ESD-J全国ミーティング
~ESDの10年
2014年にむけた展望を描こう~
6月12日、ESD-J全国ミーティング2010(主催「持続可能な開発のための教育の10年推進会議」ESD-J)が東京のJICA研究所で開かれた。
ESDとはヨハネスブルグサミットにおいて日本が提唱し実現した「国連持続可能な開発のための教育の10年」で行われる「持続可能な開発のための教育=Education for Sustainable Development」のことである。
これは社会・環境・経済・文化の視点から、人類が直面する様々な課題に取り組み、公正で豊かな未来を創る「持続可能な開発」を実現する力を、世界各地に生きる私たちひとり一人が学び育むことを目指している。
この全国ミーティングは、ワールドカフェによる対話型のミーティングで、「全国でESDの実践に取り組む方、研究している方、悩んでいる方、これからやってみたい方、皆さんの思いと経験と知恵を集結しましょう。」というものである。
オープニングの後、プレセッションとして「私がESDで大切だと思うこと:自己紹介を兼ねて」を参加者が行い、セッション1「地域に必要な学びあいの場とは?」では、まず、話題提供として「地域の学びあい」としてくすの木自然館の浜本奈鼓氏が、自然観察などの活動から始まり、地域ぐるみの持続可能な地域づくりを行っている様子を語った。次に、「広域の学びあい」として北海道国際交流センターの池田誠氏が、国際交流センターから始まり、北海道での多様な活動と結びつく幅広い活動について述べ、参加者が話し合った。
セッション2「学校と地域でESDを進めるためには?」では、「ユネスコスクール」についてユネスコ・アジア文化センターの柴尾智子氏が日本の状況を述べた。また、「教育支援コーディネーター」では成増小学校支援地域本部の白鳥円啓氏が学校支援地域本部の活動とESDの展開について語り、参加者が意見を交わした。
参加者はワールドカフェいくつものテーブルでこれらの問題を共有し、移動して多様な議論ができた。
セッション3「今日の収穫、私のプラン」では各人が今日得たものと明日から行うことを確認して、全体で共有した。
つねづね、ESDをすすめるのではなく、ESDですすめる段階であるの述べてきた。
今回の参加者たちは「ESDというもの」を論議するのではなく、地域や世界を持続可能にすることを検討し、これらをESDですすめていくことを論議していた。