1/29号  「北海道的」を構想する

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スローレポート 『S-Report』 (1/29号) 
 
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 昨年、北海道ではG8洞爺湖サミットが開かれ、市民による世界の環境、平和、人権、貧困、開発などの問題の解決と提言のために道内の団体や個人による「G8サミット市民フォーラム北海道」が設けられた。一方、北海道の経済状況や自然環境の悪化や一次産業の衰退もすすみ、「北海道」の持続可能性が問われている。

◆◆◆……  「北海道的」を構想する    ……◆◆◆

        「森と海から考えるESDプログラムづくり」

 1月17、18日、北海道環境サポートセンターで「北海道的ESDを構想する-森と海から考えるESDプログラムづくり」が行われた。このフォーラムは第2回「ESD担い手ミーティングin北海道」として、第1部は環境省北海道環境パートナーシップオフィス(EPO北海道)、第2部はNPO法人さっぽろ自由学校「遊」による主催、北海道環境サポートセンターの協力、地球環境基金の助成によって、下記の趣旨で行なわれた。

 「ESDの学びを地域づくりへと結びつけていくためには、北海道の地域性に根ざした学びのプログラムが必要です。今回の担い手ミーティングでは、北海道の自然環境と密接に関わる林業(森)と漁業(海)に焦点を当て、その現状と課題を検討しながら、それらをテーマとしたESDのプログラムを皆で考えたいと思います」(同趣旨)

 ESDとは、ヨハネスブルグサミットにおいて日本が提唱し実現した「国連持続可能な開発のための教育の10年」(ESDの10年)のことである。第1部「第1次産業からESDへのヒントを!!」として道内で森と海での様々な活動と学びを行なっている人たちの報告を聞いた。

「森林体験学習のすすめ方」として、北海道立林業試験場・保健機能課の佐藤孝弘氏は森林や林業の理解促進にとどまらない、人と森との関係を再建する児童向けの学習プログラムの作成実施や障がいを抱えた人との森林活用プログラムを述べた。

 「古平の海を育む森づくり」として生活クラブ生活協同組合の理事山崎栄子氏はリサイクルの牛乳紙パック売却金を原資とした「みどりの保全・復元・親しむ場づくりの取り組み」と同生協の魚などの供給元である古平の人たちとの海を育む森づくりの活動報告を行なった。

 紋別在住漁業者で北海道ウタリ協会紋別支部長畠山敏氏は、漁業者からみた資源破壊型漁業のあり方やアイヌ民族としての日本や北海道における先住民族の問題などを述べた。その後、質疑や簡単な参加者の相互の自己紹介・相互活動報告などを行なった。

 第2部「ESDのプログラム・デザイン」では、参加者全員参加のワークショップが持続可能な開発のための教育の10年さいたま代表の長岡素彦のファシリテートにより行なわれた。

 まず、報告者の事例をもとにそれぞれのプログラムを検討して、次に「森と海から考えるESDプログラムづくり」を行なった。

ワークショップ「ESDのプログラム・デザイン」 このワークショップでは、環境や農業などの道内のさまざまな活動の交流だけでなく、集まった市民、教員、学生がそれぞれの立場からESDや持続可能な社会づくりを進めるにはどのような具体的なプログラムがあるかをグループで検討し発表した。

 この中から道内のネットワークづくりのための「現場体験ツアー」、「学校教育におけるESD」、ESDプログラム「うまいものを食べる」、「森林のESDプログラム」などがつくられた。いずれも、単に持続可能な社会づくりのための学習・教育プログラムでなく、アイヌ民族、森林、食などの北海道の固有の問題に基づいてつくられた。

 今回の試みで持続可能な「北海道」づくり、持続可能な社会づくりのプランを作ることができたわけではないが、集まった市民、教員、学生などの様々な人々による「森と海から考える北海道的ESD」が構想された。また、今回つくられた「現場体験ツアー」などを今後実施する話も進められている。

 今、「北海道」の持続可能性が問われている。また、経済問題に限らず、北海道の固有の問題も数多くある。これらは、どこか遠いところで決められた解決策や一律的な教育で解決することはできない。そのためには、今回のように、世界的視野を持って「北海道」の固有の問題を北海道的方法や教育ESDを考え、プログラムとしてつくって行くことが重要ではないか。


◆◆◆……             ご案内              ……◆◆◆


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 みちばたからまちづくりプロジェクト「みちばた劇まつり」
2008年度 ドゥコープ市民活動支援金助成事業

       持続可能な環境と農-ESD

       空き地から始まる持続可能な社会
 
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  *2008年度 ドゥコープ市民活動支援金助成事業*
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 地元足立区で足立グリーンプロジェクトで農をもとにする環境活動・ヒートアイランド対策を行ない、畑がついてるエコアパートをつくるなど活動を行なわれた平田裕之氏さんのお話をお聞きしながら、持続可能な環境と農について考えます。

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■ 日時
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2月8日 日曜日 午後1時より5時まで

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■ 会場
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さいたま市 浦和コミュニティセンター 第10集会室
    (JR浦和駅東口 目の前 パルコ10階)
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■ 参加費
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500円

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■ 対象
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どなたでも

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■ お問い合わせ・参加申し込み方法
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(1)「氏名(ふりがな)」(2)「住所」(3)「TEL」
(4)「E-mail」(5)「ひとこと」
を明記の上、以下のFAX、E-mail、WEB のいずれかにて
お申し込みください。

