20100805

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
 スローレポート 『S−Report』 (8/5号)
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 

◆◆◆   仕事や業務が「見えていない」と簡単に言うのは  ◆◆◆ 
        ワールドカフェと見える化

 

 ワールド・カフェは、Juanita Brown(アニータ・ブラウン)とDavid Isaacs (デイビッド・アイザックス)によって生み出された、対話のプロセスを主としたワークショップ技法で、組織変革、まちづくり、教育など多方面で活用されています。

 

 

  今までワールドカフェを行ってきましたが、重要なことはそのテーマにとって手法が「ワールド・カフェでいいのか」を考えなくてならないということです。つまり、ワールド・カフェの前に、このテーマにワークショップ技法としてワールド・カフェが適切か(時間、参加者の人数、対話に価値を認めるプログラムかどうか)を考える必要があります。  

 ワールド・カフェは、企業活動、まちづくり、教育など多方面で活用されていますが、組織変革にも効果があります。

 同じ組織やプロジェクトでも目的やミッションの共有が図られていないことやお互いの仕事・業務が見えていないということが問題を引き起こすことが多く、組織の不全や業務遂行を妨げることになっています。ワールド・カフェよる共有やコミュニケーションによる気づきが、このような組織・業務遂行の不全をメンバーが自発的に解消する一助となります。

 

 さて、組織変革のひとつに「見える化」があります。 

「見える化」とは、日本のカイゼン活動などが発展したもので仕事・業務・組織のあやふやな部分を「数字等もふくめた客観的に判断できる指標」で把握し、共有できるようにすることで、このことで問題解決を図ることができます。
 日本のカイゼン活動ではPDCAの各ステップで「見える化」が図られてきました。  

 

問題の発見・計画のステップでは「現状」と「あるべき姿」差を「見える化」します。 

問題の真因の追求のステップでは「あるべき姿」に近づいたかを「見える化」します。 

真因を解決するステップでは、実行状況を「見える化」します。 

確認のステップでは、効果と課題を「見える化」します。

 

 組織変革はワークショップと仕事・業務の遂行中の両方で行われます。 そして、その役割はそれぞれ違います。

 組織変革には、仕事・業務の遂行から離れたワークショップなどでの気づきや理解も重要です。

 また、組織変革では、仕事・業務の遂行中にPDCAの各ステップで行うだけでなく、それを「見える化」することも重要です。 

 

 よく、特定の個人を評して仕事や業務が「見えていない」と簡単に言う人がいますが、それはその人が見えていないのは個人だけでなく、仕事・業務・組織それ自身が「見える化」していない、そのように簡単に言う人が「見えていない」、また、「見えるようにしていない」ということです。

 

 「見えている」ー「見えていない」の不毛な相互批判をしていても始まりません。

 

 さて、社会や世界をよくする、持続可能にするということも同じです。
 世界や地域の現状が「見えていない」とか「分かっていない」とか他人にいうのは、「見えるようにしていない」ということです。
 世界や地域の現状を「見える化」して、学び合って解決してくことの「ひとつ」がESD(持続可能な開発のための教育)です。
 そういうことで、今月はワールドカフェ「ESD 学校と地域でつくる未来」を行います。
 
ESD(持続可能な開発のための教育)授業デザインフェスタ 2010

 

ワールドカフェ「ESD 学校と地域でつくる未来」

 

持続可能な未来のために育みたい力と地域

 

 今年のESD学校教育研究会のESD(持続可能な開発のための教育)授業デザインフェスタ 2010は ワールドカフェ「ESD 学校と地域でつくる未来」を行います。  今回は、「ESD・未来をつくる授業・実践」の報告や「ESD・学校と地域ですすめる」地域実践 や教育委員会と学校のESDの取り組みの報告などがあります。  また、ワールドカフェ・ワークショップで午前中には「生徒と学校でつくる未来・ESD」として 「ESD・未来をつくる授業・実践」の報告や参加者の意見をもとに学校での教育を考え、午後は 「学校と地域でつくる未来・ESD」として地域での実践や地域実践や教育委員会、地域の取り組みの 報告や参加者の皆様の意見をによって「持続可能な未来のために育みたい力と地域」を考えます。


日 時 : 8月21日(土) 午前10時30分より午後4時30分

 

場 所 : 大東文化会館 301/302 (東京都板橋区) 東武東上線東武練馬下車 徒歩2分     

 

地図 http://www.daito.ac.jp/fle/block_9593_01.pdf

 

主 催 : ESD学校教育研究会 共 催 : 関係性の教育学会、持続可能な開発のための教育の10年さいたま 

 

参加費 : 500円

 

        記

内 容:

