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スローレポート 『S−Report』 (10/14号)
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◆◆◆ ダイアログカフェ「無縁社会を超えて」 ◆◆◆
有縁・つながり、文化・生物多様性をもとめて
9月25日、ダイアログカフェ「無縁社会を超えて」 (主催 ソーシャルプロデュースネット)がさいたま市のヘルシー・カフェ・レストランのらで行われた。
このイベントは高齢者だけではなく、仕事や行き場のない若者やこどもたちもが直面している無縁社会をキリスト教や仏教に関わりをもつ人の話をきいて、無縁社会を超える有縁・つながりを考えるもので、思想・信条、宗教に関係なくコミュニティレストランで行うものだ。
まず、ソーシャルプロデュースネットの代表の長岡素彦が趣旨を説明した。
プロテスタントの梶原昌五氏は、子供の頃から差別のことや「在日」のことなどを考え、大学院時代に筋ジストロジーの患者との関わりから教会のボランティアを行っており、洗礼を受け、その後も教会のハンセン病の療養所でのボランティアなどを行った。現在は大学の教員であり、教会の役など務め、環境活動を行っており、岩手県の地球温暖化防止センターなどの運営などを行っていた。
仏教徒の浅川和也氏は、仏教宗派連合大学である大正大学で学び、その後、世界仏教徒会議に関わり、タイのカンボジア難民キャンプの救援にいった。その後、高校の教員をしながらアジアの児童教育をパネルシアターで行い、現在は大学の英語教員の傍ら平和教育やESDの推進を行っている。
プロテスタントの家で育ったイトウヨシヒト氏は高校卒業後アメリカに渡り、祖母のすすめでアメリカで教会に行くことになった。日本にもどってサラリーマンを続け、30代になって命や神について考え教会の熱心に通った。その後、宗教を超え人間や生物のことを考え、環境問題や社会問題を追求した時に地域通貨レインボーリングをはじめた。
内山温子氏はお寺に生まれて、現在SOTO禅インターナショナル(SZI)という事務局をしている。お寺の家族「寺族」であっても父も祖父も住職であるが、教師をしており、仏教をそれほど意識することなく、音楽の道に進み、現在は縁あってSOTO禅インターナショナル(SZI)の『ゆめ観音』アジアまつりというの多文化、多民族も多宗教のイベントなどを行っている。
参加者からは会社社会、病、家族や地域との断絶と地域通貨、企業革新、障害者支援、高齢者支援、まちづくりなどの各人の無縁な状況やその状況を変える活動について述べられた。
その後、宗教の社会的責任について、寺の檀家制度や教会の組織の問題点や仏教、キリスト教の戦争責任とその反省、及び、現在の社会的活動について語られた。
また、無縁と縁を結ぶ、有縁について自治会などの地域組織の問題、高齢者やこども、若者の孤立化などとともに、地域や地域と地域を結びつける活動など語られた。
この中で、無縁社会というのは、社会に「集まり」がなくなったのではないかと指摘がされた。つまり、家族、近隣などの関係どころか、人は関わったり、集まりをつくりあげることが少なくなったということである。
このような現在の人と関わることのなくなった社会では、寺や教会、また、イベント、自治会、サークル、活動であれ、そのような場をもっとつくることが重要で、つながり、有縁は、まず、集まることから始まるものではないか。
それは、当たり前のこと言われるが、難しくなっていることだ。
◆◆◆ ご案内 ◆◆◆
・・・・・・・・以下ご案内 転送歓迎・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★★★★★埼玉地域ファンド研究会 第35回ご案内★★★★★
「社会をつなぐコミュニケーション〜NPO・企業・行政を超えるために〜」
阪神淡路大震災をきっかけに、NPO多文化共生センターの活動に参加された岩山仁さん。その後も、外国人サポートの会社を立ちあげるなど、社会起業家としても活躍。現在は大学講師、人材育成講師として学校、行政、企業などで講演、研修をされています。これらの活動のご経験をもとに、NPO・企業・行政のワクを越えたコミュニケーション、ワクを超えた視点、ワクを超えた発想のツボ、そしてこれからの社会について、みんなで考えたいと思います。
お 話:株式会社リクレア 取締役大手前大学非常勤講師多民族共生人権教育センター理事岩山 仁さん
日 時:10月20日(水)19:00〜21:00
場 所:シーノ大宮5階 桜木公民館 講座室1(JR大宮駅 西口 徒歩5分)
https://www.shisetsu.city.saitama.jp/Public/PC/shisetsu2/555.htm
