20110929

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     スローレポート 『S−Report』 (9/29号)
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      ◆◆◆    情報とつながり    ◆◆◆

 

 先週から今週にかけて東北にいていろいろなことがありました。 

 毎回の事ですが、悲しい事にもうれしいことにも遭遇しました。

 改めて、つながりの重要性も感じました。


 土曜日は、仙台で市民メディア全国交流集会番外編2011年 in SENDAI「つなげよう、ひろげよう、声なき声を伝えるために」でプレゼンや展示をして、「震災とメディアや情報」についていろいろな方とお話しました。 

 プレゼン内容は「東日本大震災では、ネットを主とした情報環境が力を発揮し、公式発表や報道をどのように読み解くかが重要であり、メディアリテラシーやICTリテラシーを含めた「情報力」が重要となってきます。

 Slowtimes.netでは、被災地外での避難者への支援・情報支援の実例や、この「情報力」、自然、災害、原発など被害を検証する「調査力」や、今後の社会をどのようにしていくかをみんなで考えるための「社会構想力」と市民メディアや教育・ESDがとどう関わるかを報告します。

 また、実例として、発災時より情報支援して来た情報支援プロボノ・プラットフォーム(iSPP)では、その活動と「iSPP 情報行動調査」の内容などをiSPP仙台事務局から報告します。」でした。

 

 詳細は後日として、「震災とメディアや情報」に関連して、「複合情報環境における関係性とリテラシー —仮想社会の選択的人間関係を超えて—」を『関係性の教育学』(第10巻1号)[The Journal of Engaged Pedagogy  Vol.10,No.1]に発表しました。


 「複合情報環境における関係性とリテラシー」は一言で言うと、現代の仮想社会化している社会では人が自分や好きなことや好きな人としかコミュニケーションしまない「選択的人間関係」のつながりを築きがちであり、ネット環境も含めて学び・リテラシーによってそれをどうしていくのか、新たなつながりをどうつくるのかについて書きました。 震災前に書いたものですが、震災後は情報・メディア、ソーシャルメディアが新たなつながりをつくりつつあります。


 参考までにその序文はこんなです。


「現在の高度情報社会では、「ケイタイ(携帯電話)」「インターネット」「パーソナルメディア」などのデジタル・電子メディア・ネットワークが AR(Augmented Reality)技術 などにより、実社会とは異なる仮想社会(Virtual Society)を形成しつつある。そして、その仮想社会での人間の関係は混沌としており、ルールやふるまい方も定められておらず、ケイタイ・インターネットでの被害やトラブルも急増している。   このような「仮想社会」の問題は「電子工学」や「システム論」といった技術論の中で 論じられることが多く、その社会・文化的側面で語られることは少ない。一方、「仮想社会」に関する「社会学的研究」「心理的研究」や評論は仮想現実の現象を検証する(例えばゲームに熱中するこどもの現象に関する研究)ことが多く、仮想現実のシステム構造に 踏み込んだ研究は乏しい。また、仮想現実に関する「心身医療研究」ではこれらの現象を「ゲーム依存」「インターネット依存」などの病理的な観点からとらえ、治療対象としていることが多く、精神医学はこの件について大勢は「沈黙」している 。 このように、従来の「仮想社会」の問題にかかわる研究はそれぞれの観点からの限られた研究がおこなわれていると思われる。

 

 これに対して本研究は、現在、表面的な現象としてとらえられている「仮想社会」の問題を社会の高度電子情報化による高度情報社会を社会システムとしての「複合情報環境」の観点からとらえなおし、人の関係性の問題として論ずる。このことによって、今後、高度情報社会の複合情報環境の変化が人やこどもに影響を与えている状況を把握し、対症療法的な対策にとどまらない対策の提案、アクションリサーチによるアクションプランを導きだすリテラシーを構想することに本研究の目的とする。」

 

 その他、『関係性の教育学』(同号)に「ESD持続可能な開発のための教育と関係性の教育学」、『こども環境学研究』(Vol.7,No.1 通巻18号)に「路上のファシリテーション「小江戸まち語り」から」も掲載されました。

◆◆◆             ご案内              ◆◆◆

  +ESDプロジェクト全国学びあいフォーラム2011   

 

   ~「+ESD」で実り多きプロジェクトに~

  主 催:環境省・+ESDプロジェクト普及委員会
 ★参加無料・申込URL→ http://bit.ly/q1fZdg

【お誘い】
 地域で多様な活動をしている方、ESDに関心をお持ちの方、 ESD活動を実践・支援している方が、「直接出会い、学び会う場」が、 『+ESDプロジェクト全国学びあいフォーラム』です。 リアルで対面するからこそ可能な「悩みや課題解決のための話し合い の場」であり「みなさんのプロジェクトをもっと魅力的にするための 議論の場」です。
 多くの方々の参加をお待ちしています。
【日時】 10月16日(日) 12時半受付・13時開始~17時45分終了予定
【場所】 JICA地球ひろば 講堂ほか アクセス:日比谷線広尾駅徒歩3分 http://www.jica.go.jp/hiroba/about/map.html
【定員】先着順150名・参加無料
【申込】 インターネット: 下記URLから入力をお願い致します。 http://bit.ly/q1fZdg
 FAX: +ESDフォーラム受付と明記のうえ 氏名・ふりがな・所属団体・当日連絡先をご記入いただき 下記FAX番号へお送り下さい。
 03-6277-7554(ESD-J事務局・+ESDフォーラム係)

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