20120726

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 スローレポート 『S−Report』 (7/26号)

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◆◆◆  キャパシティビルディングフォーラム~組織診断のすすめ~  ◆◆◆

 

 7月5日、PanasonicNPOサポートファンド「キャパシティビルディングフォーラム~組織診断のすすめ~」(主催 パナソニック株式会社)がパナソニックセンター東京で行われた。
 


以下、WEBでも同じ内容を読めます。
http://www.slowtimes.net/2012/07/05/201207052/


 市民活動を支援するPanasonicNPOサポートファンドは、単なる事業助成ではなく、「組織診断」によるNPOのキャパシティビルディングのための助成を行っている。
 今回のキャパシティビルディングフォーラムは下記の様な目的で開催された。
「組織診断」を助成プログラムに取り入れた背景や、実際に組織診断に取り組まれた団体の変化を出発点に、なぜ組織診断がミッション達成への近道なのか、キャパシティビルディングと組織診断の関係、組織診断が組織に与えた影響、第三者の視点を取り入れる意義について、NPO経営層やマネジメント支援者の実践報告を交えながら議論を深めます。

 問題提起の後、「Panasonic NPOサポートファンド 組織診断導入の背景」としてパナソニック株式会社のコーポレートコミュニケーション本部社会文化グループの金村俊治氏が、今回の意図を語った。
 NPOサポートファンドは、社会課題解決に取り組む市民活動の持続的な発展のためにNPOのキャパシティビルディングを支援している。
 この支援として、改善のために現状を把握する組織診断助成と基盤づくりのキャパシティビルディング助成を行っている。
 これまでの組織診断助成の中で、組織診断はキャパシティビルディングに有効であり、組織診断による外部の視点、力はNPOの組織を動かし、内外のステークホルダーを変えると述べた。


 そして、パブリックリソースセンターの田口由紀絵氏のコーディネートで「事例報告・パネルディスカッション」が行われた。

 環境分野2011年 組織診断助成先の特定非営利活動法人NPO砂浜美術館の理事長村上健太郎氏が「事例報告」」を行った。
 砂浜美術館は、高知県黒潮町の砂浜の「Tシャツアート展」を開催し、地域の資源を活かした「新しい豊かさの提案」を行ってきた。
 1989年に設立後、2003年からさまざまな背景をもつ4団体が合併し事業拡大したが、団体として事業目的、組織全体のでの役割がまとまっていなかったという。
 23年間務めた理事長が交代もあり、組織診断助成を受けることとし、ステークホルダー調査などでは町議会議員などに調査をした結果、多くの住民やセクターの参加を得て事業を行うことができた。
 組織診断により、役員だけではなく、関係者が組織として取り組み、内外のステークホルダーを変えることができたと述べた。

 特定非営利活動法人NPO砂浜美術館 http://sunabi.com/


 子ども分野2011年 組織診断助成先の特定非営利活動法人CAPセンター・JAPANの事務局次長の重松和枝氏が「持続可能な活動をめざし、課題解決にむかう土台をつくるー組織診断から組織基盤強化へ」として報告を行った。
 CAPセンター・JAPANは、「子どもへの暴力防止」の「CAPプログラム」を行う地域のCAP団体への広域での中間支援組織を行ってきた。
  しかし、2009年には日本のCAPの支援センターが二分されるなどで会費収入減、体制の見直しを迫られ、組織診断助成を受けることとなり、コンサルディングなどにより課題解決のための手法を学び、事業の革新を行うことになった。
 組織診断のプロセスで新たな視点や考え方を得て、長期的視野での戦略が得られたと述べた。

 特定非営利活動法人CAPセンター・JAPAN http://www.cap-j.net/

 
 しみん基金・KOBEの事務局長江口聰氏が「事例報告」」を行った。
 しみん基金・KOBEは、阪神淡路だ震災をきっかにつくられたコミュニティファンドで地域に根ざしたコミュニティファンドが助成後フォローのためにNPO支援マネージメントを行ってきた。
 今回は、NPOへのコンサルディングでは、事前調査・ヒアリングをしっかり行い、現場で活動をみて、SWOT分析を丁寧に実施し、団体全体で論議、実施できるように心がけたという。

