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スローレポート 『S−Report』 (9/9号)
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◆◆◆ ワールドカフェ・ESD 学校と地域でつくる未来 ◆◆◆
持続可能な未来のために育みたい力と地域
8月21日、ESD(持続可能な開発のための教育)授業デザインフェスタ 2010ワールドカフェ「ESD 学校と地域でつくる未来」(ESD学校教育研究会)が東京都板橋区の大東文化会館で行われた。
ESDとはヨハネスブルグサミットにおいて日本が提唱し実現した「国連持続可能な開発のための教育の10年」で行われる「持続可能な開発のための教育=Education for Sustainable Development」のことである。
今回は、市民。教員、大学生、高校生が講演とワールドカフェ・ワークショップを行い、午前中には「生徒と学校でつくる未来ESD」として 「ESD・未来をつくる授業・実践」の報告や参加者の意見をもとに 学校での教育を考え、午後は 「学校と地域でつくる未来・ESD」として地域での 実践や地域実践や教育委員会、地域の取り組みの 報告や参加者がコーヒーなどを飲みながら「持続可能な未来のために育みたい力と地域」を考えた。
ワールド・カフェは、対話のプロセスを主としたワークショップ技法で、組織変革、まちづくり、教育など多方面で活用されている。
まず、趣旨説明ラウンド1「ESD・未来をつくる授業・実践」-育みたい力と全体計画」をESD学校教育研究会 事務局長長岡素彦が、 同研究会が教員と市民で作成中ハンドブック「ESD・未来をつくる授業・実践」と未来のために育みたい力について述べ、参加者はがわたしが思う「育みたい力」を論議した。
ラウンド2「消費者市民社会の実現に向けた開かれた学校づくり」では、帝京大学教職センター・教職大学院 専任講師 魚山秀介氏が新指導要領と高校などでの実践について語り、参加者はがわたしが思う「育みたい力」を論議した。 魚山氏は高校教員の経験から現代社会の課題学習のためのESD教材として整理して、それをどのような方法で「地域に開かれた学校づくり」に生かすかを研究・実践している。今までの社会科の蓄積の研究や実習・フィールド調査、多摩市教育委員会のESD教員研修に参加するなどから、地域の市民などと教員がいっしょに教材づくりや計画づくりをできるようになれば、ESDの視点をふくんだ問題解決型の授業ができると考えているという。
ラウンド3 「ESDとまち学習ー縮退社会における持続可能性」では宇都宮大学 教育学部 教授 陣内雄次氏がESDまち学習の実例を述べ、今後の縮退社会でのやく教育の役割を語、参加者は「育みたい力」と地域について論議した。
陣内氏は従来からまち学習を地域の市民とすすめているが、成長型の都市型社会が転機を迎えて適正規模の縮退社会に変化しつつあることを実例で語り、都市型社会でのまち学習とは違う、持続可能な社会でのまち学習・ESDが必要であると述べた。
ラウンド4「ESD多摩市教育委員会の取り組み」では、多摩市教育委員会 参事 千葉正法氏が教育委員会がESDに取り組んだ事例を語り、参加者はがわたしが思う「育みたい力」と教育委員会を実現する授業を論議した。
千葉氏は多摩市の少子高齢化・縮退の状況からESDを基本にした小中の学校教育を構想し、「2050年の大人づくり」をキャッチフレーズに小中学生が社会の担い手になり、つながりやかかわりを尊重できる「多摩市教育振興プラン」の柱にESDに据えている。そのための教員研修や授業プランづくりを市民NPOなどと行っているという。
ラウンド5「ESD成増小学校の学校・地域の連携」では、板橋区立成増小学校 校長 清水哲也氏が小学校での取組みと学校支援地域本部について述べた。
清水氏は校長として、こどもたちを考え、教員がこどもたちと「向きあえる」体制をつくるべく学校づくりを行っているが、そのために学校支援地域本部を父兄や地域の方々と立ち上げている。そして、ESDは「地域との連携を推進し、学校づくりの質を高め」、「生きる力」「確かな学力」につながるという観点から学校と学校支援地域本部、地域と学校教育をすすめているという。
全体会議(ハーベスト)「持続可能な未来のために育みたい力と地域の力」では今までの論議を受けて全体で話し合った。
最後に、同研究会代表の東海学園大学教授 浅川和也氏と共催の関係性の教育学会の事務局長の大東文化大学準教授田尻敦子氏の挨拶があった。
◆◆◆ ご案内 ◆◆◆
ESD 授業デザインプロジェクト公開研究会 2010 Vol1
(ESD地域・学校教育連携フォーラム)
地球温暖化に関する「ホッキョクグマとの約束」の実践報告
