20120216

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 スローレポート 『S−Report』 (2/16号)

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     ◆◆◆   お産から社会を考える  ◆◆◆

 

 2月7日、「お産から社会を考える」(事務局 ソーシャルプロデュースネット)が東京の大阪経済法科大学東京麻布台セミナーハウスで行われた。

 「いろいろとこどもを産みにくい社会ですが、今のお産は、制度や文化の問題、産科医院の不足もあって効率的に出産させることも多くなっています。
 自然な出産や育児を望んでいてもなかなかむずかしい。
 この現状とともに、伝統的な出産や世界での出産の状況、そして、これからぱぱとままになる前の世代の意見を聞いて考えます。」(同趣旨)

 まず、映画「プルミエール 私たちの出産」の説明があった。  
  映画「プルミエール 私たちの出産」は、メキシコでイルカとの水中出産、ベトナムの世界最大の産院での1日120人以上出産、アメリカでの医療機関に一切頼らない自然分娩、インドの貧困の中で命がけの出産など世界10カ国の女性たちの出産前後をカメラに収めたドキュメンタリーである。
 その後、「タイの少数民族のお産」について恵泉女学園大学生の林佐紀氏がタイのカレン族のお産と現状を語った。
 少数民族のカレン族は伝統的な療法で治療を受けたり、伝統産婆による出産を行っている。お産の方法は地域や産婆によって異なるが、自宅で出産し、村中で祝うという。しかし、近年は金銭的余裕がある場合は病院での出産も増えているという。
 「日本のお産の現状」について助産師であり、立教大学院生の高橋孝予氏が、現在の日本の出産について語った。
 日本では産院での効率的出産で「産まされてしまうこと」が主流であり、自然出産を行うには妊婦の意思や知識が必要であり、大半の妊婦は産院での出産しか選べないという。また、自らが大病院で妊婦に多様な出産をすすめたことなどから、現在の日本における出産のあり方を研究している。
 「母乳育児、自然出産」について自然育児などの活動をしている野口扶美子氏から、自らのオーストラリアでの出産体験から出産について述べた。
 野口氏は、オーストラリアで、自宅出産や助産師がお産を介助するバース・センターなどでこどもを産んだ経験をもとに、日本の出産や育児の制度や状況の問題点などを語った。特に、日本の出産の方法に選択肢が乏しく、WHOでは使わない事を推奨している粉ミルクが売られているなどを指摘した。


 「ぱぱとままになるまえに、のはなし。」として西出博美氏が自ら行っている活動について語った。
  西出氏は「ぱぱとままになるまえに」という結婚・出産前の若者の「妊婦さんのお話を聞く会」を開催し、聞いたあとに、対話、し、また、「ままになるまえ」にという布ナプキンをつくるワークショップの女性だけの会を行っている。そこから妊娠してから考えるでは遅く、また、単に知識だけではダメで、普段から「深く、深く、考え行動し、責任をもつ」ことがないと出産には臨めないと思うと語った。
 コメンテータの恵泉女学園大学教授の上村英明氏( NGO市民外交センター代表 )は近代における出産について語った。
 上村氏は、近代は安全を価値としているが、その結果「生命」に関心の薄い、生死が露出しない社会を築いてしまったという。そして、今後は自然とつながりをつくり、「生命」や「生と死」を基本においた社会が望ましく、そこでは出産のあり方も多様な形がありうると述べた。

 その後、ぱぱとままになるまえの若者や親の参加者が社会のあり方や出産の選択肢などについて論議した。 

◆◆◆             ご案内              ◆◆◆

★★★★ 埼玉地域ファンド研究会 第46回ご案内 ★★★★★

      埼玉らしい寄付のあり方を考える!
  ~神奈川県の「個別指定NPO」条件づくりを参考に~


 2011年6月、NPO寄付税制改正を受けて、
 県内でも会費や寄付をもっとよびかけて、
 安定的な運営をめざそうという団体が増えています。

 今回は、先駆的に官民協働で「個別指定NPO」の条例づくりに
 とりくんだ神奈川県庁の報告をヒントに、
 埼玉県らしい寄付のあり方と、市民参加の条例づくりについて、
 みなさんと一緒に考えていきたいと思います。


  日 時▼ 2月15日(水)19:00~21:00
  講 師▼ 杉野信一郎さん
      (神奈川県県民局県民活動部NPO協働推進課長)
  場 所▼ 浦和コミュニティセンター 第13集会室
       浦和区東高砂町11-1コムナーレ9階(JR浦和駅から徒歩2分)
       電話 048-887-6565
      
  参加費▼ 500円(定員30人)
  共 催▼ NPO法人ハンズオン埼玉
       埼玉地域ファンド研究会

連絡先/申込先
 特定非営利活動法人ハンズオン埼玉
  〒330-0063 さいたま市浦和区高砂2-10-6
  TEL/FAX 048-834-2052(電話は平日10時~17時)
 (担当:川田)メール:office@hands-on-s.org

▼参加申込フォーム
…………………………………………………………
2月15日 
に参加を申込みます。

(1)    参加者名
(2)    団体名 
(3)    住所 □自宅  □所属先
     〒            
(4)    電話番号
(5)    FAX番号
(6)    メールアドレス

…………………………………………………………


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★埼玉地域ファンド研究会とは?
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 埼玉県内で、地域福祉やまちづくりに関心のあるメンバーが、
 「お金とファンド」を切り口に考えていこうとたちあげた研究会です。
 ハンズオン埼玉、都市づくりNPOさいたま、さいたま地域通貨フォー
 ラムのメンバーを中心に活動を行っています。
 研究会では、助成金、寄付、地域通貨、CSRなど、多様な切り口で
 勉強会を毎月第3水曜日に開催中!


【最近の活動記録】
 第32回「東京ガス埼玉支店のCSR グループ内・支店単位でのCSR推進」
     (2010.2.17)
 第33回「【ワークショップ】魅力的な事業報告書をつくろう!」(2010.4.14)
 第34回「サデコの福祉支援活動 ~プロボノ活動への期待」(2010.8.26)
 第35回「社会をつなぐコミュニケーション」(2010.10.20)
 第36回「路地歩き & おいしい野菜を食す会 at 小川町」(2010.1114)
 第37回「ファンド研忘年会 at 飲んで食べて「のら応援」(2010.12.15)
 第38回「緊急企画!埼玉で「新しい公共支援事業」を考える」(2011.2.16)
 第39回「埼大発!地域と学生が出会うとき」(中止)
 第40回「食べて飲んで東北応援」(2011.5.18)
 第41回「ココが変わった!新寄付税制&NPO法改正」(2011.7.27)
 第42回「交流会・彩ボールを楽しむ会」(2011.8.17)
 第43回「省エネ時代のCSR リフォーム会社 OKUTA」(2011.9.20)
 第44回「知って得する!新寄付税制&NPO法改正セミナーin 朝霞」
     (2011.10.12)
 第45回「社会をよくする商品なんでも研究会」(2011.12.21)
 
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