「ESD・未来をつくる授業・実践とは」     淺川 和也(東海学園大学)  ◆ラウンド1「ESD・未来をつくる授業・実践」-育みたい力と全体計画」     長岡素彦(SD学校教育研究会 事務局長)  ◇わたしが思う「育みたい力」  ◆ラウンド2 「消費者市民社会の実現に向けた開かれた学校づくり    ー「現代社会」課題学習とリンクした文化祭企画    (フェアトレード、北海道産直販売)を事例として」     魚山秀介(帝京大学教職センター・教職大学院専任講師)  ◇「育みたい力」を実現する授業
  ◆ラウンド3「ESDとまち学習ー縮退社会における持続可能性」     陣内雄次(宇都宮大学)   ◇「育みたい力」と地域   ◆ラウンド4 「多摩市教育委員会の取り組み」     千葉正法(多摩市教育委員会 参事)   ◇「育みたい力」と教育委員会

   ◆ラウンド5   ◇「育みたい力」と地域の関係
   ◆ラウンド6  「ESD成増小学校の学校・地域の連携」     清水哲也(板橋区立成増小学校 校長)   ◇「育みたい力」と地域の人
  全体会(ハーベスト )「持続可能な未来のために育みたい力と地域の力」 

 ◆お申し込み    info-lab@cyber.email.ne.jp か F AX 049-233-0402へ下記のフォームでお送りください。

以下申込フォーム------------------------------------------------------------------------- 
●氏名: 
*所属団体(あれば):
●メールアドレス: *電話(連絡先よろしければ):*参加動機(差しつかえなければ):
◆お問い合わせ   ESD学校教育研究会  ESD School Net (通称 Sネット)  
〒350-1174 川越市かすみ野2-8-4 持続可能な開発のための教育の10年さいたま内  TEL 049-257-9000  FAX 049-233-0402     info-lab@cyber.email.ne.jp 
研究会のサイト  http://www.e-tiiki.net/ESD   

◆◆◆             ご案内              ◆◆◆


第28回開発教育全国研究集会
日程:2010年8月7日(土)、8日(日)
8月7日(土) 実践フォーラム 10:00~20:00(9:30受付開始/18:30~20:00懇親会・自由参加)8月8日(日) 研究フォーラム 10:00~16:50(9:30受付開始)
会場:JICA地球ひろば
所在地:東京都渋谷区広尾4-2-24 <交通>東京メトロ日比谷線 広尾駅下車(3番出口)徒歩1分※駐車場はありませんので車でのご来場はご遠慮ください。
参加費
2日参加 一般8,000円 会員・学生6,000円1日参加 一般4,000円 会員・学生3,000円
発表
・実践・研究報告
ESD 参加型開発とコミュニティーワーク、まち育て
実践者:長岡素彦(持続可能な開発のための教育の10年さいたま/コミュニティワーカーズネットまきコミュニケーションソーシャルプロデュースネット)

・自主ラウンドテーブル
ハンドブック「ESD・未来をつくる授業・実践」
実践者:長岡素彦&松田剛史(ESD学校教育研究会)


プログラム

8月7日(土) 実践フォーラム9:30~ 受付開始
10:00~11:50 ワークショップ体験(6プログラム)A 開発教育入門講座B ワークショップ版・世界がもし100人の村だったらC 新・貿易ゲーム-「国づくり」編D コンビニから考える私たちの暮らしE 援助する前に考えようF 地球の食卓
11:50~13:00 昼食・休憩/教材の展示販売※昼食はお持ちいただくか、建物内のカフェテリア、周辺の飲食店をご利用ください。
13:10~14:40 全体会「学びの場におけるファシリテーター」ゲスト:中野民夫(ワークショップ企画プロデューサー)、丸山まり子(小学校教員)司会:上條直美(立教大学)
15:10~18:00 自主ラウンドテーブル(全14コマ/80分×2ラウンド)
16:40~18:00 504
ハンドブック「ESD・未来をつくる授業・実践」
実践者:長岡素彦&松田剛史(ESD学校教育研究会)
教員と市民のESD学校教育研究会では、全国で学校での授業実践の「公開研究会・授業デザインフェスタ」を行うことで授業や学校づくりの生かしており、その成果を年報「ESD授業デザイン」にまとめ「ESDカリキュラム・学習計画検討会」を行い、全体計画や学校での進め方の検討を行っています。今年度は、ESD授業デザインハンドブック「ESD・未来をつくる授業・実践」(仮称)としてこれらの実績を踏まえて、児童・生徒の未来のために多くの教師達が行っている授業・実践を「ESD・未来をつくる授業・実践」として紹介し、児童・生徒の未来と社会・世界の未来をつくるための授業・実践を支援するものを作成します。今回、全研において参加者とともに開発教育・参加型開発の実践を聞きながらESD授業デザイン ハンドブック「ESD・未来をつくる授業・実践」の検討を行いたいと思います。
18:30~20:00 交流会(参加費別途2,000円)

