20120329

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 スローレポート 『S−Report』 (3/29号)

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◆◆◆  クラウド時代の働き方   ◆◆◆

 

3月21日、川越市で新しい働き方研究会の例会の「クラウド時代の働き方」が行われた。

 新しい働き方研究会は川越コミュニティカレッジから生まれた研究会で2006年から働き方について研究をしている。
 今回は、長岡素彦がクラウドコンピューティングおよびクラウドソーシングが変えつつある働き方などについて語った。
 まず、10年前に自ら書いた文章から引用、「ネット広帯域常時接続(ブロードバンド)」の時代に入り、ストリーミング放送や「ヒデオやDVDや音楽はこれらのネットから取り込み(ダウンロード)してCDやシリコンチップ、磁気メディアなどに記憶して視聴することができます。(中略)
 これがメディアにひとつ重要な変化をもたらします。それはメディアの「双方向性」ということです。
 つまり、今までのメディアでは一方的に「受け手」であった人々が「送り手」にもなれます。もちろん仕事としてもいろいろな可能性があります。
 ただ、いいことばかりではありません。情報格差や情報弱者の問題はますます拡大するでしょうし、ネットの安全性やプライバシーの問題も大きくなります。」から始め、2002年の状況とその後について説明した。
  そして、10年の間に起きた変化を、2002年から係ってきた国連地域開発センターの「持続可能な地域開発におけるICTの活用戦略」や 03年からのWSIS 国連世界情報社会サミット(2003ジュネーブ/2005チュニス)の内容、また、環境社会化「サステナブルシフト」と高度情報社会化「スマートシフト」とクラウドコンピューティング、クラウドソーシングについて説明した。

 1995年の阪神淡路大震災と2011年の東日本大震災の情報環境を比較し、情報通信手段の多様化、ソーシャルメディアによるコミュニケーションの増大などの特徴を述べた。設立に係った情報支援プロボノ・プラットフォーム(iSPP)の東日本大震災情報行動調査から衣食住と同じように情報の重要性を述べ具体的に内容を説明した。
 一例を言えば「地震発生から時間が経過するにつれ、利用された情報機器や情報源は大きく異なった。地震発生直後は、ラジオや ワンセグ放送が利用できたが、テレビ、インターネット、携帯はほとんど利用できなかった。1 週間程度から 1 カ月 程度までになると、テレビ、新聞などが役に立った。」などである。

 近年、ソーシャルネットワークシステムが係っておこったチュニジアのジャスミン革命、リビア、エジプトの変革をクラウドコンピューティングおよびクラウドソーシングによるソーシャルパワーシフトとして説明し、日本では震災対応でおこったと語った。

 その具体的検証「CASE STUDY “AFTER 311”」の中で3つの事例を語った。
 国民の税金で原子力事故のためにつくり、運営している「放射性物質の拡散状況を予測するシステム」のSPEEDI:System for Prediction of Environmental Emergency Dose Information (緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)を運用する原子力安全委員会が、3月14日には把握していた放射能拡散の試算結果を公表したのは 3月23日で、この公表の遅れによって福島の住民避難に生かせず、無用な被ばくを招いた事例を取り上げ、前世紀的な巨大システムの問題点と、その原因を解説した。
 掲示板で書き込みに明け暮れる2ちゃんねらーが震災に際して行った被災者救出作戦「共同編集被害リアルマップ東北地方太平洋沖地震」の事例を取り上げ、クラウドコンピューティングおよびクラウドソーシンを使いこなし、リンクし(つながって)達成で出来た事を述べた。
 東上線NPOネットの内閣府 新しい公共支援事業で提案、実施した「地域共創・ NPOインターンシップによる学生のキャリアづくりとNPO地域起業」でのクラウドコンピューティングおよびクラウドソーシングの使い方を述べた。