ESD 持続可能な開発ための教育をすすめている ESD 学校教育研究会では、ESD(持続可能な開発のための教育)のワークショップと授業デザインを行っています。今まで、ESD 授業デザインプロジェクトでは学校での社会科、理科、家庭科、英語などの授業実践の報告・検討や環境教育・開発教育・地域教育など多様な教育との連携を行ってきました。
今回は、8月の「ESDと高校社会科」に続き、「ESDと理科」をテーマに授業実践の発表をきいて、ESD 授業デザインを考えます。 次回は、10月(予定)は「ESD体験学習」です。
【日時】9月26日(日) 13時~16時
【場所】大宮中部公民館 第2会議室 JR大宮駅東口 徒歩7分 さいたま市大宮区仲町3-30-2 048-641-8955 http://www.e-map.ne.jp/pc/index.htm?cid=Saitama&kid=488
【主催】ESD学校教育研究会 【共催】持続可能な開発ための教育の10年さいたま
内 容
1.ESD及びESD授業デザイン
ESD 学校教育研究会 代表 浅川和也(東海学園大学教授)
2.事例発表
ESDと理科 授業実践
岩手大学教育学部 准教授 梶原昌五
演題:地球温暖化に関する「ホッキョクグマとの約束」の実践報告 卒論研究として、大学4年次学生を附属小学校4年生のクラスに約4ヶ月間常駐させ、11月に6回分の授 業を自ら考え実践した跡をたどって、ESD的なものを探してみました。
3.ESD 授業デザインワークショップ
ESD 学校教育研究会 長岡素彦 (持続可能な開発ための教育の10年さいたま 代表)
梶原昌五氏
「私はここ十何年、環境問題について考えたり行動したりして来ました。 が、同時に、人為的な環境の悪化によって人権が奪われたり、健康が損なわれたり、また、狭い地域でしか問題が考えられない人や組織があることを知りました。 環境問題だけを取り上げて、あるいは、環境問題として、ものごとを考えたり行動していただけでは、とても解決しそうにないことが多くあるのを知りました。 ふと自分の軌跡をたどってみると、小学生から高校まで関わって来た部落差別問題に始まり、障害者の問題、らい病(ハンセン病)者隔離の問題、ゴルフ場建設計画による漁民の生活への侵害などにも、環境問題が絡んでいるのに気づいています。 そういうそれぞれの問題が、ただ一つだけで突出しているのではないことを、次世代の子どもたちに伝えたいと思うのです。 歩みは不確かではありますが、多くの方々の思いや活動を知るなかで、教育のエッセンスを見いだしたいと思っています。」
参加費 500円
ESD 学校教育研究会 〒350-1174 川越市かすみ野2―8―4
持続可能な開発のための教育の10年さいたま内
事務局 fax:049-233-0402 e-mail:info-lab@cyber.email.ne.jp
URL: http://esd.weblogs.jp/
以下申込フォーム-------------------------------------------------------------------------
●氏名:
*所属団体(あれば): ●メールアドレス:
*電話(連絡先よろしければ):
*参加動機(差しつかえなければ):
◆今後
ESD 授業デザインプロジェクト公開研究会 2010 Vol2は10月予定で体験学習
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「水俣・明治大学展 −環境、人間、社会を考える−」
2010年9月4日(土)-19日(日)午前10時-午後8時
・日曜日は午後6時まで ・最終日は午後4時まで)
会場:明治大学駿河台校舎アカデミーコモン
主催:明治大学(明治大学は2011年に創立130周年を迎えます。)
共催:認定NPO法人 水俣フォーラム(全国各地で水俣病についての展覧会「水俣展」や講演会の開催にと
りくむ認定NPO法人。)
後援:文部科学省、環境省、水俣市、千代田区、朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、東京新聞、西日本新聞、熊本日日新聞、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京、共同通信
お問い合わせ:TEL:03-5285-1106E-mail:mf1997@mountain.ocn.ne.jp
http://minamataforum.blog69.fc2.com/blog-entry-26.html
http://www6.ocn.ne.jp/~mf1997/images/meiji/meiji_chirashi_p1-6.pdf
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