8月8日(日) 研究フォーラム9:30~ 受付開始
10:00~11:40 実践・研究報告(全9コマ/45分×2ラウンド)
10:00 ~ 10:45  401ESD 参加型開発とコミュニティーワーク、まち育て
実践者:長岡素彦(持続可能な開発のための教育の10年さいたま/コミュニティワーカーズネットまきコミュニケーションソーシャルプロデュースネット)
開発教育・開発の参加型開発・コミュニティオーガナイザーと福祉教育・福祉のコミュニティワーク・コミュニティワーカー、まち育て〔まちづくり・学習〕の実践と多くの共通点があるが、相互の関連づけや実践交流が少ない。従来からESDとしてこれらをつなぐ活動を行い、昨年は日本福祉教育・ボランティア学習学会の会員との事例検討により、開発教育・参加型開発と福祉教育・ボランティア学習・コミュニティワークについての研究・実践報告をまとめた。また、まち育て〔まちづくり・学習〕の実践をESDとして参加型開発につなげる実践・検討ををまちづくり現場での交流や(財)住宅総合研究財団の「住まい・まち学習」実践報告・論文集での発表・検討などで行ってきた。今回、全研において参加者とともに開発教育・参加型開発の実践者と福祉教育・ボランティア学習・コミュニティワーク、まち育ての検討を行い、相互に実りあるものとしたい。

11:50~13:00 昼食・休憩/教材の展示販売
※昼食はお持ちいただくか、建物内のカフェテリア、周辺の飲食店をご利用ください。
14:20~14:10 基調講演「オルタナティブな経済と開発教育」
講演:西川潤(早稲田大学) 司会:湯本浩之(立教大学)
14:20~16:50 課題別分科会(4コマ)
第1分科会 フェアトレードとオルタナティブな社会第2分科会 先住民族・アイヌをめぐる課題と開発教育第3分科会 多文化社会における開発教育とは-「ひとの移動」の視点から考える第4分科会 激動することばと開発教育
主催
特定非営利活動法人 開発教育協会/DEAR
協賛
(独)国際協力機構
後援
外務省、文部科学省、(財)自治体国際化協会、(特活)国際協力NGOセンター※一部申請中のものを含む



〓〓 SITE 更新情報 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 
スロータイムス★メールマガジン  http://www.slowtimes.net/slowtimes-1/

大切なことを伝えよう 市民メディアslowtimes.net            http://slowtimes.net/
想いをカタチに  ソーシャルプロデュースネット        http://socialproduce.net/
こどもと地球の平和的未来をつくる教育 ESD    http://esd.weblogs.jp/ 


_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
スローレポート『S−Report』●ご意見、ご感想、ご要望をお聞かせください。
●掲載された記事を許可なく使用することはご遠慮ください。●ご紹介

  Slowtimes.netは、誰もが生きやすい生活や仕事のありかた(スローライフ・スローワーク)について考えたい、何かしてみたいというひとに情報を提供する市民メディア、オルタナティブメディアで、ネットワークトジャーナリズムを目指しています。

   Slowtimes.netサイトをリニューアルしました。このサイトは最初はウェブ(HTML)でつくられ、続いてCMS(Xoops)となり、さらに、今回の形となりました。

   今回のSlowtimes.netサイトのリニューアルは、ネットの情報発信がメールマガジンやメールニュースなどの「メールメディア」とブログなどの「ウェブメディア」を融合し、映像や音声を使ったカタチにシフトしていくのに対応したものです。

関連しているもの(リンク)

 

◆メールニュース・メールマガジン

 1999年より発行のメールニュースの週刊「S-Report」は、20年を超えて、メール配信しました。
 現在はこの場所で配信しています。

 

 

◆メディア★カフェ
メディア★カフェはメディアや情報をテーマにしている活動を紹介し、気軽に話し合うカフェです。

 カフェTV、市民メディア・ブレゼン、インフォマーシャル(Infomercial)などを行います。

 

◆フォーラム

 市民メディア全国交流協議会、MELL EXPO (メル・エキスポ)どのメディアのフォーラムに参加しています。

 

サイト・プライバシーポリシー

 当サイトではサイト・プライバシーポリシー・サイト参加規約などを定めています。

 

検索

 

   (c) Slowtimes.net

2009.2006.2004.1999 All rights reserved

(関係サイト)