  最後の「BOX or LINK ?」ソフトバンクのツィッター、AKB48の 事例を語りながら、高度情報社会の情報構造の変化を経ても前世紀的な巨大システムの中で働くのか、それともクラウドコンピューティングおよびクラウドソーシングによる新しい働き方を述べた。
   その後、参加者と今後の働き方や災害時対処、そして、メディアのあり方などを論議した。

◆◆◆             ご案内              ◆◆◆

こども環境学会2012 年大会(仙台)
2012 年4 月20 日(金)~22 日(日)

企画概要
■タイトル:こども環境学会2012 年大会(仙台)
■大会テーマ:「復興再生:子ども参画による子どもに優しいまちづくり」
■期日:平成23 年4 月20 日(金)~22 日(日)
■会場:仙台国際センター(〒980-0856 仙台市青葉区青葉山無番地)ほか
     http://www.sira.or.jp/icenter/index.html

■大会主旨・目的:
「こども環境学会」は学問の領域を超えて、こどもを取り巻く環境=「こどもの環境」の問題に関心や係わりのある研究者や実践者が集い、共に研究し、提言をし、実践してゆくなかで、こどもの成育に寄与する環境科学を確立し、こどものためのよりよい環境を実現することを目的としている。
2011 年(東京)大会「こどもの生活を支える」は、2011 年3 月11 日の東日本大震災の影響で中止とし、4 月に緊急支援集会を開催し、「東日本大震災支援にかかる行動計画」を策定し、子どもの参画による、子どもにやさしいまちの再生を目指して、学会としての復興支援活動を行ってきました。
9年目を迎える2012 年度には、この1 年間の東日本大震災被災地に対する復興支援活動を総括する意味も含めて、大会およびシンポジウムを仙台市で開催いたします。テーマを「復興再生:子ども参画による子どもに優しいまちづくり」としました。子どもの参画による、こどもにやさしいまちの再生をめざして、子どもの成育環境の視点に立った東日本大震災からの復興のあり方を考えることを目的と掲げました。こどもの環境にかかわるすべての人々にご参加いただきたいと思っております。

■内容(概要):
【4 月20 日(金)】
エクスカーション
被災地の子どもの現場・建築視察/被災地の子どもの現場・建築視察
仙台の子どもの現場・建築視察/仙台市の児童館、子育て支援センターなど

【4 月21 日(土)】
開会式、オープニングセレモニー
国際シンポジウム
「復興再生とこどもの参画」
  アーニ―・クローマ(PETA)、ヘレン・ウーリー(シェフィールド大学)
パネルディスカッション「子どもの参画による被災地復興の可能性」
  アーニ―/ヘレン/仙田/小澤/汐見/木下
特別分科会:子ども未来人サミット ―アクションプラン―
分科会①:被災地の「文化」を生かす子どものまちづくり
ワークショップ①:宮城県美術館探険 齋正弘ワークショップ
こども参加プログラム①:「私のお店 バ*ザール」from 仙台「こどものまち」
こども参加のワークショップ:「こどものまち」、「西公園プレーパーク」
ポスターセッション①、②、総会/学会賞授賞式、交流会

【4 月22 日(日)】
分科会②:こどもにやさしい復興計画のあり方とその課題
分科会③:ワークショップの意義を考える―宮城県美術館での教育普及活動―
分科会④:復興に向けた教育からこどもたちの未来を考える
分科会⑤:デザインで支える子どもたちの震災復興
分科会⑥:遊び「場」の意義を考える―冒険あそび場の取り組み―
分科会⑦:被災地の子ども遊び環境の現状
分科会⑦:被災地の子ども遊び環境の現状
分科会⑧:東北の子どもの現場からみた子育て環境
分科会⑨:震災復興まちづくり「歴史や景観の継承をこどもたちの手で・・・」
学会賞受賞者記念講演会、ポスターセッション表彰式
総括セッション、閉会式

■主催:こども環境学会、こども環境学会2012 年大会( 仙台)実行委員会(委員長:新田新一郎)
■共催:仙台市、仙台市子ども会連合会、子どもの笑顔元気プロジェクト

 
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