参加費:500円
申し込み:次のフォームにご入力の上、
秋山 michi.akiyama@gmail.com若尾 office@hands-on-s.org のどちらかにメールをくださいませ。
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お名前:
ご所属:
ご住所:
〒お電話:
メール:
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●岩山仁さん http://jiniwayama.com/
事業経営とともに、大学講師、NPO法人多民族共生人権教育センター理事なども務め、異なる文化、人と自然などの「共生」をテーマに、「地球規模で考え、地域レベルで行動する」ことをめざすワークショップのファシリテーターとして活躍中。行政の職員研修や市民講座などの講演やワークショップを多数手がけておられます。
●埼玉地域ファンド研究会とは『埼玉地域ファンド研究会』は、埼玉県内で、地域福祉やまちづくりに関心のあるメンバーが、「お金とファンド」を切り口に考えていこうとたちあげたプロジェクトです。都市づくりNPOさいたま、さいたま地域通貨フォーラム、市民活動情報センター・ハンズオン!埼玉のメンバーを中心に活動を行っています。民間の助成金、住民の寄付、地域通貨、補助金、サポート資源提供システム、出す側・使う側など、多様な切り口で月一回程度の勉強会を開催しています。
◆ESD 授業デザインプロジェクト公開研究会 2010 Vol2 (ESD地域・学校教育連携フォーラム)
ESD 体験学習が拓く未来
ESD 持続可能な開発ための教育をすすめている ESD 学校教育研究会では、ESD(持続可能な開発のための 教育)のワークショップと授業デザインを行っています。今まで、ESD 授業デザインプロジェクトでは学校で の社会科、理科、家庭科、英語などの授業実践の報告・検討や環境教育・開発教育・地域教育など多様な教 育との連携を行ってきました。 今回は、今年の「ESDと高校社会科」「ESDと理科」に続き、体験学習をテーマに授業実践の発表をきいて、ESD 授業デザインを考えます。
【日時】10月 30日( 土) 13時~17時
【場所】JICA地球ひろば セミナールーム403
〒150-0012 東京都渋谷区広尾4-2-24 東京メトロ日比谷線 広尾駅下車(3番出口)徒歩1分
http://www.jica.go.jp/hiroba/about/map.html
【主催】ESD学校教育研究会
【共催】平和の文化をきずく会、持続可能な開発のための教育の10年さいたま
【協力】社団法人 青年海外協力協会(JOCA)
内容
1.ESD及びESD授業デザイン
ESD 学校教育研究会 代表 浅川和也(東海学園大学教授)
2.事例発表 ESDと体験学習実践
「体験的学習から得られるもの―ストリート・チルドレン体験を通して― 」
原郁雄(長野県駒ヶ根市立赤穂東小学校/横浜市立大学大学院都市社会文化研究科共同研究員)
小学校高学年児童の海外の貧困問題に関する実践報告です。体験学習の厳しい実感から物質援助を始めたが、ある援助で受け取り側から援助物資を断られたことを機に「本当にあるべき援助とは何だろう」とうことに直面し話し合った実践。海外の貧困の厳しい実情を学ぶ中で、ストリート・チルドレンと同じように学級全員で屋外に一晩泊まってみた。予想以上に厳しい実感から子ども達は寒さ対策のための衣類支援活動に乗り出した。資金集めの方法や衣類の送付など課題を克服しながら送付にこぎ着けた。しかし担任がアフリカに直接援助物資を持って行った際、現地のある学校では受け取りを断られ、「援助は良いこと」と思っていた子ども達は「慈善型援助」の限界に直面した。どんなことが子ども達の驚きを喚起し、それが活動意欲に転化されるか、また活動をすることで何が個々や集団の中に育ち、あるべき援助についてどう子ども達が追求したか、ご紹介したいと思います。
『外部講師人材の活用について~青年海外協力隊経験者の立場から~(仮称)』
増田勇希 (社団法人 青年海外協力協会)
3.ESD 授業デザインワークショップ
ESD 学校教育研究会 長岡素彦 (持続可能な開発ための教育の10年さいたま 代表)
参加費 500円
ESD 学校教育研究会 〒350-1174 川越市かすみ野2―8―4
持続可能な開発のための教育の10年さいたま内 事務局
fax:049-233-0402 e-mail:info-lab@cyber.email.ne.jp URL: http://esd.weblogs.jp/
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