 しみん基金・KOBE http://www.stylebuilt.co.jp/kikin/


 ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京の代表岡本拓也氏が「ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京」として報告を行った。     
 ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京は、社会的な課題の解決に取り組む革新的な事業に対して、資金の提供と、パートナーによる経営支援を行っている。
 今回は、NPOへのコンサルディングでは、ソーシャルベンチャー・パートナーズが世界的に実施しているキャパシティ・アセスメントツールも使いながら実施した。
     
 ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京 http://www.sv-tokyo.org/


 その後の論議では、評価として社会的インパクト、動員者ではなく受益者数が論じられ、組織の効率化ばかりでなく、メンバーの成長や意識の変化が重要等が論議された。

 

参考

▼キャパシティビルディングフォーラム 2011 ~どうすれば組織を変えられるか~
http://panasonic.co.jp/citizenship/pnsf/ar_report/2011_building/index.html

▼NPOのキャパシティビルディング支援
http://panasonic.co.jp/citizenship/pnsf/

▼Panasonic NPOサポート ファンド
http://panasonic.co.jp/citizenship/pnsf/npo_summary.html

▼【特別寄稿】 組織診断のすすめ-ミッション達成への近道
http://panasonic.co.jp/citizenship/pnsf/ar_report/2012_susume/

▼Panasonic NPOサポート ファンド 環境分野 組織診断体験談
http://panasonic.co.jp/citizenship/pnsf/ar_report/2012_groupce/

▼Panasonic NPOサポート ファンド 子ども分野 組織診断体験談
http://panasonic.co.jp/citizenship/pnsf/ar_report/2012_groupcc/

 

◆◆◆             ご案内              ◆◆◆

第30回「開発教育全国研究集会」~DEAR30周年記念大会

━ http://www.dear.or.jp/zenken2012/
━ http://www.facebook.com/zenken2012

東日本大震災後のESD
 持続可能な地域をつくるESDコーディネーター・開発ファシリテーター

 

8月4日(土) 303 16:40~18:10


近年、東日本大震災や地域づくりでのコーディネータやファシリテーターが活躍
し、その重要性が認識されています。
ここでは、ESDコーディネーターの最近の状況(ESDJ)を解説し、既に活躍してい
るコーディネータやファシリテーターとして、北海道のあんじょう屋本舗の松
田剛史さん、宇都宮大学の陣内雄次さんと循環型社会形成共同研究チーム田中広
での未来コーディネーター、埼玉での長岡の新しい公共支援事業の地域共創
コーディネーターなどの事例を聞きながら東日本大震災後のESDとESDコーディ
ネーター・開発ファシリテーターについて参加者とともに考えます。


日本ではじめて開発教育が紹介されてから30年以上が経ち、 国際協力や教育の
現場でその取り組みはますます広がっています。

本研究集会は、開発教育の取り組みをより多くの方と共有し、広げていくこと
と、関連分野とも連携しながら、その取り組みを深めていくことの2つを目指し
ています。特に30回目となる今回は、これまでの開発教育の実践をふまえ、これ
からの開発教育の方向性を見出せるような意見交換をめざします。

昨年の東日本大震災後、国内における開発や教育を取り巻く状況は、それまでと
大きく変わりました。 こうした状況で、これからの社会形成にとって開発教育
が果たすべき役割は何か、またそれぞれの実践者は何ができるのか、 参加者の
経験交流・意見交換を中心に据えながら、個別のテーマにそって話し合います。
 
▼日時
2012年8月4日(土) 10:00~18:10(9:30受付開始/18:30~自由参加の懇親会)
2012年8月5日(日) 10:00~16:30(9:30受付開始)

▼会場
JICA地球ひろば(東京都渋谷区広尾4-2-24)
http://www.jica.go.jp/hiroba/about/map.html
東京メトロ日比谷線広尾駅下車(3番出口)徒歩1分

▼参加費
2日参加 8,000円(DEAR会員・学生は6,000円)
1日参加 4,000円(DEAR会員・学生は3,000円)
※フィールドスタディ参加者は、別途1,000円が追加でかかります。


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