ども遊び環境の現状
分科会⑧:東北の子どもの現場からみた子育て環境
分科会⑨:震災復興まちづくり「歴史や景観の継承をこどもたちの手で・・・」
学会賞受賞者記念講演会、ポスターセッション表彰式
総括セッション、閉会式

■主催:こども環境学会、こども環境学会2012 年大会( 仙台)実行委員会(委員長:新田新一郎)
■共催:仙台市、仙台市子ども会連合会、子どもの笑顔元気プロジェクト

 
 
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