20110625

 

ESD-J全国ミーティング@仙台

 

 

  「震災からの再生×生物多様性×ESD」   

 

 -いのちと多様性とコミュニティをもとにした再生を-

 

 

1日目

 

 6月25.26日、ESD-J全国ミーティングが仙台市内の宮城教育大学で2日間にわたって開催された。

(主催:「持続可能な開発のための教育の10年」推進会議 共催:仙台広域圏ESD・RCE運営委員会 )

 

 「津波によって甚大な被害を受けた地域からの報告や再生への動き、持続可能な開発の前提である「いのち」を揺るがす原発災害とエネ ルギーについての問題提起など、当事者からの報告と問題提起を通じていま私たちESD実践者にできること2はなにか、を考える日間とします。

 初日は「いのちと多様性をもとにした再生のために」と「地域コミュニティ主体の再生のために」という二つのテーマで報告 や意見交換を行います。2日目は、2014年に迫った国連持続可能な 開発の10年総括に向けて、ESD-Jの重点テーマの紹介をあしがかりに 初日の内容や、あらたな問題提起のもとで分科会形式の進行を予定しています。
 ESDは、持続可能な社会の実現のための礎石は教育である、という 認識のもと、ここまでさまざまな実践がなされてきましたが、今回の災害は、まさに「待ったなし」の状況を眼下に出現させました。」(趣旨)

 

 挨拶の後の趣旨説明では、ESDの最終年2014やリオ+20に向けて、311以降の変化の意識化、SDの条件と可能性を明確にし、それらを発信することなどを検討する。このことでクリーン復興とライフスタイルの変化の意識化の試み具体化するなどが述べられた。

 

 

 

(第一部)報告と問題提起

 

 テーマ:いのちと多様性をもとにした再生のために

 

  森と海を大切にした地域復興の取り組み 

   畠山信氏(森は海の恋人副理事長)

 

 畠山氏は、当日は船を守るために沖に出していたが、結局泳いで大島に泳ぎ着き、その後実家にたどり着いたら地区が壊滅していた。
 放射能の問題を別にして、漁業者は廃業もあり、残った人と牡蠣の筏を作っている。

 こういう会議はたくさん開かれるが、ここにいるひとで実際に何かをするようなことをしてほしい。

 森は海の恋人では、どうにか例年の植樹祭を行った。

 海のしごとでは放射能問題は避けて通れないが、海の力はすばらしいので、海の生き物の調査、再生をプロジェクトを行っている。

 今は、雇用の創出を考えて、木材を使った住宅やサービス業やシーカヤックの団体といっしょに漂着物を拾うボランティアのツアーを行うこともを計画をしている。このようなこれからの働き方、食べ方はいっしょに考えてほしい。

 

 

 地域の資源と人材を活かした復興住宅や経済復興の試み
   佐々木豊志氏(くりこま高原自然学校代表)

 

 くりこま高原自然学校の佐々木氏は、やっと2008年の岩手・宮城内陸地震から復興したら今回の震災にあった。
 今回のことで、教育が培った「生きる力」が発揮できるか、ESDも災害で試されている。

 くりこま高原自然学校は自然体験教育活動を中止し、RQ市民災害救援センターを共同でたちあげた。今までも農的くらしで食べられることができていて前の震災でも農的復旧を行った。このように別な経済を考えることも重要である。
 今回の震災も生活再建期にはいり、バイオマスネットワークで避難所にぺレットストーブの設置をした。

また、地元の木を使って仮設を計画して、制度・行政の壁に阻まれているが、モンベル.apバンクなどの力を借りて、純民間のコミュニティを崩さない住宅を計画している。

 前の震災の経験から復興予算について制度化された復興が地域の意見を反映するものではない、政治屋、役人、業界団体による「復興」ではない復興をする必要がある。

 それには生態系を生かし、地元の企業を生かし、森林や木を材料だけではなくエネルギーにも結びつける起業でローカル経済を生み出す。

 阪神淡路大震災や岩手・宮城内陸地震の被災の経験から、地域はつながっていかなくてはと考え、今後は制度がおかしいところを変えて、被災者と復興を行ってきたい。

 

 

 (第二部)報告と問題提起

 

  テーマ:地域コミュニティ主体の再生のために

 

 震災から見えてきた学校と地域の連携によるESDの意味

       伊東毅浩さん(気仙沼市教育委員会)

 伊東氏は気仙沼市のESDの取り組みに教員としても委員会としても関わり、環境・国際交流・防災教育に取り組み、地域が支えるESDを実践して来た。
 今回はも市の職員り立場で学校に校舎開放のお願いした避難所のコミュ二ティづくり(グループづくり)を行った。

 まず、避難所の自主運営を促進し、避難者が毛布・物資を集め、掃除の分担、食事の確保などを行う。自家用車にいた避難者も体育館に入るようになり、地域・避難所と学校の共生が生まれている。

 持続可能な学校とはすごい先生やすごいひとがいるとできるではない。普段のつながりはどうつくっていくのか、地域と学校がつながることが防災にもなる。

 

 人間は一人じゃない

      縦の糸は地域、横の糸は学校

 

 

    南三陸町歌津の地域復興に向けた試み

     阿部正人さん(南三陸町伊里前小学校)

     千葉正美さん(南三陸町歌津 伊里前契約会)

 

 阿部氏は気仙沼や南三陸町としてESDで地域や公民館と連携した教育を行ってきた。 

 震災において地域の人たちが児童を守ってくれた。自分たちでつくり、地域の人が支えた避難所ができて、日常のつながりが非常時にいきた。
 一例として、新学期にも関わらず、避難所でもある小学校の体育館に、市から物資をおかせてくれといわれたが、PTAが反対署名をして撤回することができた。

 

 

 千葉氏は事前にきめておいた手順で家族は避難し、ご本人は船を沖に出して津波の中をこぎきったが、電話が通じないし、南三陸町の情報はラジオなどのメデイアになかった。
 伊里前契約会という結の組織(講)では、被災後すぐに、今後のまちのために共有地を造成を提案して住民と協議した。

 伊里前契約会は伊勢の講中として元禄六年に発足し、この地区への入植者が町割りをして燃料としての木材の調達として結いをつくった。その後も、地域の助け合いとして生きている。未来に向かうまちづくりをしたい。

 入学式に向かっての小学校の校庭のがれき撤去を阿部先生の関係によるRQセンターのボランティアにより撤去ができたことに感謝している。

 

 

 被災地を支援する国際協力NGOのネットワーク阿部真理子氏(外務省NGO相談員、IVY国際ボランティアセンター山形)が震災復興で雇用創出を海外の津波支援で使われたキャッシュフォーワークという仕組みで行っている。

 

 これからのポイントとして被災者といもに悩む人になる、自助、公助と共助を中心におくなどがあげられた。

 夜に、宮城県北部の沿岸地域の教員、NPOのひとのお話をきいた。残念ながらここには書けないけど、とても重要な話だった。

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