20111022

ローソンでなくノーソン、77歳が1人で営業中

 

 大分県中津市の旧耶馬渓町の農村に、住民が共同出資した手作りの店がある。

 大手コンビニエンスストアの店名をもじって、その名も「ノーソン」。喜寿を迎えた女性店長が体調に配慮しつつ、1人で切り盛りしている。「大切な店を守っていくため、皆が協力しなければ」と、利用客たちも農村コンビニの存続に知恵を絞り始めた。

 市中心部から車で約40分。ノーソンは約250世帯600人が暮らす津民(つたみ)地区にある。65歳以上が39・4%を占める過疎地で、2003年に地区の農協支所が統廃合され、歩いて行ける範囲内に食品や日用雑貨を売る店がなくなった。

 

 車がないお年寄りは、週1回来る移動販売に頼るしかない。それを知った元耶馬渓町職員の中島信男さん(59)が約250万円の私財を投じて旧支所を買い取り、約60人でNPO法人を結成。05年7月にノーソンとして開店させた。店名には「農村」のほか、店が損をせず、長続きすることを願って「ノー損(損しない)」との意味も込めた。

 

 店番から経理、仕入れまでを1人でさばいているのは、元農協支所職員の中畑栄子さん(77)。店内には、住民の要望が多い茶菓子、仏壇用の線香、野菜の種など約300種を並べる。午前8時半頃に開け、夕方、客足が途絶えたら閉店。「義理の娘がねぇ」「歯医者に行ったよ」。気心の知れた客との会話も弾み、「栄子ちゃんの店」と呼ばれることも多い。

 

 だが、売り上げは年間約330万円と、経営は楽ではない。客は1日平均で8人前後。賃金もわずかで、中畑さんは「ボランティアのようなもの」と笑う。昨秋からはめまい、ひざの痛みを感じるようになり、週5日の開店が3回程度になった。NPOの中心メンバーの多くは他の地区に住み、仕事をしているため、代わりを務めるのは難しい。

 

 そんななか、地元で民生委員を務める会社員の橘晴彦さん(60)は、店で定期的な催しを開けないかと思いついた。外出する機会があれば、お年寄りの健康づくりや交流促進にもつながる。「後継者が見つかるかも」との期待もある。

 

 月1回、お茶を飲みながらおしゃべりしたり、工芸品を作ったりする。初回は26日。橘さんは「今まで中畑さんやNPOの方々に頼りっぱなしだった。こうした取り組みがノーソンの存続に結びつけば」と話す。

 

読売新聞

 

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