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■ 内容
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・挨  拶 
 
・講  演 「ESD持続可能な開発のための教育」 

・講  演 

 「空き地から始まる持続可能な社会-エコプチテラスから畑がついてるエコアパートまで」
   元足立グリーンプロジェクト 代表 平田裕之氏(地球環境パートナーシッププラザ)
                 
・ワークショップ


*平田裕之氏プロフィール

 元足立グリーンプロジェクト代表 /地球環境パートナーシッププラザ

 主な著書 「畑がついてるエコアパートをつくろう」 自然食通信社 2008

 足立グリーンプロジェクト http://www.greenproject.net

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■ 主催/共催
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主 催:ピープルズシアター・リコリコ
共 催:持続可能な開発のための教育の10年さいたま
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■ お問い合わせ
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ピープルズシアター・リコリコ

URL:http://ricorico.ws/
E-mail:ricorico@kun.ne.jp
FAX:048-834-2052  TEL:080-3469-9182

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ピープルズシアター・リコリコは、演劇的手法を使った社会参加の
方法「ピープルズシアター」を広げる活動を行っている団体です。
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◆ ベーシック・インカムをご存じですか? ◆
「生きるための経済
    なぜ所得保証と信用の社会化が必要か」

地域経済格差、労働問題、
福祉、教育、環境などなど、
複雑化した現代の社会問題への
包括的な解決の糸口を提供するベーシックインカム。
その可能性を探り、学び語り合う、第2回目の集いです。

◆日時 2009 年3 月8 日(日)
     14:00 ~ 15:40 主催者挨拶/ 関曠野さんのお話
     15:55 ~ 17:40 質問・意見交換(延長あり)

◆場所 タワーホール船堀401 研修室
     都営新宿線船堀駅前/
◆連絡先 03-5287-4770(佐藤)
◆スペシャルゲスト  関曠野(せき ひろの)さん
◆当日問合先    tel.090-6124-3502(佐藤)
◆参加費:1,000 円( 資料代,お茶代,会場費含む)
◆主催 『ベーシックインカム・実現を探る会』
      『フォーラム・スリー』
     
◆申込先 『ベーシックインカム・実現を探る会』
study.bi@gmail.com

・・・・申し込みフォーマット・・・・
あて先【3/8講演会ベーシックインカム】

お名前(                  )
ご住所(                  )
電話&FAX(               )
ご職業・所属など(            )
☆どこでお知りになりましたか?
  (                     )


※ 資料準備の都合上、必ず事前申し込みをお願いします。
※ 定員に達し次第、申し込みを締め切らせていただきます。
http://www.forum3.com/bi/


■ ゲストスピーカー関 曠野(せき ひろの)さんより
● 所得保障というと福祉政策を徹底させたものと思われるかもしれな
い。そこから、福祉の行き過ぎは人間をダメにするといった反論が出
てくる可能性もある。しかし、所得保障の本当の意味は近代経済の方
向を逆転させることにある。近代経済では、なけなしの所得でもそれ
を得るために能力を勤勉に発揮することが美徳や名誉とされ、そうい
う価値観が経済システムを支えている。もし、所得保障が実施された
ら、そういう労働倫理や能力主義は色あせることになる。そうなると
価値観やモラルが違ってくる。たとえば最低所得保障があるなら、カ
ネにならない芸術、学問の研究、伝統芸能の継承、有機農業などに勤
しむ人が増えるだろう。

● 市場の飽和と産業のオートメ化が潜在的なものも含め大量の失業を
生んでいて、それが格差社会の形をとっているのである。(中略)基
礎所得の保障によってしか解決できない問題なのである。そして、所
得保障は、失業者を飼殺しにする福祉のバラまきでも社会主義的指令
経済でもない。むしろ経済の安定と活性化につながる。

● 完全投資による市場の飽和で世界的に膨大な余剰資金が生じてい
る。それが資本主義をギャンブル化させているだけでなく資本の犯罪
資金化を引き起こしている。(略)この事態の解決策は、資本を社会
に徹底的に拡散させること。所得保障もそういう方策のひとつである。
山崎農業研究所発行『耕』2007 年春No.112 所収
(「地球温暖化とポスト工業社会」関曠野著)より抜粋

■ 関曠野さん(プロフィール)
1944 年生まれ。評論家(思想史)共同通信記者を経て、1980 年より在野の思
想史研究家として文筆活動に入る。思想史全般の根底的な読み直しから、幅広
い分野へ向けてアクチュアルな発言を続けている。著書に『プラトンと資本主義』
『ハムレットの方へ』(以上、北斗出版)『野蛮としてのイエ社会』(御茶の水書房)
『歴史の学び方について』(窓社)『みんなのための教育改革』(太郎次郎社)『民
族とは何か』(講談社現代新書)などがある。また訳書に『奴隷の国家』ヒレア・
べロック(太田出版)がある。現在、ルソー論(『ジャン=ジャックのための弁
明 ― ルソーと近代世界』)を執筆中。

主催
■ ベーシックインカム・実現を探る会
「すべての個人への無条件な所得の保証」というBI の基本的な提言
を、さまざまな立場の市民が多様な視点で考える会。この提言を前
向きに考えたい方ならどなたでも参加することができます。
■ フォーラム・スリー
20 世紀初頭の思想家ルドルフ・シュタイナーの社会論に基づいた
社会実践やビジョンを提供しているオープンスペース。
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