毎日新聞
三郷市の市民団体「放射能から子ども達を守ろう みさと」(会員数約70人)は5日、市内の小学校などで放射線量を独自に調査したところ、市側の調査結果より高い数値を示したと発表した。同団体は同日、市に対し土壌調査や汚染土の除去などを求める緊急要望書を提出した。
同団体の調査は、山内知也神戸大大学院教授(放射線計測学)の協力で6月19日に実施した。対象地は小学校、公園など32カ所で、地表と、高さ18センチと1メートルの3地点で大気中の放射線量を調べた結果、いずれも市の測定値を上回り、2倍近い数値も数カ所でみられたという。
一方、2カ所で土壌調査を実施し、うち1カ所の小学校の正門近くで1万3812ベクレルの放射性セシウムを検出したという。山内教授は「福島第1原発事故の後、降雨の度に校庭の放射性物質が流れ出し濃度が高まったのではないか」と推測。放射線障害防止法の下限数量の1万ベクレルを上回ったことについては、「土が乾き空中に舞うと体内被ばくの可能性がある。除去すべきだ」と話した。
同団体の名取知衣子さん(37)は「子供を持つ母親として一番心配なのは、生活環境における放射能の汚染の実態が分からないところ。子供の安全策を講じてほしい」と訴えた。【飯嶋英好】
福島市の子供10人の尿から微量の放射性物質が検出された問題で、高木義明文部科学相は1日の閣議後の記者会見で健康には問題ないとの認識を示したが、埼玉の三郷でも市民の測定がこうでも。
また、文部科学省は原発発災時に危険な放射能測定値が把握していて隠していたが。