「彩の国NPO・大学ネットワーク」
5月19日、「彩の国NPO・大学ネットワーク」の発会式がさいたま市のコルソホールで開かれた。
この団体の設立の経緯・趣旨は下記の通り。
「平成19年度から3年間にわたり開催された「NPO・大学シンポジウム」の実行委員会が提案した「NPO・大学シンポジウム 埼玉宣言」を受け、この宣言の趣旨に賛同するNPOや大学、企業、行政などが、大学生の学びの場の充実やNPOと大学の協働の更なる促進に向けて共通課題の解決を図るため、このたび「彩の国NPO・大学ネットワーク」を設立します。」
第1部 彩の国NPO・大学ネットワーク発会式では発足の手続きへの賛同を得て同ネットワークは正式に発足した。
会長に選任された埼玉大学教授の松本正生氏は、NPOと大学の違いを超え、結果を急性に求めないでネットワークで関係をつくることが大事と述べ、NPOふじみの国際交流センター代表石井ナナ工氏はNPOが大学と一緒に出来る事についてできるだけ出来ることをしたいと語った。
その後、今年度の主な事業としてNPO等実態調査・研究チームによる調査について説明し、参考として現在県やNPOで実施・計画されているプロジェクト説明があった。
第2部 協働事例の紹介では、事例1として日本工業大学情報工学科大木雄教授と学生によるNPOへの業務システム提供による協働事例が紹介された。NPOの業務システムを開発する場合、市民・NPOのニーズを感じた学生が大学で習っていなくても自らスキルを習得しているという。
事例2では、NPO法人アートバーブズフォーラムの西山佳孝氏が学生が自主的に始めた活動を語った。東京電機大学では学生が提案した現代アートで地元の活性化をはかり、現在は、イベント型の地域活性化ではなく、地域に拠点を設けた地に足の着いたまちづくりに進化しているという。
交流会ではNPO、大学、自治体職員などが交流を図っていた。