3/26号 MELL EXPO (メル・エキスポ)2009

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スローレポート 『S-Report』 (3/26号) 
 
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3月20日、21日に「MELL EXPO (メル・エキスポ)2009」(主催 メル・プラッツ 東京大学大学院情報学環)という表現とリテラシーをとともに考えるイベントが東京大学大学院情報学環・福武ホールで開催された。

◆◆◆……      MELL EXPO (メル・エキスポ)2009      ……◆◆◆

              -「エキスポ・トレール」
              
今回は、「クライシス・プラクティス Crisis & Practice」と「禁止された遊び」をテーマとしてディスカションとそれに参加者をつなぐパーティーや「エキスポ・トレール」などが行われた。
 また、メル・エキスポのバビリオンでは日本各地の実践の展示やミニプレゼンテーションが行われた。

■「エキスポ・トレール」

 「エキスポ・トレール」は2008年9月のオーストリアの「アルス・エレクトロニカ」で行った「ケータイ・トレール」をもとにしたものだ。
 この「エキスポ・トレール」は、メル・エキスポの期間中に「弥次喜多」姿のインタビュアーが出演者、出展者、来場者をケータイムービーでインタビューして、それを関係づけてネット上に表示するものだ。また、参加者はそれにケイタイやカードでコメントをつけることができる。

 「エキスポ・トレール」は「今ここ」にいる人も、「今ここ」にいない人も、MELL EXPO (メル・エキスポ)2009の論議や出来事を知ることができるばかりでなく、そのつながり・相互関連性が分かるだけでなく、参加できるものだ。

解説
http://www.mediabiotope.com/projects/mediaexprimo/20090317expotrail.pdf

通常表示
http://mahorama.ai.rcast.u-tokyo.ac.jp/mellexpo2009/list.cgi?page=4

ネットワーク表示
http://mahorama.ai.rcast.u-tokyo.ac.jp/mellexpo2009/mlrm2.swf

これで、今回の MELL EXPO(メル・エキスポ)2009の一端がお分かりいただけると思う。

 「エキスポ・トレール」は、メルプロジェクト時代のカンブリアンシステムの発展でもあり、「弥次喜多」さんにケイタイで撮られながら、メディアバザールの時はビデオカメラを使って行っていたことに時代ほ感じた。

■「クライシス・プラクティス Crisis & Practice」と「禁止された遊び」

 セッション「クライシス・プラクティス」では、砂川浩慶氏(立教大学)の司会で「新聞再生」の著者でもある畑仲哲雄氏(共同通信&東京大学院生)から新聞の現在とその再生について、地方局の編成に携わる服部寿人氏(チューリップテレビ)からテレビの難しい現状と市民プロデューサー実践によるテレビの将来について、丹羽美之氏(東京大学、『GALAC』編集長)からテレビにおける批評の重要性と今後のあり方について語られた。

 また、セッション「禁止された遊び」では、水越伸氏(東京大学)の司会で岡田朋之氏(関西大学)から新しいメディアに対する偏見の歴史とケイタイの現在について、ケイタイコレクターとしても有名な木暮祐一氏(武蔵野学園大学)から日本のケイタイとそれ巡るビジネスの問題点について、キム・ヨニ氏(東京大学院生)から日韓の文化比較からみた「文化としてのケイタイ」について語られた。

 セッション「禁止された遊び」で岡田氏が新しいメディアに対する偏見の例として戦前の映画・活動写真をあげたが、戦前の映画を巡る言説に対して、戸坂潤は的確な批評(「思想と風俗」所蔵)を行い、中井正一は映画という新しいメディアの可能性について熱を込めて書いていた。
 また、中井は新しいメディアとしての映画に触発されメディウムとミッテルを解き口にしてこれらことの考えていた。中井が戦前に京都で読者投稿の週刊新聞『土曜日』を創刊し、編集を行っていた。ここにも、批評とメディア実践・プラクティスがあったことを思い出した。

 今回は、日本のケイタイを巡るビジネスの問題点について、こういう場ではあまり語られなかった産業構造の問題が述べられた。私が「電電公社の呪縛」と呼んでいるキャリアのメーカー支配であり、他の産業にみられないものである。
 電電公社の「民営化」後も「公社時代からのAメーカー・Bメーカー体制」が基本的に変わっていないだけでなく、キャリア各社もそれを踏襲している。
 これ自身も大きな問題であるが、これは単にビジネスの問題だけではなく、このような産業構造を持っているケイタイが「コミュニケーション」や「メディア」を規定しているということだ。

 メディア・放送産業は問題はあるにせよ、私企業としての自由や公共性をもっているが、「通信」産業は、「コミュニケーション」や「メディア」を担っているにも係わらず、私企業的な前世紀的な支配構造をそのままにしている。
 そして、さらに大きな危機・クライシスはメディア・放送と「通信」産業が、この状況のまま「放送」・「通信」融合に向かっていくことだ。

 そして、言うまでもないことだが、このことはメディアの「クライシス・プラクティス」ばかりでなく、コミュニケーションや社会の「クライシス・プラクティス」でもある。

 メディアの危機・クライシスをどのような実践・プラクティスによって切り拓くのか、ケイタイや新しいメディアにおける規制・禁止された遊びは今後のメディアと社会のあり方にどのような影響を与えるかは誰もが考える必要がある。

 今回、私=カエルはカエルなりに「クライシス・プラクティス」と「禁止された遊び」について考えてみたことをMELL EXPO (メル・エキスポ)2009のブレゼンや「エキスポ・トレール」で話した。

 
(参考)

MELL EXPO (メル・エキスポ)2009 映像記録
「エキスポ・トレール」
http://mahorama.ai.rcast.u-tokyo.ac.jp/mellexpo2009/list.cgi?page=4


MELL EXPO (メル・エキスポ)2008 http://www.mellplatz.com/info/info2008.html

 
■スローレポート 『S-Report』 (2008/5/8号) 

「MELL EXPO (メル・エキスポ)2008」 
 http://green.mond.jp/modules/news/article.php?storyid=332 


■スローレポート 『S-Report』 (2006/3/9号) 

「メルプロジェクト東京宣言!」 Thank you mell ! See you NextStage
 http://green.mond.jp/modules/news/article.php?storyid=152


◆◆◆……             ご案内              ……◆◆◆

こども環境学会2009・千葉大会

  ~大会テーマ「こどもの力」

 日時 2009年4月25日(金)~27日(日)

 会場 千葉市Qiball(キボール)
JR千葉駅より1,000m(徒歩15分) 京成千葉中央駅より430m(徒歩5分)
http://www.qiball.info/access/index.html

■内 容■

こども環境学会2009年大会ホームページ
http://2009.rdy.jp/


■ワークショップ■

WS5 みちばたで遊びながら考える ドラマテックファシリテーション

4月26日(日) 午前10時から12時半まで随時実施 子ども交流館 多目的室

持続可能な開発のための教育の10年さいたま

■ポスターセッションA■

「こどもの参画による持続可能な開発の可能性
  - まち育てと路上のファシリテーション」

長岡素彦


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